石ころ

五月雨



クマガイ草の行列が、ふかふかの苔の上にやって来た。
年々に少しずつ歩いて とうとう此処までやって来た。

彼らは抜け目なくて 居心地の良い場所を見つけ出し
今年はみんなで集まって お祭りさわぎをやっている

私の大切な苔たちを 大きな葉っぱで覆ってしまい
大きな花で覆ってどんちゃん騒ぎをやっている

苔の端に手を置いて「もうしばらく我慢してね」と
どちらも大切だから「仲良くしてね」とささやいた

手のひらを受け止めて 苔はふんわりと沈んだ
五月雨の中で気持ちよく沈んだ

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コメント一覧

ムベ
デ某さんコメントありがとうございます
「五月雨をあつめて早し最上川」」
ああ、たしかに五月雨という流れではありませんね、しかし受験勉強でそれを考えるって。・・余裕だったのですね。

昔、真冬の最上川の船下りに行ったことがあります。蕩々と流れる豊かな水量と、凍りついた雪景色に圧倒されて、ちょっと恐ろしかったけれど船頭さんの語り口は楽しかったことを思い出します。

「五月雨や大河を前に家二軒」
子供の頃、床の間にこのような山水画のお軸があって、いろんな物語を心に思い描いたりしていました。

きちんと日本画を見たことがないことに気付きました。
ご案内ありがとうございます。
デ某
五月雨に・・・
http://blog.goo.ne.jp/00003193

五月雨がつづきますね。

五月雨と言えば 「五月雨をあつめて早し最上川」(芭蕉)
梅雨時と異なり 五月雨の季節にそれほど急流になるのかなぁ・・・ 
受験勉強ではそんな不遜なことを考えていました(笑)

その点 「五月雨や大河を前に家二軒」(蕪村)
同じ情景ですけど 蕪村の句はぐっと絵画的ですね。
芭蕉は 実際の情景にかかわりなく頭の中で作句したような気がしますが、
蕪村の句からは 実際の情景が彷彿としてきます。

一昨年の夏、MIHOミュージアム「蕪村と若冲」展に参りました。
蕪村がそれだけの大絵師とは認識していませんでしたから
前記「五月雨や大河を前に家二軒」に改めて納得しました。

「蕪村と若冲」展については以前の拙ブログで触れています。
お時間がございましたらお読みくださいまし。
http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/65524cec237c80d0be934fa13189de56

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