石ころ

最後の晩餐(マルコ14章)

 

種なしパンの祝いの第一日、すなわち、過越の小羊をほふる日に、弟子たちはイエスに言った。「過越の食事をなさるのに、私たちは、どこへ行って用意をしましょうか。」
そこで、イエスは、弟子のうちふたりを送って、こう言われた。「都に入りなさい。そうすれば、水がめを運んでいる男に会うから、その人について行きなさい。(12~13)

 

「水がめ」は聖書で大切なキーワードである。
カナの婚礼でイエスは最初の奇跡をなさり、6つの水がめの水をぶどう酒に変えられた。
今、最後の晩餐の場が「水がめ」によって案内される。イサクの花嫁リベカも水がめによって印された。サマリヤの女に、イエスさまはご自身がいのちの水であること、また礼拝の奥義を語られ、女は水がめを置いてイエスさまの訪れを知らせに走った。

 

今、私は空の水がめのままに、聖霊によるみことばを満たされては飲み干し、空の水がめを主の足元に放り出して、受けたみことばを伝えるためにパソコンの前に座る。
サマリヤの女が聞いたこの言葉が聞きたくて・・。

 

「もう私たちは、あなたが話したことによって信じているのではありません。自分で聞いて、この方がほんとうに世の救い主だと知っているのです。」(ヨハネ4:42)

 

「そして、その人が入って行く家の主人に、『弟子たちといっしょに過越の食事をする、わたしの客間はどこか、と先生が言っておられる』と言いなさい。
するとその主人が自分で、席が整って用意のできた二階の広間を見せてくれます。そこでわたしたちのために用意をしなさい。」
弟子たちが出かけて行って、都に入ると、まさしくイエスの言われたとおりであった。それで、彼らはそこで過越の食事の用意をした。(14~16)

 

主が私たちに命じられることは、すでに主が備えてくださってある。
生きるための必要も、能力も、時間も、人間関係も、そうして何よりも大切なみことばも。口移しに言われた言葉を語るなら、みこころの通りになるのだ。
人間は出来ないことを命じることがあるが、ご真実な主は、予め必要を備えて「恐れるな」と言われる。

 

 夕方になって、イエスは十二弟子といっしょにそこに来られた。
そして、みなが席に着いて、食事をしているとき、イエスは言われた。「まことに、あなたがたに告げます。あなたがたのうちのひとりで、わたしといっしょに食事をしている者が、わたしを裏切ります。」
弟子たちは悲しくなって、「まさか私ではないでしょう」とかわるがわるイエスに言いだした。(17~19)

 

イエスさまと一緒に祝う過ぎ越しの膳は、共に過ごす最後の晩餐であった。
イエスさまが人となってマリヤの胎に来てくださり、今まさに人類の代表としてすべての罪をあがなうために、十字架で屠られようとしておられる時・・、

なんと悲しい祝い膳・・深い感謝と信仰があふれる場ではなく、ユダの裏切りと弟子たちの弱さ(やがて彼らも逃げてしまう)の中にある晩餐であった。

 

イエスは言われた。「この十二人の中のひとりで、わたしといっしょに鉢に浸している者です。
確かに、人の子は、自分について書いてあるとおりに、去って行きます。しかし、人の子を裏切るような人間はわざわいです。そういう人は生まれなかったほうがよかったのです。」(20~21)

 

神が私たちを選ばれる時「生まれてこなかったほうが良かった」ユダも選ばれた。それによって、立派だから選ばれるのでもなく、清いから選ばれたのでもないことを現わしている。
主は身許に置いて育てようと招いてくださったのだ。しかし、ユダは生まれ変わろうとはしなかった。

 

それから、みなが食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福して後、これを裂き、彼らに与えて言われた。「取りなさい。これはわたしのからだです。」
また、杯を取り、感謝をささげて後、彼らに与えられた。彼らはみなその杯から飲んだ。
イエスは彼らに言われた。「これはわたしの契約の血です。多くの人のために流されるものです。(22~24)

 

わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠のいのちを持っています。わたしは終わりの日にその人をよみがえらせます。
わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、わたしのうちにとどまり、わたしも彼のうちにとどまります。(ヨハネ6:54.56)

 

「まことに、あなたがたに告げます。神の国で新しく飲むその日までは、わたしはもはや、ぶどうの実で造った物を飲むことはありません。」(25)

 

最後の晩餐をイエスさまは祝福された。ご自身のいのちのすべてをたまわっていることを、末永く記念して忘れないで生きるために聖書に刻み、やがて神の国で主の祝宴に与る日を用意してくださって・・。


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