「終わりの始まり」。
「白色巨塔」第12話のタイトルです。
すべては始まったときが、終わりへの道程。
わかってはいるけれど、当事者なら、なんとか避けたいと思うし、
それが不可能なら、ごまかして日々生きるしかない。
ドラマを見るとき、結末がわかっているのに、興味が削がれないのはなぜか。
いいえ、わかっているからこそ、その不安を抱えて、私たちは見入ってしまうのでしょう。
もちろん、いいドラマならね。
「深情密碼」では、戚偉易の余命が3ヶ月だということは、
見ているみーんなが、知ってたこと。
可哀想な、可哀想なチーウエイイー…
彼が生きる喜びを知れば知るほど、
辛さ、苦しさを耐えれば耐えるほど、見ているほうは胸が締め付けられる思いでした。
さて、「白色巨塔」では、グワン・シンが昔の恋人を忘れられず、
いつかスー・イーホアとの別れが来るであろうことを、暗示する内容でした。
スーイーホアも、言い知れぬ不安を抱えることになります。
だからってねえ…
自分のせいで左遷されたシャオガンの送別会の帰りに、あれはないでしょ。
シャオガンは看護師のウェンリーのこと、ずっと好きだったわけで、
でもウェンリーは、スー先生のことが好きなわけで。
スー先生は、そのウェンリーの気持ちを知ってて、
気持ちに応えられないくせに、いつも助けてもらってる。
いいのか?
前回の第14話で、酔いつぶれたスー・イーホアを送っていったウェンリー。
スー・イーホアは、毎日の辛さを吐き出し、グアン・シンを思って、泣き叫ぶ。
ウェンリーは、グアン・シンに間違われていることがわかっても、スー・イーホアを抱きしめるのよ。
こんな男…、殴ってやろか…。でもカワイイ
気持ちはね、わからなくはない。
ずっと思ってた人を慰め、抱きしめることができるなら…
イーホアも、酔ってたんで、しょうがないんだけど…
これは、せつない場面っていうか、すごくもどかしかった。
一方、Jerryの演技として、見たとき。
…可愛かったですね。
あんな風にJerryに泣かれたら、キュッと抱きしめるしかないな。
今時は、男の涙が胸キュンですね。
仔仔=チー・ウエイイーの泣く姿も、それはそれは可愛かった…
「君につづく道」では、やっと孝天=アーハオ登場。
穴の開くほど仔仔=シューラーに見つめられて、ドキドキしなかったかしら?
二人の葛藤が、これから描かれることになりますが、観光&恋愛だけじゃなく、
内面に深く踏み込んだ内容であってほしいですね。
「美味関係」のほうは、やっとこラブ・ストーリーらしくなってきましたね。
自覚不足の仔仔=織田シェフが可愛い。
自分が罪な男だということが、いっちょんわかっとらん(=ちっともわかっていない)。
えっと、「美味関係」の仔仔は、綺麗です。
あ… はあっ… 色っぽい
ストーリー展開としてはモタツキもあるし、パティ・ホウ=百恵が主人公なので、
仔仔が出づっぱりじゃない!ゆえにちょっと個人的には不満だったんですが、
織田シェフが綺麗なんで、ま、いいか―ってね。
にらんでいただいたときなんて、ゾクゾクしますよね。
ホントに、仔仔ってば、ドラマの度に、完全に違う人間になってます。
これからはきっとせつない表情も増えるんじゃないかと、期待しておりますわ。
最後に。
「終わりのはじまり」を冠して始まった連載があります。
獣木野生氏のPALMシリーズ。
いよいよ最終エピソードに突入しています。タイトルは「蜘蛛の紋様」。
PALMについては、また個人的妄想を含めて書きましょね。
今回も長くなったから。
14歳ぐらい。暗いカーターさん 可愛いアンディくんには保護者が二人。このジェームスとカーターさん。仔仔の保護者は?
<2008年1月30日訂正>
「PALM」の最終エピソードは「TASK」です。「蜘蛛の紋様」は、ラストから2番目のエピソードです。