石ころ

大凶?夫婦


夫婦って本当に不思議と思う。私が体調を崩すと主人も具合が悪くなる。大したことはないけれど、何となく「しんどいなあ・・」と言うことになる。これでは困る。どちらかが元気でいなければ介護できる備えと成らない。

主人が調子を合わせているのかと思って、具合の悪いことをひた隠しにしていても、主人の方から「お前、何ともないか・・」なんて聞いてくるからつい「ちょっとなんか頭が痛いねん」と言ってしまうと、「俺も・・風邪気かなあ」と言うことになる。話はめちゃめちゃ良く合うけれど、「これは困るなあ・・」と言うのが今の心境。

お互いに家にいることが、もっともリラックスできて出かけるのが嫌い。「たまには旅行も・・」は言うばかりでちっとも腰を上げることはない。でも私も主人もそれで何の不満もないから実行には至らない。旅行番組を見て、「こんなに楽やのに、なんでわざわざ用もないのに遠くへ行かんならんのか。ご苦労さんやなあ・・ 」なんて言うくらいだからどうにもならない。

温泉も手近なところで済ませてしまう。晩までに戻ってご飯が食べられる位の手近な場所なら、やっとこ出かけることもあるけれど、だいたい二人とも外食が好きじゃない。子供が小さい頃はレストランにも行ったけれど、夫婦になったとたんに何処にも出かけなくなった。

どんなグルメ番組を見ていても、「食べに行きたいなあ」なんて事はお互い一度もない。めんどくさくて出かける位いなら食べたくない。私たちは「俺らみたいな人間ばかりなら、世の中不景気でどうしょうもなくなるやろうなぁ」と分かってはいる。

こんなに似た者同士になってしまったけれど、見合い結婚した私たちの性格はまことに不一致だった。占い(クリスチャンになった現在は無関心だけれど、救われる以前のこと)で相性は大凶だった。なのになぜ結婚したかといえば、結婚してから分かったことで後の祭りだった。

大凶らしく若い頃はよく喧嘩もしたけれど、私がイエス様に出会って、いつの間にか主人もイエス様を心から信じている。最も二人が一致を感じるのは共に祈る時。私たちに問題が起きてもすぐに「祈ろう」ということで一致する。信仰と子育てに夢中の間にいつの間にか私たちは同化してしまっていた。

今ではお互いが頼りであり、一緒に食べるものが何よりのご馳走であり、一緒にいる場所は天国の前味のように安息できる場所である。

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