待ったよ。とっても待ったよ。
なんと3年半ぶりの影山ヒロノブソロライヴ。
先日更新された影山ヒロノブ Official Web Site(http://www.mmjp.or.jp/birthday/kage/)の「影チャンの秘密日記」によると、前回の「パワーライヴ」を最後に、「みんなに宣言してパワーライブをやめた」らしい。「ひんしゅくを浴びつつ(笑)アコギライブを続けて」ってあるけど、ひんしゅくはアコギが下手なことに対してではなくパワーライヴをやらないことに対してだよ。
何回かアコギライブに行ったけど、全然俺の居場所じゃなく、さらに欲求不満を募らせることになっていた。
昨年出したソロアルバム「Cold Rain」に伴い、ようやく影山ヒロノブのバンド演奏によるライヴが見れることになった。まあアルバム自体がバラード主体だから、まだまだ油断はできないが、とりあえず本人が自信満々だったから期待していた。バラード主体のアルバム出して自信満々ってことはバラードが多いという意味にも取れたが、まあ期待するしかない。
それにしても、ライブは1/28にShibuya O-EASTであったんだが、それのレポがやっと今日になってあげれるとはね…
1曲目は予想通りアルバムタイトル曲でアルバムでもオープニングの「Cold Rain」だった。
この日の影山の衣装はアルバム「Cold Rain」ジャケットのコート。そしてコートの下は終了後家帰って調べるとJAM Projectのシングル「迷宮のプリズナー」や「未来への咆哮」の裏ジャケットで着ている上着だった。
んで2曲目はアルバム「Cold Rain」で数少ないロックナンバー「Achiless」。バックバンドのBROADWAYは演奏はうまいながらも落ち着いた感じで弾いているが、ゲスト(毎回来てるけど)で、ステージ向かって右側にいる河野洋吾はハズみながら弾いていて良かった。
そして、「未来への咆哮」のカップリングだった「翼」。
この歌は何回か聴いてはいたがライヴで聴くまで気付けなかった。実はいい歌だったことに。
いわゆる骨太のバラードで、それだと影山が歌うのでは珍しくないんだけど、珍しくないは要するに影山らしいってことだった。
もう過去なんでうろ覚えだが、ここでMCだったかな?
大阪・東京と2回だけなのに「長かったツアーも今日がファイナル」とか言ってい笑いを取っていた気がする。
そうそう、「今日のライヴの選曲は、皆が好きな歌があるといいんだけど…」的なことを言っていたため、多いに不安だったっけ。
ところが次の曲のイントロが流れた瞬間その不安が吹き飛ばされる。
かつて人から「影山で一番ノれる曲は?」と聞かれたときに選んだ曲でもある「光のWILL POWER」!
この歌はカッコイイよ、マジで。影山の歌の中でも最高にメロディック・パワーメタルな曲。いや、そこいらのメタルじゃ(ギターソロ以外は)太刀打ちできないレベルだ。
そして、風のSEとともに渋いナレーション。ついに「サムライガンマン斬・ザ・ザーン」が聴けた!
まあもともと影山のライブじゃ聴けるほうの歌ではあったが、さすがに名前をいただいている者としてはね。
作曲・編曲が河野洋吾だったから選ばれたのかもしれない。それはどうでもいいが、カッコ良かった。
そしてまたソロアルバムからの選曲が続く。
「奥井ちゃんにはこの歌聴かれなくてよかった。本人より爽やかだから」とかいうMCでJAM Project featuring奥井雅美(奥井ちゃんが中心で歌ったという意味)の「Little Wing」。こんなMCだったがその奥井ちゃんも見に来ていたらしい。
で、次にこれもJAM Projectのオリジナル「Cry for the Earth」。なにげにJAMよりもカッコイイぞ。
ソロアルバムでは「1枚のアルバムの中で七色の声を演じた」そうで、その中でも「セクシー親父声」で「この世の果て~Eden~」。「泣かないで…」と呟く所がそれに当たる。
そして、バンドメンバーはキーボードの須藤賢一とコーラス以外いったん退場して影山ヒロノブのアコギソロで「Brother」。アルバムを聴き込んでみると一番しんみり来る歌だ。須藤さんは歌の間何をしていたのか不明。
そして、バンドメンバーが戻ってのアコースティックで、「チョイワル親父の声」による「FACE」。ドラム岩田康彦、通称ガンちゃんによる太鼓ソロがあり、河野洋吾が「イヨ~」「ガンチャン」等合いの手を入れ、影山から「大相撲かよ!」と突っ込み。
しかし、いざ自分の演奏になると歩きながらアコースティックギターを弾いていた河野洋吾が突然こちらに頭を向けて、横滑りにこける。
影山が驚き笑いながら近付くが、河野は転んだままでギターを弾き、根性で演奏が続く。
「FACE」の2コーラス目サビで奇しくも「スっ転んで」という歌詞があり、そのとき影山が河野を指差したらしいが、気付けなかった。
気を取りなおしてJAM Project featuring松本梨香で歌われた「Strings of Love~運命の糸」のカバー。
そして、この日のハイライトであろう、コーラスで来てくれたKUKOさんとデュエット。
「『DRAGON BALL Z』でKUKOちゃんとのデュエットが1曲あって」とかいうけど、実際は4曲あるぞ。まあ「1曲」と言った時点で「じゃ、あれだな」とわかるほどポピュラーな曲があり、正直俺は「永遠の約束」を歌って欲しかったが、すんなりあきらめた。
影山が「自分が死んだらどうなるか不安になったことない?」とKUKOさんにふり(KUKOさん返答に困ってた)、影山がそんなときによく聴く歌として、「光の旅」を歌った。
じっさい、いい歌だ。宇宙を旅するのがテーマ、だけど、雰囲気は全然「ドラゴンボールZ」じゃない。
ここで、影山が「お遊びはここまでだ」とのMCで後ろを向き、SEが流れて振り向きざま「あ つ く な れ !」との歌い出し。「真 ゲッターロボ」オープニングだった「HEATS」だ!
この歌は人気もあるから、スパロボ魂でもよく聴ける歌ではあったけど、嬉しかったよ。「光のWILL POWER」に続く2番目に嬉しい選曲だった。
そしてまさか聴けるとは思っていなかった「覚悟完了!」。現在「シグルイ」を描いてる山口貴由の「覚悟のススメ」CDドラマの主題歌だった。かつてボン・ジョヴィ(BON JOVI)は「お前の喉が乾いたらワインになってやる」とか歌っていた気がしたが、この歌では「もしも血の一滴残っていないなら この胸を裂き全部やろう」とか、されたほうもビックリしそうな言葉連発。どんな漫画だか気になるところだ。
次にこないだのスパアニで歌ったのに聞けなかった「鬼神童子ZENKI」で影山のシャウトも冴える。
3曲続けて熱い歌が続き、さすがの影山もフラフラ。
しかし観客の「ガンバレー」には「平気だよ!」と答える。NHKかなにかで小田和正のライヴをやっていて、アニソンシンガーのように歩き回る小田和正に触発され、自分もライブで「しんどい」とは言わないと決めたそうだ。
その小田和正の、「何から伝えればいいのかわからない」歌、タイトルはその場で出てこなかったが彼の代表曲であるその歌も40代位で出した気がするし、影山もまだまだこれからだぞ、て思っていたのを記憶している。
そしてバラード「Young&Innocent」「In my Heart」「宇宙は僕らを待っている」
ここでいったん引き下がり、アンコールは「Riding on a Time machine~サイケデリック☆55」
この歌自体も、さくらちゃんのバージョンではなんとも思わなかったがやはり影山が歌うと乗れる。しかも、なんと間奏ではメドレーで「WE GOTTA POWER」になる。イントロを聴いたときなんの歌かよくわからなかったがどうやら2005バージョンらしい。
これもよかったけど、次に演奏したのは「SOLDIER DREAM~聖闘士神話」。これは周りも喜んでた。
俺の真ん前にいる兄ちゃんが最初からずーっとぴょんぴょん飛んでいたけど、この歌では更に高く飛んでいたよ。で、チラッと横みたらささきいさお風のおじさまも嬉しそうにノっていた。まあメドレーなんで1コーラスしかやらなかったのは残念だった。
で、2度目のアンコール。
ここでのやり取りを要約すると
影山「実は今日のライヴでもしなんか足りなかったらもうライヴはしないつもりだったんやけど」
ファン「え~!!」
影山「たんやけど!最後まで聞けや
・・・
俺はあと30年歌うぞ!」
だいたいそんな感じで皆を喜ばせ、再度「お遊びはここまでや」と「CHA-LA HEAD-CHA-LA(2005ver.)」
そして最後に「エンブレム~名も無き英雄達へ~」を歌った。この歌もいい歌だったな。もう発売しているのにまだ買えてないよ。
このライヴは本人曰く「俺の第2の誕生日」と言えるほど大成功だったそうで、自分も盛り上がることで、全体の200分の1以下でも貢献できてよかった。
ちなみにこのライヴは第一興商チャンネルとやらで4月に前半、5月に後半を放送するらしい。どうやって見よう?
この次の日は博多ドームでイベント、そのまた次の日はフジテレビの出演。さらに香港のツアー。帰ったらJAM、さくらちゃんのレコーディング。終わったら(現在行っている)スペインのツアー。
喉いじめて、締切に追われて、大変だろうに、それでも全力投球して、充実させるのが上手だよな。
「影チャンの秘密日記」には「忙しいのは好きだ。 世間が俺を必要としてくれてる気持ちになれる」ってあったけど、ホントにあんたは偉いよ。
俺も今忙しいけど、絶対充実させよう。
いつもライヴのレポ楽しみに読ませて頂いてます。
今回もかなりよかったみたいですね。
どんな曲をやったか知れて嬉しかったです。
来月、JAM ProjectのベストとDVDが出るのですごく楽しみです。
本当にありがとうございます。
忙しい上に煮詰まっていたので自信なかったから、ほめてもらえてほっとしました。
結構ライブは見たので、しばらくライブレポが続きます。
あ、ちなみに先日のフィルムライブは応募できませんでした。
新作出るのは前々から知っていたのに、予約できたのは昨日。DVDは発売日当日には来ないらしいです…。
まあでも楽しみです。ベスト盤のGONGはニューバージョンなんですね。新曲もメンバーは自信作らしいし。