石ころ

健康保険のこと



 主人の診察はあっさりしたものだった。
検査結果を見て、「肝臓の数値もむしろ下がっていますね。もし、悪性リンパ腫が悪化していたらこの数値も上がるはずですから・・」ということで、またまた来月のお約束。

確かに、肝臓の数値がGOT27、CPT18では文句の付けようもない。これが肝臓癌を放っておいた結果。
いや、放ってはいない。イエスさまの手厚い癒しを受けたのだから・・。主の癒しが科学的な数値として表されるみわざに感謝。

しかし、脅しは執拗につきまとう。自分の中をのぞき込む時、その平安はすぐに持ち去られる。
掛かり付け医から、検便の結果精密検査を受けるようにと勧められたと、主人はとても気にしている。


 昔は、腹痛で病院に行っても、痛みが治まると治ったと喜んだ。熱が出て、熱冷ましを飲んで下がったら治ったと喜んだ。
今では、症状が治まっても検査の結果を待つ。それが問題なくても、他に何か問題がないかと、次々と検査を繰り返す病探し・・。
その度、どうでもよいような薬を飲んでドンドン体調が変になる。

健康保険はとても良いものだけれど、高齢者の医療制度もとても助かるけれど、負担の軽さもあって、安易に医者や薬にべったり依存をすることとなって、個々それぞれの健康な状態さえ、わからなくなっているように思う。それは一人ひとり違っていて良いものだと思うから・・。

歳を取っても一点の曇りもない状態を健康というなら全員病人だろう。それは当たり前だと思う。だって、とっくに耐用年数が切れているのだから・・。そのオンボロ車のような体を、騙し騙し上手く使ってこその年の功なのに・・。

やりたい放題王様のような医療者も、また、すがりつくように依存する方も、どっちもどっちだと思うけれど、人間関係抜きの機械的な処置による健康管理などに、子や孫の代の保険が浪費されているようで、痛みと悲しみ、そうして怒りを覚える。
人は必ず死ぬ。もう、十分だと思ってしまう。

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