石ころ

あなたは自分でそのことを言っているのですか(ヨハネ18章)




ペテロは剣でイエスさま守ろうとしが、それは禁じられた。キリスト者が力で世と戦う事はしない。ご計画の完成のために戦われるのは主ご自身である。

シモン・ペテロは、剣を持っていたが、それを抜き、大祭司のしもべを撃ち、右の耳を切り落とした。そのしもべの名はマルコスであった。
そこで、イエスはペテロに言われた。「剣をさやに収めなさい。父がわたしに下さった杯を、どうして飲まずにいられよう。」(ヨハネ18:10~11)


捕らえられ裁かれるイエスさまを、ペテロは人々に混じってそっと見ていた。身を守るものが何も無い中で、焚き火の暖で震えをとめていたのだろう。目立たないようにしようとしても、世の者ではない彼が世に隠れることはできない。

大祭司のしもべのひとりで、ペテロに耳を切り落とされた人の親類に当たる者が言った。「私が見なかったとでもいうのですか。あなたは園であの人といっしょにいました。」
それで、ペテロはもう一度否定した。するとすぐ鶏が鳴いた。(ヨハネ18:26~27)

イエスさまを三度知らないと言った時、彼は弟子として最低に堕ちた。そこは彼の十字架である。その最低にイエスさまは来て、赦しと良き計画が備えられてあったのだ。それを知って彼は号泣した。
それがどんな十字架であっても、イエスさまはご存じで備えてくださっている故に、弟子がそこで流す涙はすべて甘くなる。

ピラトはイエスに言った。「それでは、あなたは王なのですか。」イエスは答えられた。「わたしが王であることは、あなたが言うとおりです。わたしは、真理のあかしをするために生まれ、このことのために世に来たのです。真理に属する者はみな、わたしの声に聞き従います。」
ピラトはイエスに言った。「真理とは何ですか。」彼はこう言ってから、またユダヤ人たちのところに出て行って、彼らに言った。「私は、あの人には罪を認めません。(ヨハネ18:37~38)

ピラトはイエスさまを知りたいと思っていたが、そのことについて自分の権威を用いることは出来なかった。彼は人を恐れて人の間を行き来するばかりであった。
「あなたは、ユダヤ人の王ですか。」と問うたとき、イエスさまは「あなたは自分でそのことを言っているのか」と彼に問われた。

利用する者の情報ではなく、「自分で知っているのか」と問われて「真理とはなにですか」と無知を告白するだけで、目の前の真理に聞き従う間もなく、人を恐れての思いつきの罠に嵌ってしまったのだ。

過越の祭りに、私があなたがたのためにひとりの者を釈放するのがならわしになっています。それで、あなたがたのために、ユダヤ人の王を釈放することにしましょうか。」
すると彼らはみな、また大声をあげて、「この人ではない。バラバだ」と言った。このバラバは強盗であった。(ヨハネ18:39~40)


彼は持っている権威のためにキリスト殺しに利用されてしまった。権威に相応しく「自分のことば」を持たなかったからである。

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