石ころ

キリスト者の死


 

 サッシ窓を一瞬かすめる小さな影、小鳥の狙いはたわわに付いた千両や万両の赤い実。影を追って目を向けると庭は真っ白な雪景色。
天気予報では何度も聞いていてけれど、実際に積もったのは初めて・・。
雪間の赤い実はすっかり少なくなっていた。小鳥は私の姿を察すると常は慌てて逃げるのだけれど、今日は雪の枝を揺らしながら夢中になって食べていた。
そう、早く食べないとあっという間に無くなってしまうよ。雪が来たらすぐに無くなるから・・。


 真っ白な雪景色はいつも深い感謝を思い出させる。
「さあ、来たれ。論じ合おう。」と主は仰せられる。「たとい、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる。たとい、紅のように赤くても、羊の毛のようになる。(イザヤ1:18)

わたし、このわたしは、わたし自身のためにあなたのそむきの罪をぬぐい去り、もうあなたの罪を思い出さない。
わたしに思い出させよ。共に論じ合おう。身の潔白を明かすため、あなたのほうから述べたてよ。(イザヤ43:25~26)


天地創造の神様が、一人の人にさえ真っ正面に向き合い語り聞かせ、御子を十字架にかけて罪をあがない、すべての人にご自身の愛を歴史の上に記して見せてくださったのだ。

 
「かたくなで、心と耳とに割礼を受けていない人たち。あなたがたは、先祖たちと同様に、いつも聖霊に逆らっているのです。」(使徒7章)
聖霊に満ちて真っ直ぐに語ったステパノは、石打によって殉教した。

しかし、聖霊に満たされていたステパノは、天を見つめ、神の栄光と、神の右に立っておられるイエスとを見て、こう言った。
「見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます。」

人々はこれを聞いて、はらわたが煮え返る思いで、ステパノに向かって歯ぎしりした。人々は大声で叫びながら、耳をおおい、いっせいにステパノに殺到した。
こうして彼らがステパノに石を投げつけていると、ステパノは主を呼んで、こう言った。「主イエスよ。私の霊をお受けください。」(使徒7章)


ステパノは、イエスさまのように自分を殺す者を取りなし天に凱旋した。
殉教のどこに悲惨があろう。人の罪から入り込んだ死の中で、キリスト者の死は主によって選ばれた者の希望に満ちている。彼は神様の栄光を見てそこに逝った。

ボロボロになった肉をさらりと脱いで、着替えた永遠の霊のからだは完璧であり喜びに満ちている。
なぜキリスト者の死を、目出度くゴールした勇士として喜べないのか。

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。
これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。(Ⅰテサロニケ5:16)


神様が私たちに望んでおられるとおりに、生きて死ぬことはできないのだろうか。罪を洗われて神の子とされ、父なる神の愛、御子のいのちをたまわった者。これらのすべての実現を見るの時に!
主に在る者は、迫害の中の殉教であっても、病による死であってもいかなる死も、晴れやかな神の国の実現を見ることである。
キリスト者にとっては絶えず罪に曝され、重荷であり弱さであった肉からの解放は救いであり、すべては過ぎ去ったのである。

 ただ、主にある健やかな死のために、明らかに聖書に禁じられている偶像を許すことは災いである。人の中にある偶像の数だけサタンの足台があり、それはこの世の苦しみを増すことになる。だから、主は禁じておられる。

わたしよりも父や母を愛する者は、わたしにふさわしい者ではありません。また、わたしよりも息子や娘を愛する者は、わたしにふさわしい者ではありません。(マタイ10:37)

主以上に愛するなら家族でも偶像となり、互いに余計な重荷を負うことになる。それがサタンの足台にならないために、主は「相応しくない」と言われる。
お互いを、神の愛に委ねて健全であれといわれるのである。無駄な苦しみを負うことはみこころではない。

それは、私がどういうばあいにも恥じることなく、いつものように今も大胆に語って、生きるにしても、死ぬにしても、私の身によって、キリストのすばらしさが現わされることを求める私の切なる願いと望みにかなっているのです。
私にとっては、生きることはキリスト、死ぬこともまた益です。(ピリピ1:20~21)

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