石ころ

「目が見えるようになることです」 マルコ10章(Ⅲ)




一行はエルサレムに上る途中にあった。イエスは先頭に立って歩いて行かれた。弟子たちは驚き、また、あとについて行く者たちは恐れを覚えた。
すると、イエスは再び十二弟子をそばに呼んで、ご自分に起ころうとしていることを、話し始められた。


「さあ、これから、わたしたちはエルサレムに向かって行きます。人の子は、祭司長、律法学者たちに引き渡されるのです。彼らは、人の子を死刑に定め、そして、異邦人に引き渡します。
すると彼らはあざけり、つばきをかけ、むち打ち、ついに殺します。しかし、人の子は三日の後に、よみがえります。」

「捨てなさい」と話されたイエスさまは、ご自身のいのちを与えるために十字架刑に向かって行かれる。これから起こることを詳しく話されたが、彼らはまだ理解することができないでいた。
聞いたみことばは時が来るまで内に蓄えられる。その多くの蓄えの中から、時に相応しく示してくださるのは聖霊である。
日々みことばを蓄え続けることで、より的確な導きを得ることができるのである。

ヤコブとヨハネは、「あなたの栄光の座で、ひとりを先生の右に、ひとりを左にすわらせてください。」と求めた。
イエスさまの栄光の座は、神様のご計画が成就する十字架であり、その右と左に備えられたのは強盗である。
何を願うのか・・何を求めるべきか・・人は聖霊に拠らなければわからない。

「人の子が来たのも、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人のための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるためなのです。」
弟子の選びは、先立つイエス・キリストの跡を行くためである。事実、彼らは聖霊に拠ってそのように生きる者に変えらた。ご真実な主はペテロの告白を完成され彼は殉教した。
「あなたのためには、いのちも捨てます」(ヨハネ13:37)

 イエスが、弟子たちや多くの群衆といっしょにエリコを出られると、テマイの子のバルテマイという盲人のこじきが、道ばたにすわっていた。
ところが、ナザレのイエスだと聞くと、「ダビデの子のイエスさま。私をあわれんでください。」と叫び始めた。
そこで、彼を黙らせようと、大ぜいでたしなめたが、彼はますます、「ダビデの子よ。私をあわれんでください。」と叫び立てた。


バルテマイは「ダビデの子のイエスさま」と知って叫んだ。大ぜいでたしなめられても叫び続けて止めなかった。
彼は、人にどれほど退けられようとも「イエスさまに声が届けば聞き入れられる」と信じた。イエスさまがそういう方であると信じたのだ。

すると、イエスは立ち止まって、「あの人を呼んで来なさい。」と言われた。そこで、彼らはその盲人を呼び、「心配しないでよい。さあ、立ちなさい。あなたをお呼びになっている。」と言った。
すると、盲人は上着を脱ぎ捨て、すぐ立ち上がって、イエスのところに来た。


バルテマイは、それまで生きてきた乞食の上着を脱ぎ捨ててイエスさまに来た。子どものような瞬時の信仰は、逡巡も駆け引きもなくてきよい。
金持ちは、それまでの善行の上に永遠のいのちを積み上げようとした。彼は「イエスさま」とは最後まで叫ばず、「永遠のいのち」である方を目の前にしつつ、それまでの生き方に戻って行った。

そこでイエスは、さらにこう言われた。「わたしに何をしてほしいのか。」すると、盲人は言った。「先生。目が見えるようになることです。」
このことはキリストとの甘い交わりである。主が初めから知っておられることを問われるのは、関係を深めるためのコミュニケーションである。その時、私たちも心の内をすべて話すことができる。それは神の家族の会話であるから・・。

イエスは、彼に言われた。「さあ、行きなさい。あなたの信仰があなたを救ったのです。」すると、すぐさま彼は見えるようになり、イエスの行かれる所について行った。
「行きなさい」に対して、「ついて行った」は面白いと思った。
まったく新しくされた人生をイエスさまと過ごしたかったバルテマイは、一緒に居ることを許され聖書にその名が記された。

キリスト者もイエスさまと居ることが許されている。
日々「目が見えるようになることです」と霊の目が開かれ、新しくされることをことを願いつつ・・イエスさまの行列に付いて行く。

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