石ころ

笑う




 今日は暖かく、空も青くてとても気持ちよく歩くことができた。
畑の下を通るときは必ず見てしまう・・。
しゃがみ込んで草引きをしている主人に、「歩いてくるわ・・」「おう」って、どうでもよい一言をかけて通り過ぎていた。時には「きれいになったやろ」と草刈りのほめ言葉を請求されたりした。

そんなことなど思い返しつつ・・ふっと目を上げると、鱗雲が流れきて青空を占領し・・、滲むように白雲が広がっていた。
折り返し地点では、広がる田んぼをカラスが電柱のてっぺんから睥睨していて、私は内心いつもびびっていたのだけれど、今日は飛び回る姿もなく・・。そういえば最近ゴミを散らかす様も見かけない。
 

 帰り道畑によって残りの葱を全部引き抜いた。もう、得るべき物は何も無くなった。アスパラの枯れた茎を引いて、鉢にでも植えようかな・・などとちょっと考えた。主人がとても期待していたものだから・・。
イチゴの赤い葉が畑に広がっていた。「お前のイチゴミルク用や」って毎年作ってくれた。大して出来なかったけれど、「無農薬や」って大事そうに数粒ずつ持ち帰ってくれた。私は「もうちょっと置いておいた方が甘いのに・・」って言いながら手に受けていた・・。

 「私ね。ご主人の夢見まして・・、」とおばあさんに話しかけられた。主人は沢山の人とよく話していたから・・「ありがとうございます。」ってお礼を言うと、「奥さんも見ます?」と聞かれた。
なんとまあ、そんなことを聞くかねぇ・・と思いつつも、「そら、見ますよ」と答えた。

主人の夢を見ていて良かった。「見たこと無い。」なんて答えるのは寂しいから・・。見ていないのに「見た」と答えるのはもっと寂しいだろうから。
主人の夢を最近は普通に見ていた。その内容は他愛もないもので、とくに夢になんの感慨もなかったのだけれど、今日のためだったかも・・。


 今、私はなぜか良く笑う。笑っている様をもうひとりの私が見ている。
冷蔵庫から冷凍食品を出し、引き出しからハサミを出して開封し、それを仕舞って引き出しを閉め、電子レンジにハサミを置いた瞬間「!」
流れるような手順のちょっとしたズレが可笑しくてひとりで爆笑。私の頭は現在こう言う状態なのだろう・・って、そこは冷静な判断を下して笑う・・。

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