石ころ

さんぽの庭




 最近は、何度も庭に出てさんぽする。三歩で行き止まりだからこれが本当のさんぽ。
それでも、盆栽の八重桜が濃いピンクの花を付け、ムベは真っ白な花をたわわにつけて盛り上がっているし、主人が植えたシャクナゲは今年初めて花を付け、真っ赤な花がふたつほころび始めた。

クマガイソウはあちこち自由奔放に芽を出して、独特な蕾をぶら下げている。「この庭をクマガイソウ園にしょうか・」とつぶやいてみて直ぐにその間違いに気づいた。「クマガイソウ園になるのかな」であった。彼らは私の支配下にはなく、何処に芽を出すか何処で咲くかは彼らが選んでいるから「ご自由にどうぞ」であった。

同じように百合も沢山芽を出して、そこにも彼処にも気の向くままに伸び出した。どうやら・・クマガイソウに習っているらしい。
まったく我が家の庭では、センリョウもマンリョウもエビネもヤブラン達もハーブも好きなようにやっていて管理は無理。でも、「こんなとこに出て来たの」なんてハプニングも楽しいからこれでいいのだ。

 死んだようだった木蓮がいつの間にか赤紫に咲いていて、死んだようだった鉢に岩千鳥の小さな芽を見つけて「ああ、元気だったの」ってほっこりしたり・・。
さんぽの庭にも復活の春が満ちているから、じっと彼らを眺めているのは命の楽しみなのだ。

主人が失敗して葉が無残に枯れかけた観音竹を、箱入り娘のように見守っていると、次々と新しい葉を茂らせて奇麗な姿になって来た。
実は、「観音竹が元気になったよ」って主人に自慢をしたくて、再臨の出会いをうずうずして待っているのだ。主人はそういうとき素直な反応をする人だから、「おう、そうか」って嬉しそうな顔をするだろう・・。

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