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石ころ

はじめての種まき



先日、種まきをした。主人が捨てる期限切れの種をプランターに蒔いてみた。それもいい加減にパラパラと土の上に落として、パラパラと土をかけておくという雑な蒔き方・・
でもね、蒔いた後とても気になって、それはほんの思いつきであったのに、毎日毎日覗き込んでいた。

4、5日して「まだ、なんにも出てこないよ。やっぱりだめかなあ・・」っていうと、主人に「そんなにすぐにでるか」って笑われたり、あまり毎日覗き込んでいるのであきれられたり・・。

お隣のご主人に「此処に春菊とほうれん草を蒔いたんです。」って訊かれても居ないのに説明をして、「期限切れでも芽が出るかなぁ・・」って訊くと、「そら出るやろう」って言ってくださってちょっとホッとしたり・・。

思えば私は結構意地っ張りで、不安になった時に人に安心を与えてもらおうなんて、そんな可愛い部分がないので、小さな小さな農業体験は、そういう部分で役に立ったかも・・新しいことをする時人は謙遜になるんだ。

小さな小さな緑がちらっと現れたときもすぐに見つけた。種の蒔き方が粗雑だった結果か芽の出かたが均等ではないけれど、沢山の春菊の芽が見えてきた。
ちっちゃなちっやなまぁるい双葉、なんだか心許なくて、雨に打たれたら倒れるのではないかとか、風に吹かれたら飛んでしまわないかとか・・天候が荒れると気になって絶えず見張っていた。

それにしても、ほうれん草はどうなったのか・・一向に芽の出る様子がない。やきもきしながら飛び出した種をつまんで、芽の出る様子があるかないかを調べてみたり・・分かるわけもないけれど。

やっとしてから、ぽっちりと緑の先端を見つけた。アラ、ほうれん草は葱のようにとがった双葉。芽の出るのは遅かったけれど、それは何時までも小さな春菊の双葉を追い越すように、しっかりとした双葉をピン突き立てていた。

暖かい雨の後、春菊からぎざぎざの本葉が出てきた。アララ・・やっと春菊らしくなってきた。
ほうれん草もとがった双葉の間から、丸みを帯びた本葉が出てきて、これは驚き、桃の木、山椒の木。

主人に「ねえ、ねえ、春菊の双葉は丸くて本葉はとがっているし、ほうれん草の双葉が尖っていて本葉は丸いよ。双葉と本葉がまったく違ったよ。面白いね。」というと、「確かに違うなぁ・・」って同意してくれた。
同意することって必要だな・・、私はとかく反論することが多すぎる。嬉しかったのでちょっと反省。

お隣のご主人に「ほら、芽が出てきましたよ」「沢山でたなぁ。」「おつゆに入れようと思って・・」「それくらいなら、充分やなぁ」って、そんなたわいないやりとりもちょっと嬉しい。

気持ちは、もうお味噌汁に浮いた春菊や、ベビーリーフのほうれん草がスモークサーモンと並んで、彩りよく目の中にある。

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