石ころ

選びの民の反抗 (ヨハネ19章)




そこで、ピラトはイエスを捕らえて、むち打ちにした。
また、兵士たちは、いばらで冠を編んで、イエスの頭にかぶらせ、紫色の着物を着せた。
彼らは、イエスに近寄っては、「ユダヤ人の王さま。ばんざい」と言い、またイエスの顔を平手で打った。
ピラトは、もう一度外に出て来て、彼らに言った。「よく聞きなさい。あなたがたのところにあの人を連れ出して来ます。あの人に何の罪も見られないということを、あなたがたに知らせるためです。」(ヨハネ19:1~4)


罪の無い方をむちで打ち、兵士のなすがままにからかいの着物を着せて「何の罪もみられない」と言う彼の言葉は、神さまにも、ユダヤ人にも、彼の部下にさえ通用していない。

そして、また官邸に入って、イエスに言った。「あなたはどこの人ですか。」しかし、イエスは彼に何の答えもされなかった。(ヨハネ19:9)


イエスさまは聞き従いたくてみことばを求める者に、親しく語ってくださる。進むべき道を教えて悔い改めに導き、時には友となって冷えた心を笑いで和らげてくださる。それは幼子が母の膝元にいるように心地よい時間である。

主はコミュニケーションを求める者に沈黙されるお方ではない。沈黙されるのは聞く耳を持たないからである。
イエスさまは、すでにご自身を知らせておられた。

イエスは答えられた。「わたしの国はこの世のものではありません。もしこの世のものであったなら、わたしのしもべたちが、わたしをユダヤ人に渡さないように、戦ったことでしょう。しかし、事実、わたしの国はこの世のものではありません。」(ヨハネ18:36)


 サタンの祭りのようでも、神の良きご計画だけが成就して行く。だからキリスト者は、目の前に起こっている事を恐れる必要は無いのだ。
ただ、此処で証されたことは神の選びの民の反抗であった。

ピラトはイエスに言った。「あなたは私に話さないのですか。私にはあなたを釈放する権威があり、また十字架につける権威があることを、知らないのですか。」
イエスは答えられた。「もしそれが上から与えられているのでなかったら、あなたにはわたしに対して何の権威もありません。ですから、わたしをあなたに渡した者に、もっと大きい罪があるのです。」(ヨハネ19:10~11)


神の真実はこの反抗する国民にも、初めの契約を成就されることである。御自身のご真実さのゆえに約束を反故になさることはない。此処にキリスト者の平安もある。みことばの約束を完成してくださるのは主である。
私たちは真実でなくても、彼は常に真実である。彼にはご自身を否むことができないからである。」(Ⅱテモテ2:13)


ピラトはユダヤ人たちに言った。「さあ、あなたがたの王です。」彼らは激しく叫んだ。「除け。除け。十字架につけろ。」
ピラトは彼らに言った。「あなたがたの王を私が十字架につけるのですか。」祭司長たちは答えた。「カイザルのほかには、私たちに王はありません。」(ヨハネ19:14~15)


ユダヤ人は明確に自分たちの王を拒否した。宗教者はねたみによって、群衆は煽られて神のキリストを十字架に掛けた。
愛を拒否することは肉にとって易しいことだけれど、妬みや憎しみを拒否することは肉には至難である。

神は愛です。愛のうちにとどまる人は神のうちにとどまり、神もその人のうちにとどまっておられます。(Ⅰヨハネ4:16)
この愛は感情ではなく創造主の愛の存在である。信仰によってこの方をうちにお迎えする時、真実な永遠の愛を経験するようになる。この方の平安な愛によって生きるなら、ねたみや憎しみに支配されることは決してないのだ。

主が十字架にかかるほどに愛してくださるのは、私たちが神の作品だからである。真実な愛は見捨てることがない。
私たちも幾度イエスさまを否定してきたことだろう。賢さによって否定し、計算によって否定し、感情によって否定し、自己憐憫によって否定した。煽られて否定し、流されて否定した。
それでも、主の熱心と忍耐の中で待っていてくださり、ある日心砕かれて「アーメン」と御前でくずおれた。救われるためにしたことはただそれだけである。

イエスさまは選びの民によって裏切られ、ののしられ、あざけられ、辱められてくださった。その十字架によって、私たちの罪の汚れを聖い血潮で洗い、まったく新しくして、神の愛に浸し交わりを喜ばせていてくださる。この喜びこそ神の栄光なのだろうか・・。

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