たとえ、預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい。
全財産を貧しい人々のために使い尽くそうとも、誇ろうとしてわが身を死に引き渡そうとも、愛がなければ、わたしに何の益もない。(Ⅰコリント13:2~3)
昔・・主に示された「あること」を教会で語った。
その時、その姉妹の「私たちは故もなく責められています」という叫びに、私は間違えてしまったと深い後悔と悲しみに打ちひしがれてしまった。
それから一週間泣いて過ごしていた。私がそんな風に落ち込んで、大学生の長男にとても心配をかけていることに気付いた時、「教会で失敗をした」と打ち明けた。彼は、「間違ったと分かったら、誤ったらええ」と言った。
日曜日になって私が謝る決心をして教会に行く時、彼は黙って付いて来てさり気なく近くの席に座っていてくれた。それからも続けて教会に通い礼拝後掃除の奉仕を続けてくれた。まるで私の失敗を償うかのように・・。
そのずいぶん後になってそのことが起こり教会は分裂した。まさかそんなことが起ころうとは、誰も思いも寄らないほどの勢いの中であったのに・・。
しかし私自身、話したことが「預言」であったとは気付いてはいなかった。ただ「何の役にも立たなかった。」という失敗の思いと、息子に信仰の傷を見せて心配をかけてしまったという痛みだけが残って居た。
今、コリント12章、14章の賜物の箇所に挟まれるように、13章の愛が語られていることから改めて教えられることがあった。
神は愛である。
すべてのことが「神(愛)より発し、神(愛)によって成り、神(愛)に至る。」その事の大切さであった。すべてのことが愛によって裏打ちされていないなら、何の役にも立たないということであった。
預言は時に責めることでもあり、そのことによって神様が礼拝され救いが成就するためである。それにはどれほどの愛の備えが要ることであろうか・・。
愛は妬まずとある。勿論あの時の私が姉妹を妬んでいたわけではない。むしろ感情では憬れ尊敬してもいた。
ただ、私は不用意であり無知であったと思う。もっと欠けていたことは、愛の神の確信が欠けていたのである。いかに愛されているかというみことばからの確信が足りなかった。
人を愛して語ることは勿論であるが、しっかり立って語るには、自分自身がどれほど神様から愛され、備えられているかを知っていなければならなかったのだ。そこにある安息の中でのみ語ることであった。
主からの言葉を語るなら反論も反発もあるだろう。それは人の理性では理解できないのだから・・。それでも主に留まり続け恐れない愛によって、祭司としての分を果すべきである。
たとえ失礼に見えようとも、妬んでいるように見えようとも・・すべてが愛の神から発している確信に拠って語り、そこに自分自身が留まり続けるべきなのである。
愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。
礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。
不義を喜ばず、真実を喜ぶ。
すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。(Ⅰコリント13:4~7)
すべての賜物はキリストの体なる教会が建て上げられるためであり、そこで神様の御名が崇められるためであり、ともに成長して再臨の日までキリストの体としてよく働き、助け合い、喜び合い、支え合い、また、救われる人の加えられるため。
しかし、もしみなが預言をするなら、信者でない者や初心の者がはいって来たとき、その人はみなの者によって罪を示されます。みなにさばかれ、
心の秘密があらわにされます。そうして、神が確かにあなたがたの中におられると言って、ひれ伏して神を拝むでしょう。(Ⅰコリント14:24~25)新改訳
しかし、すべては神様のみこころによってのみ可能なことである。
恐れる者ではなく主に信頼して、平安の中でキリストの体の役割を負うためにみことばに親しみ、従順して成長しなければならないのである。
たとえ、預言が実らなくても神様のみこころは成る。たとえ荒野を四十年彷徨っても神様の計画は成る。でも、荒野では死人が出ることも事実でありそれはみこころではないのだ。
だから、目を覚ましていなさいと言われる。
人は神様のご計画の初めから終わりまで知ることはない。わからないことや間違いも失敗もある。けれども、再臨の日にはそれらのすべてが明らかになり、それらの賜物は役割を終える。その日を喜び迎えるために、今は聖書を繰って主に交わり、霊によって祈り続ける。
どのような時にも、“霊”に助けられて祈り、願い求め、すべての聖なる者たちのために、絶えず目を覚まして根気よく祈り続けなさい。(エペソ6:18)
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ムベ
電気屋
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