石ころ

弟子の条件⑦(ヨハネ20章)

 

その日、すなわち週の初めの日の夕方のことであった。弟子たちがいた所では、ユダヤ人を恐れて戸がしめてあったが、イエスが来られ、彼らの中に立って言われた。「平安があなたがたにあるように。」
こう言ってイエスは、その手とわき腹を彼らに示された。弟子たちは、主を見て喜んだ。(19~20)

 

ユダヤ人を恐れて隠れていた弟子たちに、「平安があなたがたにあるように」と言われたのは、イエスのことばだけが永遠に成るからである。「平安」は主が十字架で成就してくださったのであり、私たちが信じて受けるのである。

 

よみがえりのイエスの御姿は、死からの勝利である。弟子たちはどれほど嬉しかったことだろう。
人間の最大の恐怖である死の先に、神の栄光を見せてくださったのだ。もう、何ものも神の子を脅すことはない。しかし、主に在る平安がないなら、それも絵空事なのである。

 

イエスはもう一度、彼らに言われた。「平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わしたように、わたしもあなたがたを遣わします。」
そして、こう言われると、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。」(21~22)

 

平安が無くては、誰もみことばを生きることができない。恐れは人を世に閉じ込めて、みことばに生きる勇気を奪うからである。今、隠れている弟子たちのように・・。

平安をもたらせるのは聖霊の働きに拠る。遣わされた者は、聖霊によるみことばの力によって働くが、そのみことばの確信を与えてくださるのは、聖霊だからである。

 

「あなたがたがだれかの罪を赦すなら、その人の罪は赦され、あなたがたがだれかの罪をそのまま残すなら、それはそのまま残ります。」(23)

 

聖霊は、キリストの罪の赦しを実感させてくださる。心に、体に体験させてくださる。その時この世のことには執着しなくなるのだ。

 

イエスの愛に満たされて、はるかに優れた神の国の喜びを持つからである。そのように赦された者は、キリストの心を頂いて赦す者となっている。その人は自分の思いではなく、みこころを祈るようになる。

 

十二弟子のひとりで、デドモと呼ばれるトマスは、イエスが来られたときに、彼らといっしょにいなかった。
それで、ほかの弟子たちが彼に「私たちは主を見た」と言った。しかし、トマスは彼らに「私は、その手に釘の跡を見、私の指を釘のところに差し入れ、また私の手をそのわきに差し入れてみなければ、決して信じません」と言った。
八日後に、弟子たちはまた室内におり、トマスも彼らといっしょにいた。戸が閉じられていたが、イエスが来て、彼らの中に立って「平安があなたがたにあるように」と言われた。(24~26)

 

トマスが砕かれ礼拝に導かれたのは、イエスの愛に満たされたからである。トマスの心のすべてを知って、心配してださった愛に包まれたからである。
主はそれぞれにある弱点をご存じで、格別にケアしてくださる。それゆえ、何も恐れるものはないのである。

 

それからトマスに言われた。「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手を伸ばして、わたしのわきに差し入れなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい。」
トマスは答えてイエスに言った。「私の主。私の神。」(27~28)

 

みことばを聴いて「私の主。私の神」と告白し、ひれ伏すことはなんと幸いなことであろう。お交わりの中で、今日の必要なみことばを語り聴かせて、主を知る平安の深みに導いてくださることは・・。

 

イエスは彼に言われた。「あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ずに信じる者は幸いです。」(29)

 

弟子に「孤児にはしない」と言われた主は、私たちのうちにも居てくださる。絶えざるお交わりの中で、生きて働くみことばを経験させてくださっている。今日も・・明日も・・御許に行くその日まで・・。

 

この書には書かれていないが、まだほかの多くのしるしをも、イエスは弟子たちの前で行われた。
しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。(30~31)


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