勇気と元気をありがとう☆
与えたい?届けたい?
日本にはいい歌がある…
直接ガンガン励ます応援ソングも多いけど、
どこか、はにかみながら歌っているようなこんな曲は、本当に心に沁みます…
『上を向いて歩こう』『見上げてごらん 夜の星を』
SUNTORYのCMで、いろんな人たちがリレー形式で歌っているのだけれど、
歌手じゃない人たちの、素朴な歌い方の方が、かえってイイ感じ?
どちらも坂本九ちゃんの歌。
作詞:永六輔さん、 作曲は『上を向いて歩こう』が中村八大さん
『見上げてごらん 夜の星を』はいずみたくさん。
今は「昭和の名曲」なんて言われちゃうのでしょうね。
静かに、でも確かに、人々の心に温かさを届けてくれる…
改めて、いい曲だなあ、と思っちゃいました。
きっと、被災地の人たちにも届いてる。
そして、皆を勇気づけ、元気にしているに違いない…
いつからでしょう、勇気や元気が「与えたい」ものになったのは…
私たちは、勇気や元気が必要だし、欲しい。
与えられるものなら、与えられたいと思うでしょう。
だから祈る…
「どうか、勇気をお与えください。元気を与えてください」
誰に向かってお願いする?
そう、神様。時に大自然に…
人間に勇気や元気を与えられるのは、神様や超越した力だったはず。
でも、いつごろからか、当たり前のように、こう言う人が現れた。
「皆に勇気を与えたい」
「私は元気を与える人になりたいのです」
特に最近は「与える」が大流行り
「自分ががんばっていることで、被災地の人に勇気を与えたい」
「自分ができることをやって、皆に元気を与えられればいいな」
英陸はこの「与えたい」を聞くと、違和感を通り越して吐き気がするんですけど、
私が変なんでしょうか??
本来「与える」は、目上の人が下のものに対して使う言葉。
「与える」ものは、エサだったり、褒美だったり。
ときには罰など、ありがたくないものも、与えられちゃう。
たとえば、ときどき見かける張り紙。
「野良猫にエサを与えないでください」
いますよね、猫ちゃんたちにエサをやって、野良猫を集めてしまう人。
ご近所迷惑ですが、ご本人からすると、「猫が可哀相だから」ってことになる。
「勇気」「元気」ってエサですか?
被災者って「野良猫」????
そうじゃないでしょ~~!!
もちろん「相手のためになるものを提供する」という意味もあって
「援助を与える」とか「注意を与える」という事例もありますが(「デジタル大辞泉」より)、
基本的に立場が上の人が行なう行動であることはかわりません。
強制的に相手に何かを「させる」、使役の意味合いも含まれる。
例えば「宿題を与える」「役割りを与える」(同上)
だから「皆に勇気を与えたい」って、良心から発した言葉なんだろうけど、
本来とても傲慢な言い方。
勇気や元気って、届けたり、送ったりするものじゃなかろうか。
他にも「勇気をもって、立ち上がってもらいたい」とか、「元気になってほしい」とか、
言い方はいっぱいあるはずなのに、なんで「与えたい」なの??
あまりに多くの人が言ってるんで、英陸の方が少数派なのかなあ?とも思ってしまいます。
「届けたい」「送りたい」だと、一歩引いた謙譲の美学
古い日本人の感覚なのかもしれないけど、
謙譲表現は、相手のことを思いやる心から生まれたもの。
勇気をもったり、元気になったりするのは、あくまで相手。
自分の勇気や元気を、「与える」っていうのは押し付けがましいいのではなかろうか。
それとも、やっぱ、英陸がただただ古い人間なんでしょか~~???
見上げてごらん 夜の星を
小さな星の 小さな光が ささやかな幸せを歌ってる
ん~、この歌も、やっぱ謙譲の美学よね~~
日本語って、使い方が難しいけど、英陸さん、そんなにこだわらなくてもいいのでは?私としては、どんな形でも、被災者の方達のために何かをやろうとしている人達を尊敬しています。私は募金と節電くらいしかしてないので・・・
なんかほかに言い方ないのかな、と思いますよ。
サントリーの歌のリレーCMは、実はわからないタレントさんがいます。
中村獅童、小栗旬、大森南朋はわかるんだけど、あとは??
サントリーさんのサイトに行くとタレントさん、わかりますよ。
で、ここから先は英陸さんへ。
「与える」という言い方への違和感、一部ネットで話題になっているようで、最近はメディアで発言する人たちも言葉を選ぶようになってきてるみたいですよ。
英陸さんのこの記事、本来「与える」は「野良猫がかわいそうだからエサを与える」って場合などに使う言葉で、被災者は野良猫じゃないんだから「与える」はおかしいでしょ、というのが言いたかったんだ、というのはもちろん理解できますが、今の文中の表現(被災者って野良猫?)は、「そうじゃないでしょ」を言うためのたとえだとしても私は よー書かんなーと違和感覚えたわさ。
「与える」の使い方は、以前から気になっていたんです。
したらば、今回「与える派」が大増殖。
もはや普通の言い方になってしまったのかと、世間様にお尋ねしたかったのであります
善意で言われているからこそ、この言葉が残念なのです
誰が言い出したんでしょうねえ、「与えたい」…
私の記憶では、以前から「使い方が変ではないか」という指摘はされていたと思います。
気にならない人が増えたんですよねえ…
さて、CMのタレントさん、ごんふくさんがわからない人が誰なのか、知りたいわ
はい、ご指摘の通りです。
不快に思う方もいるだろうと思います。
できるだけきつくならないようにと思ってつけときましたが、
英陸の、この言い方の方が、もっと傲慢なのかもしれませんね。
すこしでも違和感が少なくなるように、
ご指摘に従って、「そうじゃないでしょ」を、付け加えておきます
友達が仔ファンで、
こちらのサイトを教えていただきました。
英陸さんの感覚、全然おかしくないと思います。
私も「与える」なんてホントえらそーと
思ってました。
言われる側の気持ちになってみるのが
一番わかりやすいと思います。
「私はあなたに食べ物を与えたいと思います」
「私はあなたに衣類を与えたいと思います」
言われてうれしいですか?
せいぜい言って「ご提供する」でしょうけれども、
それが先方の元気になるかどうかは、
受け手の感じ方次第ですから、
適当な言い方は、
「これが皆さんが少しでも元気になる
一助になれれば幸いです」とか、
「せめて元気になる手助けでも出来れば
うれしいです」でしょう。
歓迎光臨!
最近サボってて、あまり更新しておりませんで、すみません。
仔迷さんで、いらっしゃいますよね?
「仔モノ」以外の記事にコメントいただきまして、ありがとうございます。
たぶん、すぐに「仔モノ」の更新をする予定ですので、ちっとばかしお待ちください