可不可以? 又は 最甜蜜的負担

F4と内田篤人を愛でつつ、直観の趣くまま好き勝手に語ってます。
不好意思!

4・11

2011年04月11日 | Weblog
3・11から一ヶ月…


 あれから私たちは、ちゃんと生きることができているだろうか…



また震度6の余震…
マグニチュード7.0…

もう、いい加減にしてくれ…
いつまで揺れるのか…

「もう一度がんばろう!」「再建に立ち上がろう!」
と決意した気持ちを、くじけさせる…

終わらない危機…

いくら未曾有の災害といっても、その後の福島第一原発における人災は、
直接の放射能の危険だけでなく、海洋汚染、土壌汚染に広がっている…

収束の見込みが立たない…

自然の脅威を押さえ込めると“想定”した結果…
はかり知れない莫大なエネルギーを、“制御”できると思い上がったツケ…

すごくきつい言い方だけど、このままだと、日本は絶対に復興できない。
どんなにお金をかけても、懸命に努力しても、無理。

今がんばっている人たちの希望を奪うために、
こんな悲観的なことを言ってるのではありません。
英陸が言いたいのは、震災前と同じに戻るんじゃダメだ!ということなんです。

今回の震災で明らかになったこと…
日本の、もっとも根幹を支えていたのが誰だったのか―

 日本の豊かな海洋資源を開発し、支えていたのは、ほとんど60歳以上の人たち。
日本の安全で美味な農産物を生産していたのもほとんど60歳以上。
結果的に、地震や津波で犠牲になったのは、過半数が高齢者でした。
そして、不足していた労働力を支えていたのは、中国などからの研修生達。
今後10年間で復興するとして、今60歳の人は70歳に。
70歳の人は80歳に…
これで、復興はできるの???
外国人は、皆、日本から出て行ってしまいましたし…

 日本の電力を底辺で支えていたのは…
大企業の電力会社社員ではなく、「協力会社」の人たち。
原子力発電所の場合、「原発ジプシー」といわれる、臨時雇用の人たちも少なくありません。
彼らは安全管理も施されることなく、“今までも”高放射能の中で働いてきました。
被曝騒ぎがありましたが、あれは今までの慣例によって起きた事件にほかなりません。

今回の原発事故で、日本人の多くが、初めて原発の仕組みを知ることになったと思います。
原発が温暖化対策になるなんて、真っ赤な嘘です。
たとえCO2を排出しなくても、絶えず海水で原子炉を冷やし続けなければならないので、
直接、海を温めているのです



原発で電力を供給するためには、原子炉内が「臨界状態」になる必要があります。
いったん臨界状態になると、「強火にしたり、とろ火にしたり…」という調節はできませんので、
絶えず電力を生み出し続けなければなりません。
つまり、原発を造ればつくるほど、どんどん電力を使わなきゃいけないんです
なんてムダなこと

使用済み燃料を延々冷やし続けなければならない事実も周知のこととなりました。
原発をひとたび廃炉にするのには、10数年かかります。
その間も、もちろんずっと冷やし続けなきゃいけない。
そして発電所全部が放射能廃棄物と化す…
もともと燃料にするウランもプラトニウムも、採掘することそのものが危険。
日本から遠く離れた採掘場で、ろくに放射能の危険も知らされず、
働いている人たちがいるの…

 原発については以前から、ギリシア神話中の悲劇―
太陽神である父の日輪の馬車を制御できず、
地上の山々や人間を焼き払ってしまったパエトーンの物語が比喩として語られています。
神の子も制御できない巨大な火…
ハナッから、原子力を利用するなんて、人間には無理なんです!!


山岸涼子著『パエトーン』

 今回、海外から多くの支援が寄せられました。
台湾なんて、義捐金が官民合わせて100億円を突破しているとか
アメリカもフランスも、犠牲者の捜索や、支援物資の輸送、
そして原発対策にと、協力をしてくれています。
皆、日本の復興を信じて期待してくれている。
もちろん、いろんな思惑があるとしても…)

その期待に応えるためにも、日本は、根底から立て直さなきゃいけない。
世界に先駆けて、自然と共に歩む「再生可能な世界…循環型社会」を。
品質最高、ものづくりNIPPON
不思議、可愛い、平和なNIPPON

日本には、それを担うだけの若者が、たっくさんいるはずなのよね~~
推計100万人ともいわれる…
PCの前で見物している引きこもりや、ニートの若者よ、
立ち上がらなきゃならんのは、あんた達だ!!
新しいNIPPONをつくれ

 …さて、その復興のビジョンを示すのは政府の仕事なんだが…
昨日は統一地方選の前半戦。
民主党惨敗でしたね…
かといって、自民党が勝利したわけじゃないと思うのね。
自民党も改選前より議席を大幅に減らしてるんだから。
熊本の場合は県議選がありましたが、前回の選挙に比べて
投票率が9.5ポイントも低下!
政治への無関心、または失望感の表れなんでしょね

そんな中で投票率を伸ばした東京都知事選挙では、石原慎太郎氏が4選!
いいのか?東京都民?!
今回の東日本大震災を「天罰」といい、
築地市場を土壌汚染の土地に移転しようとしてる人よ。
だいたい、3選でも多いのに、4選なんて、ありえないでしょ…
しかも、78歳の高齢者
今もし東京に大災害が起こったら、ホントに対処できるのか?????

震災不安と民主党政権への不信感が顕わになった選挙でしたが、
それこそ、民主党が頼りなかろうがなんだろうが、
今、政権争いしたり、選挙してる場合じゃない。
菅直人氏は総理大臣なのよ。
皆、しばらくそれは覚悟しなきゃ、話は進まない。
自民党にしろ、他に菅首相を批判してる人も、
いいアイディアやプランがあれば、提示して協力すればいいじゃない。
今はそれしか道はない!
「菅政権の延命に手を貸したくない」っていうこと自体情けないハナシだけど、
それならそれで「このプランは私が考えたのだ!」って、世間にアピールしておけばいい。
それがうまくいけば、その人は救国のヒーローよ

政治家さんたち、覚悟が足りなさ過ぎるんじゃないの?!
被災者たちは、ものすっごい覚悟の中で生きてるんだぞ!!

《辛らつなことを並べ立てたので、余談を一つ…》
東電福島第一原発の事故以来、東電はもちろん、
「原子力安全・保安院」の会見が連日行なわれてますね。
英陸は初めて「原子力安全・保安院」ってTVから聞こえてきたとき、
「え?なんで“歓迎”??深刻な事故でしょ??」ってビックリしてしまいましたの。

いえね、“保安院:ほあんいん”の発音が、
中国語の“歓迎:huan ying”の発音にそっくりなのよ~~~~~~~

   
はじめのころは「何?この人」と思ってた西山審議官。今は矢面に真っ向から立ってて、エライ!と思ってしまう…

とにもかくにも…
がまだすばい、ニッポン


「いいか、よく聞けよ。日本は絶対復興するからな!」

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4 コメント

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「天罰」 (RedStar)
2011-04-13 18:35:37
慎太郎さん、この震災が東北ではなく関東直撃で起こってたとしても同じこと言うのかな~と聞いた時に思いました。
「都知事選にはほんっとに出馬する気がなかった、その証拠に、都知事辞めた後に老後を楽しむつもりでスポーツカー買ってた」と息子の良純さんがどっかのWSで言ったらしいけど、そういう人が「つましい暮らしが必要だ」って言ってもねぇ。頼りない政府に言いたい放題なとこだけで支持されたんじゃ~?
返信する
国難 (ごんふく)
2011-04-13 21:11:33
余震、つづいてます。
このところ毎日、東京でも震度3、4の余震。
またかよー、って感じで、揺れがけっこうあっても、そのあとまた黙々とみな仕事をやっております。

「パエトーン」、わたしも昔持ってましたよ。
今こそ読まれるべきマンガかもしれません。
原発って廃炉にするにしても10年、20年かけて冷却し続けて・・ってすんごいコストがかかるんですよね。福島原発が水素爆発した直後は、毎朝目が覚めると「ああ、世界は終わってないんだ・・」と安堵する、という日々でした。

ほんとうに3・11を境に、確実に日本においては世界が変わりました。そして元に戻るわけにはいかないんですよね。薄暗いビルのエレベーターホールや(照明は切られている)、エスカレーターの停止した駅を歩きながらそう実感しています。
それにしても台湾からの義捐金の大きさには驚きました。手を差し伸べてくださった皆様には心から感謝です。
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他人事 (英陸)
2011-04-13 23:41:57
RedStarさん
こういう人ほど、災厄が自分の身に降りかかったとき、
全世界の不幸を独り占めしたみたいに、とてつもなく騒ぎまくるんだよね
今のところすべてが他人事だから、冷静な顔してるんでしょう。
それでなきゃ、こんなご老体で、こんなに元気なわけがない
前都知事の青島幸男さんは、1期4年やっただけで寿命縮めてしまったのに…
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震度の感度 (英陸)
2011-04-14 00:05:44
ごんふくさん
東北・関東の皆さんは、すでに震度4でも普通のことになりつつあるのね…
大震災前は、震度5や、M6クラスの地震があったら、
TVは延々そのことを繰り返して放送したものでした
今は、「強い余震に警戒を続けてください」というだけで終わり…
でも、被災地の子どもたちは、逆に地震にすごく敏感になってるそうですね。
強い揺れでなくても、怯えて泣き出す子もいる…
冷静な対応は必要だけど、大人も慣れちゃいけない。
忘れないために…
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