先日 MSNの記事にトヨタのシエナが25周年仕様を発表との記事を読んでいました。
トヨタのアメリカでのミニバン、ミニバンと言っても全長5m越えの日本でいえばオラオラのアルファードよりも大きいサイズの車です。
アメリカではバンと言うと、商用車や10人以上乗るようなミニバスが含まれるので、乗用車用としてはミニの称号をつけたのでしょうね。
アメリカの子育て世代には素晴らしく良く出来た車で、かっこよさやスポーティーさよりも実用的な装備満載のコスパに優れた車なのです。
アメリカでのファミリーユースでかなりの需要があると一見想像しそうですが。。 実は結構シビアな世界が待っています。
まず、このカテゴリーの車の種類が非常に少ないということです。
- クライスラー
- ホンダ
- トヨタ
- キア
この4社しかありません。
以前はGMやFORD、日産も(マツダもMAZDA5としてスライドアタイプがありました)、ミニバンを販売していましたが。。 年を重ねるごとに、どんどんと車種が減ってきています。
その理由には、いくつか推測されますが。
- アメリカ人はミニバンをかっこ悪いと思う人が多く、SUV等に流れている。
- Zekeの住むテキサス州では、ピックアップトラックがかっこいい!と思うらしく、主婦でも乗っていますね。
- 装備満載が故にコスパが良すぎる、言い換えればメーカーが儲からない。
- スライドドアやリアのゲート、シートの収納まで電動だったり、掃除機内蔵だったりします。
- レンタカーでは一定の需要があるのですが、裏を返せばレンタカー専用なの?という車種もある。
- ダッジボイジャーという車種は新しい車種が出たにもかかわらず、販売しています。
- いったん購入すると、もとからそれほどスタイリッシュや新しいテクノロジーがなく、モデルチェンジが少ないので 乗り換える人が少ない
- 実際にホンダのオデッセイが平均所有年数8.3年でトップ10入りしています。
- 以上の状態から、メーカーが必死にならないので、それほど良い車種が発表されない
そんな中でも、シエナはかなり良いデザインだとは思いますが。
シエナもこの車種で4代目です。 25年で4代目になったわけで、8年ぐらいモデルが変らないということになります。
アメリカ合衆国商務省経済分析局(BEA)ベースの売り上げを見ると、2022年の1-3月の売り上げでは、クライスラー、パシフィカのシェアが56%で1位、2位はホンダ、オデッセイで24%
3位が、トヨタ、シエナで15%となっています。
販売台数トップスリーはなんとあのテスラがトップ、以下次の通り。
*テスラ ModelS
*フォード F-150
*トヨタ Rav4
これらの車種は毎月3万台以上売れています、それだけですごいのですが。。。
一方 ミニバンはどうでしょう。
シエナは6840台、平均して月に2200台チョイ。 という感じです。 めっちゃカッコいい感じのすこぶる良い感じの車ですし、Hybridモデルが標準になっているのもすごいです。
今年になってめちゃくちゃ売れたクライスラーパシフィカ、 これはきっとレンタカー需要もあってなのでしょう。
パシフィカが月平均9000台弱売れているのに比べると、あのトヨタが。。。という感じです。
全般的には巨大自動車市場アメリカといえども、ミニバン市場は衰退していますね。 ここでEVのVWミニバンとかめっちゃ期待していますが。。。
一度乗ったらファミリーユースとしては手放せない素敵な車だけに、魅力的な車が出ると良いですね。