石ころ

なに一つ欠けたものがない主の備え③(申命記2章)

 

主は私に言われた。「見よ、わたしはシホンとその地とをあなたの手に渡し始めている。占領し始めよ。その地を所有せよ。」(31)

 

神のご計画が実現するためには、みことばに聴き従って前進しなければならない。主が準備してくださった良い地を、ただ主に信頼してみこころを行って神の栄光を現わすのである。

主が備えてくださった勝利は、恐れずに取らなければならない。神の祝福を受けるために必要な条件は、ただ、みことばに信頼することであり、周りの状況を計算することではなく、自分自身を省みることでもない。なぜなら、すでに神がそれらの事をご存じである。

 

シホンとそのすべての兵が、私たちを迎え撃つためヤハツに出て来たとき、
私たちの神、主は彼を私たちの手に渡された。私たちは彼とその子たちとそのすべての兵を討った。(32~33)

 

イスラエルの兵は迎え撃つ敵を見て出て行った。神が味方であるなら敵がどのようであろうと、従順に拠ってすでに勝利しているのである。敵を研究したり戦略を思い巡らせる必要はない。優れた武器による勝利でもなく、ただ、アブラハムとの契約によることであるから。

 

そのとき、私たちは彼のすべての町を攻め取り、すべての町、男、女および子どもを聖絶し、一人の生存者も残さなかった。
私たちは、攻め取った町々での略奪物のほかは、家畜を分捕っただけであった。(34~35)

 

神の命令を行って、それらの民を奴隷として連れ帰り労働力とすることはなかった。それは神の民に中に、創造主なる神を神としない滅びを持ち込むことだからである。

聖絶は無残である。創造主は愛するひとり子イエス・キリストによって、人の罪を負う十字架刑によってあがない、信じるすべての人を永遠の滅びから救う道を準備してくださった。

イエスの命が必要なのは、罪が無い人でなけれ他人の罪を負うことは出来ず、罪を裁くことがなければ、神の義が成らないからである。それは神の聖さのゆえである。

 

神はイエス・キリストによって、信じるすべての人に永遠のいのちを準備してくださった。
キリストを信じるとき、信仰によって十字架のキリストと共に死刑とされ、三日目によみがえられたキリストに在って、過去、現在、未来の罪は、主が支払ってくださった血潮によって洗われ、まったく新しい者して産まれるのである。

 

だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。(Ⅱコリント5:17)

 

その人は、永遠のいのちをたまわり聖霊の導きによって生きるようになる。
日々のみことばから豊かな命の養いを受け、祈りによってすべてのことを主に話して、交わりを味わって安息し、世の嵐の中でキリストの平安を生きるようになる。

また、それぞれに備えられた力によって、喜びの中で神の栄光を現わす働きを成させてくださるのである。

 

アルノンの渓谷の縁にあるアロエル、およびその渓谷の中の町からギルアデに至るまで、私たちの力が及ばない町は一つもなかった。私たちの神、主がそれらをみな私たちの手に渡されたのである。
ただ、あなたはアンモン人の地、ヤボク川の全岸と山地の町々には、私たちの神、主が命じられたとおり近寄らなかった。(36~37)

 

彼らはみことばに従って、主が愛される者の地に触れないようにした。責めるべき者と主が愛される者は、聖霊が教えるみことばによって悟ることができる。

人の教えを喜んで聞いても、キリストを知りたいとひとり御前に静まり、主を待つことをしないなら、みことばを信じて主にいのちを委ねる関係は築けず、個人的に主を経験することもないのだ。

 

互いの間では栄誉を受けても、唯一の神からの栄誉を求めないあなたがたが、どうして信じることができるでしょうか。(ヨハネ5:44)


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