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石ころ

朝露

 自然は季節により、時刻により、天候によって千変万化する。同じ道を日々歩いていても、決して飽きると言うことはない。神様の創られた物はそのようなのだろう。
今日の空はトルコ石のように青い。雲のひとつなくすっきりと冴えて、深々と蒼い木々の葉は枝を広げて、あざやかに空を分け合っている。

足元では葛の葉、猫じゃらしの葉がいっぱいの朝露を置いて、小さな水滴のひとつ一つがキラキラと太陽を映して光っている。これは驚き!見えないくらいに小さな水滴が、あのでっかい太陽を映しているなんて!朝露はでっかい太陽を映して空に帰ってゆく。

 私は小さな小さな水滴かも知れない。どんなに小さくても主を映して輝く瞬間があるのならなんと素晴らしいことだろう!
でも、実際の私は臆病で、もし、誰かが「光っているよ」と教えたら、その瞬間に消えてしまうだろう。
すべては主のなさることだから心配はいらない。草も木も朝露も何も知らずに輝いているのだから。

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