AORな日々をあなたに

好きな音楽の話題を中心にボチボチ書いていきます。

Player/Player(78)

2008-11-30 22:22:17 | CD紹介

 もともとイギリスはリヴァプール出身のP.ベケットがJ.C.クロウリーと出会い結成されたバンドで、ウエストコースと風の爽やかなコーラスと、メロディアス・ハードネスなサウンドが、いい意味で千変万化するところが魅力でしょう!

  1. Come on Out
  2. Baby Come Back
  3. Goodbye (That's All I Ever Heard)
  4. Melanie
  5. Every Which Way
  6. This Time I'm in It for Love
  7. Love Is Where You Find It
  8. Movin' Up
  9. Cancellation
  10. Tryin' to Write a Hit Song

 やや重たいドラムのリズムと印象的なサビを前面に出した1は、AORというより伝統的なブリティッシュ・ロックの味わいがあります。

 2は言わずと知れた全米チャート制覇の超有名曲。哀愁漂うギターのフレーズとエレピの前奏、乾いたドラムスとパーカッションのかもし出す静謐感のあるリズム、そして女々しすぎもせず激情にも流れないヴォーカルとサビの見事なコーラスワーク・・・全てが完璧な1曲であり、まさにAOR史上に残る名曲と言われるにふさわしいデキですね~

 3も哀愁系ですが、アップテンポな作りになっています。これまたサビのコーラスとギターが印象的。

 実は個人的には2よりも好きかもしれないのが、4です。何とも爽やかなカッティングギターとパーカッションの織りなす前奏と素晴らしさ! 続くヴォーカルとサックスの織りなすコンビネーション!例によってサビの素晴らしいコーラス!どこをとっても爽快の一語に尽きる大名曲と思います

 いわゆる「マクドナルド・マナー」の前奏からスタートするシャレた佳曲が5。これなんかは典型的なウエストコースト・サウンドですが、何となく典雅な雰囲気が漂うのは、イギリス出身の彼らゆえ???

 やさしさ溢れるハートウォーミングな6。何となくローリング・ストーンズを思わせる前奏から爽やか路線に転換し、またまたハードロック的なサビに戻る7。さらにファンキーなディスコ風ながらメロディーはあくまで哀愁系な8と個性的な曲が続きます。

 イーグルスやドゥービーとは少し異なりますが、コーラスとギターを主体にしたコンポジションは当時の典型的なロック・グループの趣だったのでしょう。スティーリー・ダンフォローワーとも言われたようですが、「Aja」の頃のスティーリー・ダンが持っている息苦しいような「緻密さ」はありません。もう少し開放的な味わいのあるグループです。そして「ロック」や「バンド」への拘りも感じます。

 例えて言えば・・・少し変かもしれませんが、初期のチューリップが持っていた味があります。そういえば、「Baby Come Back 」の少し「くさい」メランコリーは、チューリップの「心の旅」なんかに通じるところがあるかもしれませんね(かなり強引?)

 

 

 

 

 



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2 コメント

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Unknown (golden_70s)
2008-12-02 22:59:31
>実は個人的には2よりも好きかもしれないのが、4です
 私もこの4曲目の「Melanie」、好きです。
 とても良い曲だと思います。

このバンドのアルバムはこのデビュー盤しか聴いたことありませんが、
このアルバムは良いですよね。
今でも、たまに聴いてます。
コメントありがとうございます! (ohiro)
2008-12-06 22:13:11
ご無沙汰しています。
私も今回買ったこのアルバムしか聴いたことがないんですが、いわゆる「好感度」の高いアーティストですよね! これからもよろしくお願いします。

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