可不可以? 又は 最甜蜜的負担

F4と内田篤人を愛でつつ、直観の趣くまま好き勝手に語ってます。
不好意思!

腐女子 はじめの一歩♪

2014年02月09日 | Weblog
英陸は古典派腐女子です…って、そんなんあるんか~??


 腐女子とは関係性に萌える女子のことである…

美しいカップリングができなければ不完全燃焼。
美少年・美青年を鑑賞するだけではだめなのよ

 英陸はいわゆるBLの小説とか、マンガとか(ほとんど)持ってません。
0(ゼロ)とは言わないけどね…
友人から(無理矢理)押しつけられたものが少々…( Jく~ん!!)
他は、BLとか腐女子とかのジャンル分けが、まだなかった時代のもの。
ゲームは全然やらないし、コミケとか行ったことないし…
名作といわれるものは、友人の家で読ませてもらったことはある…
映画は…まあ、ちょっと見たことはあるけどね。
そのものズバリというよりは、そういう関係が軸になってるストーリーのものをね。
関係性を深読みするのが良い…

でもって、最近の隆盛の状況はまったくわからないし、知らない。

なので、なんつーか、英陸は、「古典派」かつ「自主独立系腐女子」です

 英陸の腐女子はじめは、オタク文化が始まる遙か以前。
思い起こせば…たぶん『マグマ大使』見ながら、マモルくんと、ガムに萌えてた気がする…
4、5歳のころだぜ…

    
途中でガム役の子が替わったんで、悲しかった…  このロケットの光沢感にも萌えたような気がする…

物心つくころから、手塚アニメとか、宝塚とか見せられてたせいだろうか…
美輪明宏さんが、まだ丸山明宏さんだったり、ピーターがデビューしたり、
三島由紀夫氏が普通にテレビに出ていたりした1960年代…

自覚したのはもうしばらく経ってから…

 小学5年生の時、萩尾望都さんの『3月ウサギが集団で』に出会った。
月刊誌で目にした瞬間、「これは違う!」と直観した。
学園ラブコメなんだけど、他の少女マンガとは全然違う…
いったい、何がどう違うのか??

絵柄は派手さがなくって、地味とも言える位なのに、じわっと可愛い…
ストーリー展開も、小ネタも、ニュアンスやらフィーリングやらも、
もうもう、ぜ~んぶ違う!!

「これこそ、私の探していたマンガだわ!」

小学5年生の英陸は感動にむせびました。



舞台は埼玉県に近い、東京のはずれにある美月中学。
主人公はマークとのんの。
マーク・レスターに似てるっていうんで、ニックネームにされてるマークは、可愛いタイプでクラスの人気者。

<ちなみに…>
マーク・レスターとは、『小さな恋のメロディ』(1971年イギリス映画)主演の男の子。
当時大人気だったんだけど、英陸はあまり好きではなかったな。

でも、マンガのマークは可愛い
黒目がちの、やんちゃで可愛い男の子…すでに英陸の好みは確立していた模様…

さて、そのマークが、お人形さんみたいに愛らしい「のんの」にラブレターを書いちゃった。
そこから巻き起こるドタバタ・ラブコメディー。
クラスの大半は2人をくっつけようとたくらむんだけど、マークの親友・一丸は、それが気に入らない。
「無二の親友がいるのに、女なんぞにとち狂いやがって…」とご立腹。
この一丸がIQ160の天才で、背が高くって大人っぽい男の子。



話はしち面倒くさい先生たちや、自転車を愛する男なんかを巻き込みながら、
スピーディに、ときどきスキップするように軽やかに展開するのであります。

何の因果か、英陸はこの「一丸&マーク」ペアにビビビッテきちゃったんですねぇ

<余談ですが…>
グリコのBitte。
平成24年度 第31回優秀ヒット賞(日本食糧新聞社)受賞?
おめでとうございます!
新発売の<ミックスベリー>はまだ食べてないな…
ん?グリコさんのサイトに、ラムレーズンがなくなってるぞ?生産中止??
英陸はオリジナルショコラより好きだったのにな…
う~ん、商品の浮き沈みって、激しいですね…


ちょい派手やね

                   ~ソチ・オリンピック 絶賛開催中!~

その後…近所の本屋さんには、望都さんのマンガがみあたらなくなった。
ちゃんと作者の名前を覚えていなかったのがいけなかったんだけど、
どうやら、当時はあまり評判がよくなかったらしい。
望都さん自身、求められるものと、書きたいもので葛藤していた頃なのかな?
独自の世界を追求していくスタイルに路線変更。
『ポーの一族』そして『トーマの心臓』等々傑作が生まれていきます。

『トーマの心臓』に関しては、うっちーがらみで詳述したいので、また後日(#^.^#)

 そ・し・て…はっきり腐女子を自覚した作品は、『あーらわが殿』<木原としえ(現:木原敏江)著>
英陸は小学6年生かな??
まだ「腐女子」という言葉はなく、「やおい」も言われてなかった、と思うけどね



週間マーガレット連載だった当時(当時が多いなあ)は、
なんとあの『ベルサイユのばら』と、『エースをねらえ!』も連載中!!
それにも関わらず、英陸が夢中になったのは、ドジ様の『あーらわが殿』だったのでした

そう、これは後に『摩利と新吾』に発展する作品で、知る人ぞ知る名作
英陸の旧制高校好きは、この作品の影響です。
基本的にはこれも学園ラブコメなんだけど、時代が明治であることや、
知的で文学的な香り、和風テイストの独特の世界観ゆえに、
一般的な少女マンガとは、一線を画していました

ペアになるのは、もちろん、「摩利と新吾」。
ドイツ貴族とのハーフで超美形の鷹塔摩利と、純和風美少年・印南新吾。
2人は幼なじみで、御神酒どっくり。
切っても切れない仲の大親友…だったはずなのに…
何から何まで完璧な摩利が、いつのまにか親友に密かに恋していた…

明治末、男女共学のテストケースとして、持堂院高等学校となでしこ女学院が臨時合併。
新吾くんは、なでしこの教師、千鶴に初めて恋して燃え上がる
そして、新吾くんに片思いする、可憐な少女森みちる。

物語は、そのほかの生徒たちも含めて、愛情深く、丁寧に彼らの背景や恋を描いていく。
とても抒情的な場面と、大和魂が発揮された古風な場面、
それに、いかにも少女漫画的なロマンチックな場面もがミックスされて、
とても素敵な作品でした。

何と言っても、新吾への想いに気がついてから、それを悟られないように健気に振る舞う摩利に胸キュン
…にもかかわらず、やはり英陸は新吾派なのでありました。
黒髪・短髪・野暮な美青年が好きなんだよね~

<余談ですが…>
なので、仔仔もね、世間ではアイドルらしい、ふわふわサラサラの長髪が好きな人が多いみたいですが、
英陸は短髪の仔が好き。(ただし、前髪は必要)
ジャージが好きだったり、いっつも同じカッコウしてたり、
お洒落にあまり気を使わない、野暮な人が好みだったりする…
髪、短すぎて、角刈りになったら、イヤだけどね

うっちーは…前髪は長い方がいいよね。
でも、横と後ろはスッキリしてるほうが、やっぱ可愛い

 
この仔は苦手…                 うっちーは、ダミーボーイズと仲良し 


                   ~大雪の被害に遭われた皆様 お見舞い申し上げます~

クライマックスは…摩利が新吾に覚悟のキッス



「最初で最後の冗談だ。思い残すことはない。譲ったよ、バンビちゃん」

忘れられない、このセリフ!
英陸がこのとき受けた衝撃は、ビビビッテでは済まされない。
胸の奥から雷に撃たれた… とでも言ったららいいかな?
このシーンが、英陸の一生を決めたと言っても過言ではないのであります



お話はね、この場面のあとも続いていて、余韻の残るハッピーエンド。
全体に重要な役割を果たす、千鶴先生の目線で終わります。

遠くで声が聞こえます
あーら わが殿 いとしの君よ
顔を見合わせ 手を取り合って
いい子 いい子 みんないい子
恋しないわけがありませぬ
…………


 後に24年組と呼ばれる、少女漫画界の巨匠たち。
彼女たちが、英陸にとっての道しるべ。
大リスペクトでございます
ただね、『風と木の歌』で、大いに世間から注目された竹宮恵子氏は、英陸はあんまり…
ま、なんでかな…ん~

 大島弓子作品に出会ったのは遅い。
絵柄がふわふわ可愛くて、おっとりした作風。
『綿の国星』のチビ猫ちゃんがブームとなってたんで、そういう作家さんだと思ってた。
ところが、大学時代、友人のLちゃんから、70年代の作品を借りて読んだら…
はまりました
『バナナブレッドのプディング』は、ツボにどっぷり
心理学的な要素がふんだんに取り込まれていて、名セリフの宝庫
これは、もう、文学。



主人公・衣良の理想とする男性像…
「世間にうしろめたさを感じている 男色家の男性」
→英陸:そうよ!そうなのよ!衣良ちゃん、めっちゃ、わかるよ!!

衣良を更生させようとがんばってくれるさえ子ちゃんが好きになったのは、ゲイの男の子…
サッカー部(!)の奥上くん
さえ子ちゃんの奥上くんに対する想いも胸キュンだし、
奥上くんはさえ子ちゃんのお兄ちゃんに恋してて、彼の恋心もめっちゃ切ない…

衣良ちゃんの自己紹介が気に入ってて、英陸は未だに時折つぶやく…
「わたしは三浦衣良。イライラの衣良と申せましょう…」
バナナブレッドは「カサカサかさぶたの味」がします。
お化粧は「ヌードよりも露骨」なので、英陸はあまりメイクが好きではない。
「今日は明日の前日だから…だから、怖くてしかたないんですわ」。
ドッペルゲンガーって、このマンガで初めて知ったし、
心の中の恐怖に向き合うことが、新たな自分への「出発」なのだ、ということも知りました

一番衝撃を受けたのは、『七月七日に』
小編なのですが、見事に予想を裏切られ、それがあまりに美しい裏切られ方で…
一読後も何度も前を振り返り、反芻するように読み直したのを覚えています。
絶対にネタバレが許されない作品だから、語れないのが残念ですが…
奥羽浅黄さんは、英陸の理想人の一人です…

 それでもやっぱり、英陸にとって最高の作家は 萩尾望都先生!
中学生になって、再び望都さん(と呼ばせていただいております)と出会った英陸は、
もう、「一生ついて行きます!」と、誓いました。
勝手に、自分は「萩尾望都の娘」を名乗っております。
お許しください、モーさま!

 なんだかんだで、少女マンガ初期名作紹介みたいになりました。
ああ、懐かしい。
英陸の心の故郷だな…


ふ久ちゃんのお陰で、夢見る(妄想する)少女のころを思い出しましたわ。ありがとう

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2 コメント

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あ、あまりにも (うり)
2014-09-09 22:14:42
突然失礼いたします。
私のこと書いたの?と思えるほどに自分のマンガ歴とぴったり重なりました。しかも、極めつけはマグマ大使―!
同年代です。
でもこんなにうまくは書きませぬ―。
今読むと摩利のセリフはせつないですね~あの時はまだ恋心までは理解できなかったけど、今ならヒロインはいらん、などと思ってしまうかも。
少女コミック、マーガレット、フレンド、おこづかいのすべてつぎ込んだ小学生のころを思い出しました。
3月ウサギが~もなつかしい。のんの可愛いけど、マークと一丸の関係に萌えてたんですね~、今にして思うと。
守られた閉鎖的空間の向こう側の世界に倒錯の世界があって、そこは切ない純情とエロが矛盾することなく融合してるような理想の世界だったのかもしれません。
楽しい記事、ホントにありがとうございました。


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理想の世界 (英陸)
2014-09-10 01:35:34
 うりさん
ようこそいらっしゃいませ。
こんな妄想記事ですが、喜んでいただけたなら幸いです
「マグマ大使」にも反応してくださるとは…

>守られた閉鎖的空間の向こう側の世界に倒錯の世界があって、そこは切ない純情とエロが矛盾することなく融合してるような理想の世界だったのかもしれません。

実に納得のお言葉です
うりさんは独自の世界をお持ちの方とお見受けしました。
もっと英陸も深遠な文章が書ければよいのですが…
修行します
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