今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズが五周目に突入です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もありませんので、全部で四十四作品を紹介する予定です。
五周目もお絵かきのチャットゲーム「あつまれ!おえかきの森」で「相方」なる人物と合作した投稿絵を中心に紹介していきます。いわゆる「はがき絵」として描いたものではありませんが、新たに解説文を付けて紹介していきますのでお付き合いください。
それでは五周目の第三回目、「と」「ち」「り」の3つです。
『と』・・・とうきび
トウモロコシの絵を描きました。北海道在住の相方は「とうきび」と呼ぶそうです。そういえば大阪府在住の私にも「なんば」という呼び方がありました。最近は「とうもろこし」と呼ぶことが多く、「なんば」という呼び方を忘れかけていました。地方によって呼び方が色々あるということは、それだけ親しまれている作物だということでしょう。品種改良によって糖度が20度超え、というニュースも耳にしました。かつては焼いて食べるしかなかったと思うのですが、現在では焼くより蒸したり、茹でたりして食べることが多いですね。レンジでチンするのがお手軽でおいしいです。食べて幸せな気分になることから、「幸」という字を書き添えてあります。
真夏から収穫できるようですが、俳句では秋の季語に分類されています。
・唐黍を焼き公園の要所占む 後藤 比奈夫
・子を負ふて唐秬かぢる子守哉 正岡 子規
・畑中に唐もろこしと案山子かな 山口 青邨
『ち』・・・チョコレート
いろいろなチョコレートを描きました。描いていてとても楽しかったことを思い出します。どれも一口で食べられそうな大きさにそろえて描きました。確かバレンタインデーが近いからと、この絵を描いたのだと記憶しています。「想」という字を書いたところ、相方が手を加えて文字が光りだしました。
「チョコレート」は俳句の季語ではありません。「バレンタインデー」は当然、春の季語なので、バレンタインデーを連想するしかない「義理チョコ」などは季語として扱ってもいいかもしれません。
・チョコレートとけて元日昏れてゐる 藤木 清子
・チヨコレートの売場広げて二月来る 中村 和子
・バレンタインチョコ持つ娘みな美しき ずーみん
『り』・・・リコーダー
リコーダーを描いて「奏」という字を書き添えてみました。
木で作られる楽器(木管楽器)ですが、よくできたものから型をとり、樹脂製で大量生産できます。学童用などはそのようにして作るそうです。
季語ではないので、他の季語と取り合わせて一句を成さねばなりません。
・つきみそうリコーダーならラの音だ ひろしげ8さい
・夏の日にリコーダーふく「シー」の音 二井 あきな
・春の陽の窓からリコーダーのカノン 鳥
・リコーダー斉奏ぶれず梅雨に入る SAZANAMI
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