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golden days

nonsense sentence contents and fictional experiments

130917 父との時間

2013-09-17 | 父との時間
朝、父は気持ち良く挨拶をしてくれた。少し涼しかったのか、厚手のタオルケットを掛けていた。ネブライザーを数分間した後にローリングしながらマッサージをすると、肺がゴロゴロと鳴り始めたが、昨夜点滴を外した影響か、吸引量は少なめだった。

昼前に医師と看護師2人が来宅し、一通りの検診と吸引をした。血管の状態を見た上で、点滴を低カロリーのものにして血管への負荷を減らす方針を出した。備蓄分の点滴を総入れ替える指示を出し、ナトリウムも入っていないものにしたとのこと。

事務所と程近い現場とを行き来しながら、夕方吸引。

表参道にあるシェア・オフィスでのイベントに参加し、帰宅後、夜吸引。

130916 父との時間

2013-09-16 | 父との時間
台風18号が午前に愛知県豊橋市へ上陸。明け方から朝にかけて荒れ、昼過ぎにはその中心が秩父あたりにまで到達したが、その頃の東京は風が吹くのみだった。

朝6時半の吸引は、ネブライザーもしくは点滴の量が多かったからか、かなりズルズルでナカナカ終わりがない感じだった。昨日と比べ、父の反応はやや鈍いと感じた。

昼前、休日+台風にもかかわらず、いつもの看護師Nさんが来宅してくれた。昨日、父が車椅子に座った話をしたら喜んでくれて、肺のためにも良いとのことだった。確かに自発的な咳もここ数日覚束なかったけれど、昨夜と今朝は咳が出ていた。重力に抗うことで正常に機能している部分もあるのだろうから、たまには車椅子も良いだろうし、退院直後にNさんが、なるべく起こしてあげて、と言っていた意味がやっと分かった。

Nさんの検診によれば、父の状態は変わらず良好、酸素量も91~93でそこそこ。浣腸によって小指の先ほどのツブが出たそうで、点滴のみの摂取でも体内の細胞レベルにまで行き渡り、代謝が行われてその老廃物があるということに、あらためて驚いた。

夕方の吸引は朝と同様にズルズルで、チューブを入れる時は父も少々抵抗していたけれど、吸引途中ではあくびも出て、心地良い様子だった。点滴の量を少し絞ってみた。

夜の吸引時に点滴漏れがあり、明日の午前に医師が来ることを見越し、一度外しておこうと、母と共に外した。チューブを押さえてあるテープを剥がす時が、父の薄くなった皮膚にとっては相当痛いらしく、可哀想なくらいにハッキリと、痛い!を連発していた。限りなく薄くなった父の皮膚は、肉体としての存在をギリギリでカバーしているかのようだった。

以前Nさんが言っていたことは母の「介護の心得」にも通じるのだが、褥瘡(じょくそう)をなるべく作らないようにするということだった。それは皮膚が破れてしまうことでそこから感染症になるためだった。つまり人間は菌というもので日々バランスを取りながらも、最終的には菌によってその肉体の使命を終える、そのことに世界の構成、人間の存在、そしてその危うさと不思議さを思うのだった。

130915 父との時間

2013-09-15 | 父との時間
朝の吸引は、少なかったけれどまとまった痰が取れた。鼻から喉への途中が乾いていてチューブが入りにくく、昨夜と同様に少し出血した。母は、夜中に父がよく喋っていたので寝られなかったと言い、父の意識もしっかりしていた。

昼前に看護師Cさんが来宅し、母によればそれほど吸引しなかったとのこと。

看護師さんが帰ってしばらくしたら、母から電話が入った。父が車椅子に座りたいと言い出して聞かないというので、手伝いに行った。久しぶりに父を車椅子に移動させた隙に、母はここぞとばかりに点滴の漏れた跡の残ったシーツやカバーを取り換えた。

車椅子に座った父はおもむろに、浴衣に着替えたい、と言った。何で?と私が聞けば、私も知っている旧友のOさんに会いに行くという。台風も来ているし、今日は難しいと思います、と私が伝えると父は、そうか、という顔をした。もう既に他界されてしまった、父の小学校級友でもあるOさんの名前が出たことに、あちら側へ行く準備をしているのだろうか、などと私は思ってしまったり…。
結局、20分程車椅子に座っていたけれど、疲れたらしくベッドに戻ったらすぐに眠りに落ちていた。

夕方、ベッドの上半身をかなり起こして、父はテレビの相撲を見ていた。私が、相撲なんて久しぶりだね~と言うと、父は画面を見つめたまま頷いた。相撲が終わりかけた頃に、吸引をしようか、と促すと父は嫌がったけれど、それでも吸引を進める私の腕をずっと掴んでいた。

夜、寝る前の吸引は、咳もよく出て、痰も良く引けた。

130914 父との時間

2013-09-14 | 父との時間
昨日の夕方から朝まで3回の吸引は、いずれも普通に出来た。

昼前に、上の姉と、父の義妹(亡くなった弟の妻)が父の顔を見に立ち寄ってくれた。

午前、来宅してくれた看護師は、いつもの方とは違い、とても看護師には見えないような服装や化粧だった。しかし、吸引その他の手際は良く、素晴らしい動きだった。

夜の吸引時、父はとても辛そうで、吸引チューブを強く握りしめて離さない程だった。鼻から喉、そして器官へ入る際に何度も突っ掛かり、吸引した物の中に少し血も混じってしまっていた。

130913 父との時間

2013-09-13 | 父との時間
早朝の吸引も、昨夜と同様になかなか入らず、時間がかかった。

朝食後にまた結石の薬を飲んだけれど、やはり昨夜と同様に胃の膨満感がとてつもなく不快だったので、少し事務所の椅子に座って休んでいた。もうこれ以上この薬は飲めないと思った。

昼前に看護師が研修生を連れて来宅した。漏れていた点滴針の交換を再びテキパキと交換する看護師の姿を、研修生が食い入るように見ていた。そして、簡単な作業を手伝っていた。

夕方、夜の講義へと出かける前に父のところへ行き、吸引した。

講義から戻り、23時前に吸引した。

130912 父との時間

2013-09-12 | 父との時間
朝6時半吸引。点滴の漏れがはげしく、手に巻きつけていたタオル、浴衣、ズボンまでしみてしまっていた。午前中に看護師が点滴針の交換に来てくれることになっているため、その時に着替えも一気にやってもらうことにした。昨日と同様に中々気管が開かず、入って吸うも少量ズルズルだった。

看護師の到着はまだかと父の元へ行ってみれば、母が父に座薬を入れているところで、丁度良かった、と手伝った。その後、看護師の来る時間が間違っていたと母から連絡が入り、点滴針を抜いておいて欲しいとのことだったので、抜きにいった。もっと早く抜いておいても良かったか。

午後、看護師が対応している最中に、突然結石が疼きはじめたので失礼し、座薬を入れに行った。親子で座薬の世話になっていると考えると可笑しかったが、痛みの方が増して笑うどころではなかった。痛みが和らぐまで、横になっていた。

夕方吸引しに行くと、母が買い物などで外出中だったけれど、喉がゴロゴロ鳴っていたのでマッサージした後に引き始めた。すぐに気管まで入り、短時間で効果的に終えられた。父は顔色が良く、調子も良さそうに見えた。

夕食後、私自身の結石の薬を飲んだ後から胃の膨満感が激しく、気分が悪くなったので少し横になって寝た。

夜の吸引は、また中々気管まで入らず時間がかかった。痰の量は少なかった。

昼間、点滴と血液の漏れの処置を看護師にしてもらったが、血管が限界に来ているのではないか、という予感が私の中にあった。

130911 父との時間

2013-09-11 | 父との時間
朝の吸引は、鼻からなかなか気管支まで入らず、入って吸うも少量をズルズルと吸うのみだった。

午前の吸引は、朝と似た状況だった。

夕方の吸引までは、母が口から喉まわりを数回きれいにしてくれていた。状況は朝や午前と似ていたが、吸引後、父は結構元気に、ありがとう、と言った。

夜は打合せが長引いたけれど、23時には父の元へ行き、吸引した。たまに結石の疼きもあり、私の体力も切れ気味だった。

130910 父との時間

2013-09-10 | 父との時間
早朝の吸引時は、喉や胸の音もせず一見平穏な状態に思えたが、いざやってみるとやった時間分だけ取れたことに、私は少し驚いた。母が吸引の最中に父の身体を先日の看護師さん並みに揺すっていたこともあるけれど、少量ながらも絶え間なくズルズルと引き出された。

午前中に医師の往診、いつもの看護師と医師の補佐の看護師が来宅。心不全のマーカーが高いとのこと。点滴について、今までナトリウムが少ないので補充していたけれども、このままだと意識も低下してくるかもしれないので倍の量にし、2つの点滴パックにそれぞれ入れることになった。

また、ネプチンという気管支を広げる薬を使うと、痰も出やすくなるとのことで、ネブライザーに入れることになった。心臓への負担は増えるかもしれないが、0.3~0.5mg程度の1回使い捨てタイプを1日2回入れるとのことだった。痰の色も、白から黄色や緑になった時には、感染しているので抗生物質を点滴に入れなければならないけれど、それも目安にして下さい、と医師は言った。

帰り際に医師と看護師が、お疲れさま、また来ますね、と声を掛けるとハッキリと、アリガトー、と父は言った。

夕方に私自身の治療のために歯科へと行ったのだが、そこから脇腹に鈍痛があり、以前経験のある結石を疑った。その激しい痛みの中、父の吸引をした後、タクシーで病院へと駆け込んだ。

夕食後仮眠を取り、痛み止めの座薬でしのぎながら、夜の吸引を行なった。痰の量は少なくとも、気管支からゴロゴロを取り除くだけでも父が心地良くなれるのであれば、という思いだけで吸引した。

130909 父との時間

2013-09-09 | 父との時間
朝の吸引時、私自身、身体が最高にダルくてキツかった。

午前の看護師と一緒に、学生の研修生が来宅した。浣腸によって久しぶりに小指くらいの便も出たと看護師が教えてくれた。今回私もあらためて看護師の仕事を側で見させてもらっているけれど、本当に大変な仕事だと思った。慣れない手つきで指示された通りに動き、メモを取っている学生を見て、この尊い職業を選んだからには頑張って欲しいと、心から思った。

午後、最近は毎日母がやってくれている点滴の交換時に母から呼ばれた。看護師から言われた「10秒間に7~8滴」というのを確認して欲しいとのことで、交換して調整した。
その時、父は目を開いていて穏やかな表情をしていたので、ごきげんはいかがですか、と言うと、ニッコリとうなずいた。何か喋ろうとしていたが聞き取れず、もう一度、と聞き返すと、え・り・ま・き、と言ったように聞こえたので、襟巻き?と聞き返すと頷いた。ちょっと涼しいのかなと思い、襟巻きは無いからタオルで良い?と聞き、お腹の上で合わせて少し冷たくなっていた両手まで被さるように、タオルを掛けた。

夕方、吸引。

夜22時半過ぎ、吸引。

130908 父との時間

2013-09-08 | 父との時間
朝6時過ぎに吸引。

私が農作業しに千葉へ行くために、いつもの看護師が日曜日午前中に入るように予めシフトを段取りしてくれていた。

夕方、渋滞でやや遅くなりながら帰宅して吸引。看護師の吸引後は、母が喉まわりを数回吸引してくれていた。

就寝前に、吸引。

130907 父との時間

2013-09-07 | 父との時間
朝6時半過ぎに吸引した。

午前中にいつもとは違う看護師が来宅し、検診、吸引、その他を行なった。元気が良くて父にかける声も大きくてマッサージも激しい人だが、吸引の技術も的確ですごかった。まるでチューブの先に目がついているようね、と母は言った。

夕方の吸引は、ゴロゴロ言っていたがそれほど多くはなかった。最初の大きめの痰が取れた後は、父は吸引されながら何度もあくびをしていた。昨日の饒舌さとは打って変わって、静かで眠そうだった。昼から顔を見せてくれた姉二人に対しても、父の反応は薄かったとのことだった。点滴の針付近に、少し血が逆流してきていた。

夜10時過ぎに吸引しに行った時、眠っていたので軽く起こしたら、笑顔で、オハヨウゴザイマス、と父は言った。点滴のペースを若干落としているので、母によれば小水も少ないとのことだった。そのせいか痰の量もそれ程多くはなかったので、父にとって楽なように短時間で吸引を済ませた。

130906 父との時間

2013-09-06 | 父との時間
朝6時過ぎに吸引。

午前中に看護師来宅し、検診、吸引、その他。

夕方の吸引時には、大量に吸引した。母は、それだけたくさん取れるとやり甲斐があるわね、と言った。

就寝前は、夕方多かったためか、少なかった。
今日一日、父はよく喋った、と母は言った。昔の会社のことを思い出したりしているのか、言葉は聞き取れなかったけれど、うるさいくらいだったようだ。

130905 父との時間

2013-09-05 | 父との時間
6時過ぎに吸引した。事前に母がネブライザーをしておいてくれていたが、やや粘性は高かった。気管に入って大まかには取れるものの、その後も少量の痰がズルズルと引かれてきた。

そこで思い切り、ゴホン!と出来ればズズッと取れてスッキリするのだが、私が咳を誘発させようとしてもなかなか上手く咳込んでくれなかった。あまり長い時間をかけても苦しかろうと思い、なんとなく少し残った感じで終えた。

昼前に看護師が来宅し、左手首から右手の甲へと、8日ぶりに点滴針の交換をしてくれた。一通りの検診と吸引もした。チューブが皮膚と接すると水泡が出来てしまう人もいるので、ループにした部分にネット状のサポーターをチューブの下に巻き込み、触れないようにしていた。手も冷たくなっていると感じたら、タオルを掛けておくと良いとのことだった。指先で測定する酸素量は吸引後も低めで83~4、温めると血流も増すのでその点でもタオルは良かった。

口から吸引する時に、父は(嫌がって?)反射的に舌をよく動かしていた。これは、これから舌根沈下、舌の根元が下がっていってしまうから、そのためには良い運動になる、と看護師は教えてくれた。

看護師が酸素量を1.5→1.75へと増やした。通常どれくらいまで増やせるのかと聞くと、家庭用は3.0が限界値だが、病院では10くらいまでで5~7は当たり前、ただしそれは緊急用だからであって、本来は脳からの自然の指令だから酸素を入れすぎるのもバランスがおかしくなる、とのことだった。

最後に看護師から、父の状況がコンスタントに良いのも吸引と口腔ケアがしっかりしているからですよ、と褒められ、かつ励まされた。

夕方は、ネブライザーのおかげか吸引前にかなり喉がゴロゴロ鳴っていたので、マッサージ後に大量に吸引出来て、スッキリしたようだった。昼に変えた点滴針の部分を痛がっていたようで、ネット状のサポーターを少しずらしたら痛がらなくなった、と母は言った。

夜は、夕方にしっかり吸引できていたからか、それ程痰が出ている様子は無かったけれど、念のためと吸引を始めたら結構引くことが出来た。

130904 父との時間

2013-09-04 | 父との時間
6時過ぎに吸引した。10~20分前に母がネブライザーを始めてくれていたのだが、相変わらず粘性は高かった。寝起きだったからかもしれないが、咳をする力も弱く、気管が開く瞬間を狙っていても吸引にかなり時間がかかった。

午前中に所用を済ませて戻ったら、母が口から喉まわりを2回ほど吸引したと言った。まだゴロゴロと残っているようだったので、吸引した。

夕方に母から、看護師が点滴を替えに来てくれて吸引もしてくれているから大丈夫、と連絡があった。状況を聞きにいくと、看護師がたくさん痰が取れましたよ、と嬉しそうに話した。そして、昨日の医師と看護師が話したことを私に伝えてくれた。

昨日の午後に医師が点滴に入れたネオフィリンという薬は、確かに気管を広げるのだけれど、心臓にも負担がかかるために止め、替えた点滴には入っていない、父は以前の検診で心筋の波形が出ていたから、元に戻した、と看護師は説明してくれた。たとえて言えば、寝ていてもマラソンしている感じで、救急医療で使うもので家庭医療では使わないとのことだった。ただ、医師が使おうとした意図は分からないでもないし、基本的に「治す」という立場で医師は考えているのでそうしたのだろう、と言った。

それと、母と私という点滴に薬を投入する側の負担も増えるので、辞めましょう、やるなら先生が金曜日も来て入れていって下さい、出来ないなら辞めましょう、とまで医師に言ったと、看護師は楽しそうに話した。

指先を挟んで酸素量と脈を測る小さな機械を個人所有のがあるから、置いていこうかと看護師に聞かれたので、酸素量を気にしすぎてしまうかもしれないのでいいです、とお断りしたら、脈の測り方を教えてくれた。あと、痰に色がついたら熱が出るかもしれないので、教えて下さいとも言われた。明日、点滴針の差し替え予定とのことだった。

夜の吸引は、気管まで入れても少量の痰がいつまでも続き、結構長い時間かかってしまった。

130903 父との時間

2013-09-03 | 父との時間
朝の吸引時、少し寝坊して6時半過ぎてしまい、母から嫌味を言われ、父の背中をマッサージしながら軽く言い合いになった。

ここ数日、痰の粘性が徐々に増してきているのを私は指先で感じていた。ネブライザーの効果が現れるのに時間がかかるのか、点滴のペースを落としているためかと、いろいろと推測していた。

10時過ぎに医師の往診があった。一通りの検診と点滴の状況を診た後、退院して以来初めて血液検査のために採血をしようとしたけれど、血管がなかなか浮き出て来ずに医師は難儀していた。結局、検査可能な量を採取することは出来なかった。

痰の粘性が増してきている話を私が医師にしたら、ネブライザーのように痰を緩くする薬ではなくて、肺の毛細管を広げて痰を出しやすくする薬もあるとのことだった。以前にも同様の薬で、胸に貼るものを処方したことがあったが、父は皮膚も弱いためにかぶれてしまったので、点滴に入れられるものがあるのでそれを使ってみましょう、と医師は言った。

点滴について、現在500ml×2・約400kcalを24時間かけて入れているが、心臓への負担も考慮しなければならないとのことだった。

夕方の吸引。

夜の吸引。