イエス様はすべてを創造された神であるお方。人を造られたそのお方が、その女から産まれてこの地上に来て下さった。このことはとても不思議で、イエス様の謙遜は想像を絶する。
この地上では、全くの労働者のように過ごされ、まだ歳も３０過ぎなのに、５０に近いと見られるほどだったという（ヨハネ８：５７）それほどご苦労をされ、姿は憔悴しておられた。（イザヤ５３）神としての姿はなく、罪は犯されなかったけれども、人の弱さをその身に体験して知って下さったお方。
働いてご両親に仕え、人に仕えてくださった。病む者を癒し、死人を生かし、友なき者に近づいて共に食事をし、いやしい女をも憐れんで赦し、求める者にはすべてを与えてくださった。
人目を避けるような者にも近づいて、力を与え、礼拝の奥義を語って下さったお方。弟子の足を洗い、弱さ、愚かさに忍耐して祈って下さったお方。その弟子に裏切られ、父なる神様にさえ、負った人の罪のゆえに捨てられたお方。
「ダビデの子のイエス様」という王は、いばらの冠と、ムチ打たれた体を包んだ紫の衣。十字架に始めて「ユダヤ人の王」という名が付いた。それが私たち人間のキリストの迎え方。
そして、イエス様は十字架の血潮をもって、私たちを完全に救って下さった。徹底的に人となって人の罪を負って、信じる者をすべての罪をあがなって下さった。
このようにして神様は、私たちに天の御国への道を開いて下さった。
このようにイエス様は、私たちに神様の愛を示して下さった。
確かに私たちは、こんなにも愛されている。本当になんということだろう！
そこで、子たちはみな血と肉とを持っているので、主もまた同じように、これらのものをお持ちになりました。これは、その死によって、悪魔という、死の力を持つ者を滅ぼし、一生涯死の恐怖につながれて奴隷となっていた人々を解放してくださるためでした。 ヘブル２：１４．１５
