石ころ

旧約の預言者と新約の預言者 ①(申命記13章)

 

あなたがたのうちに預言者または夢見る者が現れ、あなたに何かのしるしや不思議を示し、
あなたに告げたそのしるしと不思議が実現して、「さあ、あなたが知らなかったほかの神々に従い、これに仕えよう」と言っても、
その預言者、夢見る者のことばに聞き従ってはならない。(1~3a)

 

神からのしるしか悪しきものによる惑わしか、それを教えてくださるのは聖霊である。聖霊は瞬時に汚れたものを拒絶される。心がよこしまな思いに縛られていなければ、素直な反応によって身を避けることができる。

今聖霊の臨在に拠ってすべては導かれている。聖霊はみことばを指し示して、その日その時を明確に語って将来を示される。預言者とはみことばの前で主を待つ人である。

 

個人的に個々の状況にある危機を教えてくださる時、それを誰彼に語ることはなく、聖霊が促されるままにその人に向かって、具体的に聴いた言葉を語るのである。
それは語る者にも聴く者にも恐ろしいことである。それが神から出たことであることを、後にはっきりと見せられるからである。

 

イエスが預言されたことはすべてその通りになり、使徒がたちはそれによってイエスが神であることを悟った。
しかし、イエスの預言を喜びほめたたえる者は居なかった。旧約の預言者も重んじられることはあっても、ほめたたえられることなく時に迫害を味わった。

 

人は自分の信じたい言葉を信じる。信じたくないことを語る預言者を喜ぶ者はいない。
そもそも人の聞きたいことを預言する必要は無いのである。人は自分に都合の良いことを求めるので、備えるべき危機や、失敗を明らかにして向きを変えることを命じる言葉を誰が求めるだろう。

 

しかし、預言者は好もうと好むまいと聖霊に示された限りは、聞いたままを語らずには済まされないのである。もし、語らずに滅ぶ者があるならその血の責任を問われるからである。確かにそのとき聖霊の激しい圧迫を受けている。

 

時に命懸けの役割であって、鼻であしらわれるくらいなら良い方である。預言は、その時には神からのものであるか、人からであるかは分からない。
旧約の預言者は、その立場が確立していたので守られた部分があるが、新約の預言者には、直接聖霊が導かれるゆえに、人に任命された立場に無い者が語るのである。

 

使徒たちがイエスの預言を信じられなかったのは、彼らにまだ聖霊が注がれていなかったからであるが、今は聴く方も聖霊の助けによって聴くなら、確かな祝福を得て失敗から守られ、主が備えられた道を真っ直ぐに進んで、神の栄光を現わすことが出来るのである。

 

あなたがたの神、主は、あなたがたが心を尽くし、いのちを尽くして、本当にあなたがたの神、主を愛しているかどうかを知ろうとして、あなたがたを試みておられるからである。(3b)

 

今キリスト者の正しさは「キリストに在る」ということに尽きる。それ以外の何処にも人の正しさを見つけることはできない。
私(個人的に)を愛して心を尽くしてくださり、いのちを尽くして救ってくださったキリストを覚えるとき、人もキリストが愛される人を愛して、自ずと慕い求めるキリストの御足跡を辿るようになる。

心には心を、犠牲には犠牲を、愛には愛を映すようにキリストに応えたいと、不器用でも従順を求めるようになる。その時は自分を見てはおらず、キリストだけを見つめている。

 

あなたがたの神、主に従って歩み、主を恐れなければならない。主の命令を守り、御声に聞き従い、主に仕え、主にすがらなければならない。(4)

 

人の中からは神の基準に見合うものなど何一つ出て来ない。どれほど善を行いたいと願っても肉の呻きが付き纏うのは、世に在るかぎり思うようにならない肉を纏っているからである。しかしイエスはそのことを知っていてくださる。

 

誘惑に陥らないように、目を覚まして祈っていなさい。霊は燃えていても肉は弱いのです。(マルコ14:38)

 

キリストの十字架に拠って、過去、現在、未来の罪の代価がすべて支払われている事実を、深い感謝のうちに信じて安息する時に、初めて義が完成されるのである。キリストが成し遂げてくださった罪からの解放も、信じない者には関係のないことになる。


私たちの縋るべきは、初めから終わりまでイエス・キリストご自身である。そのお方が、今信じる者のうちに臨在していてくださるのである。誰に何を聴きに行く必要があるだろう。


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