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[トランス脂肪酸]食生活について語ろう

2024年05月06日 | 美容ダイエット

・トランス脂肪酸trans fatty acids とらんすしぼうさん

  大豆などの植物油、魚油に水素を添加、200度以上の高温加熱によって生じ、自然界にほとんど存在しない脂肪酸をトランス型脂肪酸という。
名前の由来は水素の移動(トランス)を意味する。わずかに牛、羊の反すう動物の胃に微生物により生成していることを確認している。精製植物油中にも2%程度含む。液体の油、天然植物油の不飽和の部分に水素添加(化学処理)し飽和脂肪の固体、シス型(水素の結び付き方が同じ向きになっている方)よりトランス型(水素の結び付き方が互い違いになっている)にしてマーガリン、ショートニングなどに多くみられる。
水素は不飽和脂肪酸の二重結合に添加されリノレン酸はリノール酸、イソリノレン酸に、リノール酸はオレイン酸に、オレイン酸はステアリン酸に変えられる。その油脂は酸化に対し酸敗などにも安定度を増す。
必須脂肪酸が少なくなり含まれていたビタミンの活性も低下する。菓子製造のケーキ、クッキーなどによく利用している。酸化しにくい特殊構造をもつ不飽和脂肪酸で、体内に入ると飽和脂肪酸のような働きをする。
体内細胞を酸化させ、摂取量が増えると総コレステロール値の上昇、HDLコレステロール値の低下、細胞遺伝子の酸化、がん細胞への移行などが見られ動脈硬化、認知症(痴呆症)の危険性が増す。
ショートニング13.6%(最小1.15~最大31.2%)、マーガリン、ファットスプレッド7.0(0.36~13.5)、クリーム類3.02(0.01~12.5)、バター1.95 (1.71~2.21)、ビスケット、クッキーなど1.80(0.04~7.28)、マヨネーズ1.24(0.49~1.65)、チーズ0.83(0.48 ~ 1.46)、ケーキ・シュークリームなど0.71(0.26 ~2.17)、スナック菓子、米菓子など0.62(0.05未満~12.7)、食パン0.16(0.05~0.27)を含む。(食品安全委員会の資料より)
脂肪摂取量の多い欧米ではすでにトランス型の脂肪酸を含む食用油の販売を規制しトランス脂肪酸の摂取量は最大でも1日あたりの総エネルギー摂取量の1%未満とするように勧告している。デンマークでは、2004年から国内のすべての食品について、使用される油脂100g中トランス脂肪酸の含有量を2g未満とする規制を設けた。日本では国民健康・栄養調査の国民の摂取量を推計し、1日当たりトランス脂肪酸の摂取量は、0.7g~1.3g(1日あたりの総エネルギー摂取量に占める割合は、約0.3~0.6%)としている。ちなみに、各国の推計摂取量は、アイスランド男性は6.7g、米国は5.8g(成人平均)、デンマーク男性は2.9gだった。

 

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