ずーみんのはがき絵七十二候②

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はがき絵いろはうた四周目(その7)

2024-07-06 08:06:39 | 日記

 今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズが四周目に突入です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もありませんので、全部で四十四作品を紹介する予定です。

 四周目はお絵かきのチャットゲーム「あつまれ!おえかきの森」で「相方」なる人物と合作した投稿絵を中心に紹介していきます。いわゆる「はがき絵」として描いたものではありませんが、新たに解説文を付けて紹介していきますのでお付き合いください。

 四周目の第七回目は「ね」「な」「ら」の三つです。

 

 

 

『ね』・・・猫柳/ねこやなぎ

 近景にネコヤナギ、草原を挟んで遠景の山並み、山のふもとには家らしきものも見えます。お絵かきチャットゲーム「おえかきの森」の中の世界では、私はこの家に住んでいることになっています。畑で野菜なども育てて自給自足、といいたいところですが、お米を作っていないので主食がありません。水は山の湧水を引いているのですが、水道もあります。もちろん電気の恩恵にもあずかっています。本当に自給自足の生活をするのはおそらく無理なのでは、と思います。

 ネコヤナギはヤナギ科ヤナギ属の落葉低木。北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布。温暖で湿潤な環境を好み、水辺に自生します。やわらかい銀白色の毛におおわれた花穂が猫のしっぽを思わせることからこの名があります。

 俳句で猫柳は初春の季語です。

・しろがねのひかりたまわり猫柳     伊丹 三樹彦

・せせらぎのはや音に出て猫柳      鷹羽 狩行

・万葉の古江の春や猫柳         水原 秋櫻子

 

 

 

 

 

 

『な』・・・南天/なんてん

 赤い実をつけた南天を描きました。葉先も赤く色づいています。俳句では「南天の実」「実南天」といえば冬の季語に、「南天の花」「花南天」といえば夏の季語になります。「ナンテン」という音が「難を転ず」という語呂合わせになることからお正月の縁起物に使われたり、庭に植えられたりもします。災いを福に転じてくれるのであればありがたいことです。メギ科ナンテン属の常緑低木です。南天の赤い実は雪兎の目に使われることも多いようです。雪兎も冬の季語です。

・赤きものあれば目となる雪兎      宇田 喜代子

 

・億年のなかの今生実南天        森 澄雄

・参道も門も小ぶりに実南天       鷹羽 狩行

・日当たりや南天の実のかん袋      小林 一茶

 

 

 

 

 

 

『ら』・・・ラフランス

 洋梨ラ・フランスを描いて「羅」という文字をデザインして書き添えました。その名の通りフランス原産ですが、原産国フランスでは生産が絶えてしまっているそうです。栽培が非常に難しく、今では日本がラ・フランスの生産量で世界一を誇っています。俳句では「梨」が秋の季語。「洋梨」という傍題があり、ラ・フランスもここに属しますね。そのうち「ラ・フランス」が季語として歳時記に載るかもしれません。

 ネットで見つけた「ラ・フランス」を季語として扱っている句を紹介します。

・別姓の二人の卓のラ・フランス      内田 美紗

・ラフランス五百羅漢の二重顎       古川 塔子

・ラフランス自由はどこかいびつなる    杉原 青二