憲法記念日ですね

　みなさん、あたらしい憲法ができました。そうして昭和二十二年五月三日から、私たち日本國民は、この憲法を守ってゆくことになりました。このあたらしい憲法をこしらえるために、たくさんの人々が、たいへん苦心をなさいました。ところでみなさんは、憲法というものはどんなものかごぞんじですか。じぶんの身にかゝわりのないことのようにおもっている人はないでしょうか。もしそうならば、それは大きなまちがいです。…「あたらしい憲法のはなし」（文部省）より

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」
（日本国憲法前文より）

　黄金週間には黄金週間の理由があるわけで…
本日は「憲法記念日」です。

概要文は、１９４７年文部省（当時）が中学校の社会科教科書として全国に配布した
「あたらしい憲法のはなし」の冒頭部分です。
ＴＯＰ画像も同書のさし絵から。



　わずか５３ページの小冊子ですが、子どもたちに向けて、
平和な未来を築いてほしいという願いが、わかりやすく語られています。
平明な文章ですが、「日本国憲法」が作られたときの、純粋な理想を知ることができます
全世界の平和を熱望し、人権の尊重を強調することはもちろん、
それらを守っていく厳しさ、難しさにもふれられています。

残念ながら朝鮮戦争の始まった１９５０年に副読本に格下げされ、その後姿を消しましたが、
現在は復刻版が刊行されたり、ブックレット状のものも出版されているので手に入ります。

　　　　　　　　　　　　　

　今日の「朝日新聞」「天声人語」。
ＷＨＯ（世界保健機関）マーガレット・チャン事務局長の「新型インフルエンザ」に関する声明から、
「日本国憲法」の「国際平和主義」の意義を問いかけています


　　♪世界は～　ひ～とつ～　みんなの～　地球～♪

　以下、2009年5月3日付「天声人語」を引用しながら…

チャン事務局長は次のように呼びかけました。

「今こそ国際社会が一致団結するときです。…全世界の人々が等しく脅威にさらされるのだから」

チャン事務局長の言葉は、―人類の賢明さが試されている―という意味でもあります。



「天声人語」の著者は「禍を転じて福となす。前向きな姿勢に拍手を送りたい」と言い、
「日本国憲法」の前文を引用して
「古さはない。むしろ時代を先取りしていたこの『地球主義』に、皆で魂を込める時だ」と結んでいます。

　そう、「日本国憲法」は、人類の理想を謳ったものだから、古い。そして、いつでも新しい

「あたらしい憲法のはなし」でも、「戦力の放棄」を説明した部分で、こう書かれています。

…「放棄」とは「すててしまう」ということです。しかしみなさんはけっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。世の中に正しいことぐらい強いものはありません…


この潔さこそ、ホントの大和魂よね



《さて新型インフルエンザは》
とうとう韓国にも来ましたね。
メキシコに旅行してただけで感染したのだとしたら、
新型は弱毒性だとしても、感染力は強力ですね。



香港では、宿泊客がホテルに缶詰め。
香港人の皆さんは、ＳＡＲＳの教訓を活かしているらしく、
感染者が出ても落ち着いて対処なさってるとか？
日本ではいづれも新型ではなくてホッとしましたが、
横浜の男子高校生君のインフルは「Ａソ連型」。
ソ連…懐かしい響きですね
国はなくなったのに、こんなところでひょこっと顔出してくるのも、なんか不思議…

国破れて　インフルエンザの名に残れり…

　　　　　　　　　　　　　

　さてさて、インフルエンザのお供、マスク
お求めの際は仔仔御用達のサル印をご指名ください


どこに売ってるか知らないけど～