聞け、イスラエルよ。主は私たちの神。主は唯一である。(4)
天地を創造された万物の造り主は三位一体の神である。人を御手によって造ってくださり、神の息（霊）を吹き込んで生きたものとしてくださったことは、他のすべてのものと決定的に違っており、人には御子をたまわるほどの愛が籠められている。
あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。(5)
私が今日あなたに命じるこれらのことばを心にとどめなさい。(6)
愛は応答して育って行くものである。神を愛することは、神の愛であるキリストの御救いを受けて、みことばに聴き入り、キリストの中に住むことから始まる。
これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。あなたが家で座っているときも道を歩くときも、寝るときも起きるときも、これを彼らに語りなさい。
これをしるしとして自分の手に結び付け、記章として額の上に置きなさい。
これをあなたの家の戸口の柱と門に書き記しなさい。(7~9)
今、キリストのみことばは信仰者の心に、聖霊によって書きつけられる。
わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこうである。──主のことば──わたしは、わたしの律法を彼らの思いの中に置き、彼らの心にこれを書き記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。（へブル8：10）
子供たちに真の神を教えるには、すべての事においてみことばを選択する人生のうちにある。良い時も悪い時も、みことばに信頼する親の生き方を通して、何を一番大切にしているかを知らせることが出来る。
そのような人生の歩みの中で、経験し続けた神のことばが彼らに積み重ねられて、みことばに聴く霊の耳を開いてくださると私は信じている。
あなたの神、主は、あなたの父祖、アブラハム、イサク、ヤコブに誓われた地にあなたを導き入れ、あなたが建てたのではない、大きくてすばらしい町々、
あなたが満たしたのではない、あらゆる良い物で満ちた家々、あなたが掘ったのではない掘り井戸、あなたが植えたのではない、ぶどう畑とオリーブ畑、これらをあなたに与えてくださる。それであなたは、食べて満ち足りるとき、
気をつけて、エジプトの地、奴隷の家からあなたを導き出された主を忘れないようにしなさい。（10～12）
キリスト者の受けているいのちの恵みは、その行いによって得たものではなく、キリストの尊い十字架のいのちの恵みによってたまわったものである。
すべては神の愛のご計画に拠る事であって、主は私たちが塵に過ぎないことをご存じで、恵みを備えてくださったのである。
それゆえ未だキリストを告白しておられず、主の恵みのうちに居ない人々に対しても、誇るものは何もない。ただ、恵みの日々にあってキリストを指し示し続け、祝福のみことばを語り続けるのである。
あなたの神、主を恐れ、主に仕えなさい。また御名によって誓いなさい。（13）
救われた者はその人生を通して、主を恐れ主に仕える日々であり、たまわった御わざを伝え続ける。折々の助けを受ける恵みのうちに置かれ、癒やされ、また時には耐える力もたまわる。
弱さや欠点を通しても、従順にあって主は用いてくださる。救いは聖霊のみわざであるゆえに、神のなさることだからである。
ほかの神々に、すなわち、あなたがたの周りにいる諸国の民の神々に従って行ってはならない。（14）
聖霊によって自分が何ものであるかを知る時、他の神々に従うことは出来なくなる。どのようにして救われたのか、キリストの十字架を知る者には、殉教さえも慕わしいものとなるのは、聖霊の臨在の中で喜びに満たされ、何ものにも奪われることの無い永遠の望みを持っているからである。
あなたのうちにおられるあなたの神、主はねたみの神であるから、あなたの神、主の怒りがあなたに向かって燃え上がり、主があなたを大地の面から根絶やしにされることのないようにしなさい。（15）
妬むほどの神の愛に相応しい者がいるだろうか・・。しかし、神はその愛をもって人を造ってくださったのである。一人ひとり母の胎で主によって組み立てられた者である。
そうして、聴き従う者が根絶やしにされないようにと、神の完璧の備えであるイエス・キリストをたまわっているのである。
