石ころ

リツキサン療法を受ける





 治療前日に38度以上の熱が出た。どうなることかと・・あれこれと心配をしている内に、私には何も出来ないことを知った。
「どうすればよいのか私にはもうわかりません。明日のことはすべてよろしくお願いします」
イエス様にまる投げのお祈りの後眠ってしまった。
朝には37度程度まで下がっていて、主人が「運転は大丈夫、治療してくれるかどうか分からんけど行こう」ということで出掛けることができた。

 外来科学療法室は、同じ病院とは思えないほど雰囲気が違っていた。
クラシック音楽が静かに流れて、明るく広々としており、パリッと真っ白なシーツの快適なベット。
今まで見たこともないほど行き届いた目配り気配り・・、お医者さんの丁寧さ・・、何重にも安全に配慮された手順・・。
パンフレットによって見学歓迎が病院の中にもある事を知って驚いた。

初回は副作用が出ることもあると言うことで、特に細やかに面倒をみてくださっていた。点滴はゆっくりと始まり順調に進んでいたので1~2時間ほど主人の様子を見た後、「上手く行きそうだ・・」と気を緩めて席を外して戻ると、主人のベットの周りが忙しそうだった。

看護師さんがすぐに説明してくださって、「ご主人が寒いと言われていて、副作用の可能性がありますからちょっと中断しています。様子を見て続けるかどうかを決めます」とのこと。主人の指先が震えているのを見て事態の異常さを知った。

結局、中断の後ゆっくりと治療は続けられ、4時間の予定が5時間で初回の治療は完了した。昨夜はずいぶん汗をかいて、二度も着替えたけれど今朝は元気。

 今日はかかりつけ医のところへ点滴を受けるために出掛けて行ったので、私は久しぶりに霊の賛美と異言の祈り・・詩編を読むひとときをもつことが出来た。
入院していればこのような時はないだろうし、何よりも主人自身が、今のペースを保つことが出来るかどうかわからない。

歳を取ると運転も続けていないと出来なくなる可能性があるし、不自由な家の中であれこれと面倒なことをしているほうが、機能を維持することができると私は思っている。
医大に通い出して主人の運転は上手くなった。それは良いことだと思っている。同じ道を往復しているだけだけれど、以前は狭い駐車場に入れることを恐れていたが、今では慣れて上手くできるようになった。片道40分の旅だけれど続けられることは感謝だ。

今日は舌の感覚も戻ってきているようで、昼食のお好み焼きを、「美味しい」と半分も食べてくれた。抗がん剤治療が2週間のお休みがあって良かった。主人もそうだけれど、私のほうがいっぱい一杯だったから・・。

畑を見に行って、あきらめていた茄子やミニゴーヤ、葱などをとってきてくれた。ありがたいことに獣から守られていたという・・。
「ちょっとしんどくなって休んでいた」というけれど顔色は良くなった。動けるなら動いた方が食事も進むし筋肉の衰えも取り戻せるのだから。

 祈祷会で祈って居て下さる方、ブログのご縁で祈って下さる方々・・、多くの祈りに支えられて私たちはとても幸せ者だと主に深く感謝するばかり・・。
明日は息子も帰ってくるので何かごちそうしよう。


御名を知る者はあなたに拠り頼みます。主よ。あなたはあなたを尋ね求める者をお見捨てになりませんでした。
主にほめ歌を歌え、シオンに住まうその方に。国々の民にみわざを告げ知らせよ。(詩編9:10~11)

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