石ころ

時代(申命記24章)

 

 あなたが畑で穀物の刈り入れをして、束の一つを畑に置き忘れたときは、それを取りに戻ってはならない。それは寄留者や孤児、やもめのものとしなければならない。あなたの神、主があなたのすべての手のわざを祝福してくださるためである。(19)

 

近頃雀が減ったことが書かれてあった。田畑に彼らの分が残されないからとあり、それがすべてとは思わないけれど、確かに実に綺麗に収穫されている。
すべてが機械的に完全に行われる時、かの地にあっても貧しい人の分を思い出すことは無いだろう。

 

あなたがオリーブの実を打ち落とすときは、後になってまた枝を打ってはならない。それは寄留者や孤児、やもめのものとしなければならない。
ぶどう畑のぶどうを収穫するときは、後になってまたそれを摘み取ってはならない。それは寄留者や孤児、やもめのものとしなければならない。(20~21)

 

このような作業には高貴な豊かさを感じる。これぞ金持ちの徳である。稔りをもたらせる神への感謝によって、みことばの通りにさり気なく残し、感謝の言葉を聞くことも無く、大雑把な仕事に見える大らかな度量で神を恐れつつ、自分の分を守っている。

 

賢さは徹底的に一粒も残さずに刈り取る技術を誇る。そこにある視野狭窄は、今の利得だけを求めて他人のことや全体のこと、将来にどのような影響を及ぼすか・・考える余裕は無い。

しかし、どんなに金持ちになっても、神から独立して生きる命はなく、倉を幾つ建てても人は明日の命を知らないのであり、ご存じなのは創造主なる神だけである。

 

神は彼に言われた。「愚か者、おまえのたましいは、今夜おまえから取り去られる。おまえが用意した物は、いったいだれのものになるのか。」
自分のために蓄えても、神に対して富まない者はこのとおりです。(ルカ12:20~21)

 

今日限りの命ならすべては不要となるのだ。死に行く命のためではなく、キリストのみことばを蓄えるなら永遠い生きるのであり、それが神のみこころである。

 

あなたは、自分がエジプトの地で奴隷であったことを覚えていなければならない。それゆえ私はあなたに、このことをせよと命じる。(22)

 

明確な罪の記憶によって神の憐みを悟ることが出来る。悔い改めの必要は此処にある。神がどれほどの犠牲をもって罪をきよめ愛してくださったか、そのことを覚えているためである。


赦しの体験は、それまでの苦難の日のつぶやきを深い感謝と賛美に変える。たとえ時が良くても悪くても・・。

 

大好きな聖書個所が幾つかあるが、その中でも特に好きな箇所。王の造った像を礼拝しない罪によって捕虜であるダニエルたち三人の少年が、高温の炉に投げ込まれようとしたとき、

 

「私たちが仕える神は、火の燃える炉から私たちを救い出すことができます。王よ、あなたの手からでも救い出します。
しかし、たとえそうでなくても、王よ、ご承知ください。私たちはあなたの神々には仕えず、あなたが建てた金の像を拝むこともしません。」(ダニエル3:17~18)

 

彼らが切ったこの啖呵に心底惚れ惚れしたのである。事実、放り込まれた炉の中では主が彼らとともにおられて、髪の毛一本衣のすそさえ燃えてはいなかった。


クリスチャンとして生まれ変わったからにはこれほどの啖呵を切って、主に命を捧げたいものだと憧れた。

 

天地を創造された神を、被造物である人がどのように解き明かすことができるだろう。ただ経験した生ける主のことばを伝えるだけである。盲信と思われる言葉をもって告白する他ないのだ。

勇敢な言葉を告白しても、いざとなったらペテロのように逃げ出さないか・・、そのことは分からない。それでも主を愛して口にした言葉を、主が無意味に辱められることはないことは知っている。

 

神の深い愛と憐みの中に在っても、聖霊によらなければ、みことばは真っ直ぐには通じないものであり、世の混迷の中で人の心が弄ばれるじりじりとするような時代に在って、小気味好い啖呵を切って一瞬に生きて働かれる主が証される場面はない。

 

ただ、忍耐を持って主に信頼し、キリストの平安のうちに、膨大なみことばから今日聴かなければならない言葉を、的を射て聴き続ける時なのだ。
うちにいてくださる三位一体の神に、寝ても覚めても存在において聴き続ける時なのだ。「絶えず祈りなさい。」


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