AORな日々をあなたに

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フランキー・ブルー/WHO'S FOOLIN' WHO(82)

2010-03-20 22:25:33 | CD紹介
シャレた名前と素敵なジャケ写真が、「いかにも」な雰囲気を漂わせるこのアルバムですが、どーしてどーしてなかなか侮れない、どころか何回か聴いているうちに、傑作では?と思うようになりました!
優しさと哀愁に満ちたAORの王道を行く1枚です。総合評価★★★★★

解説によれば、このお方の本拠地は、アメリカ西海岸最北端のシアトル。あのシアトルマリナーズの本拠地です。彼は、この地で「ゲイブリエル」というグループの中心メンバーとして活躍していましたが、やがて独立。友人のジョー・シャーメイを頼り制作したのが、このワン・アンド・オンリーのアルバムでした。

名前もフランキー・バトラックから、ブルーへ。名前にあった青色を強調したジャケと爽やかな音。この3つがマッチして、奇跡的に心地よい作品に仕上がっています。

肝心の音の方も、柔らかなファルセットが主体と見せかけてなかなかしっかりした歌声も披露。バックの演奏も、さすがジョー・シャーメイバンドのメンバーらしく手堅くメロウに
聴かせます

1.Baby Don't Stop
2.Who's Foolin' Who?
3.Just for You (Suzanne's Song)
4.Where Would I Be Now?
5.Get Away
6.I'm Waiting for Your Love
7.Take Your Time (Vanessa's Song)
8.You Never Ever Call Me Baby
9.Baby We're Alive

冒頭の1は、ハードな仕上がりで、少し面食らいます。メロウバラードの有名曲7を先に知っていましたから・・・。でもよく聴いてみるとよく出来た曲作りがしてあります。カラッとした西海岸ロックの典型のような曲です。

2は、名曲と思います。冒頭のピアノのリズムからハードなエレキギターの伴奏が盛り上げ、サビで浮遊感のある転調を・・・計算され尽くされた感のあるロマンティックハードネスなミディアムソングです。

3は、一転哀愁漂うメロウネスを前面に出したバラード。冒頭の独特なベースのフレーズが最後に何回もリフレインし、ギターのアドリブチックなソロが展開されるところは玄人受けしますね~ コーラスも素敵、解説にはバックコーラスとしてシャーメイのほかウォーターズがクレジットされていますが・・・。

4も素晴らしい 爽やかさ溢れる美しい曲です。ここでもエレピのリフレインが印象的に使われています。また、無理のない美麗のファルセットがタマリマセン

6は再びややハードなミディアムソングですが、キャッチーなメロディーとチューリップを思わせるギターワークが魅力的。珍しくサックスのソロが入っています。

そして超有名な7。邦題の「潮風(かぜ)のバラード」は少し「くさい」ですが、数々のコンピに取り上げられるのも十分うなずける1度聴いたら忘れられない味のある名曲中の名曲です 特に、ファルセットだけで歌われるサビのメロディーと余韻が、何とも言えない魅力です。

8も耳になじむ素直なバラードで捨てがたい曲です。

これほどの名盤の全曲を作り、これだけのボーカルを聴かせてくれた彼のアルバムがこれ1枚で、その後はソロアルバムどころかソングライターとしても名前が聞かれない、と言うのは、信じられない気持ちです。それほどに素晴らしい内容のアルバムですので、強く強くオススメしちゃいます




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2 コメント

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おひさしぶりです (あ~る)
2010-05-09 19:47:57
こんばんは。復活されてたんですね!

「take your time」をコンピレーションで聴いてて大好きだったんですが、それ以外の曲がイマイチだったらどうしよう・・・と、手に入れるのを躊躇していましたが、俄然気になってきました!今度聴いてみます。

「take your time」は、サビ前の跳ねるようなメロディに変わる展開が好きだったりします。
Unknown (ohiro)
2010-05-16 22:48:14
こちらこそご無沙汰でした!
「take your time」は、イロイロなコンピに入っているので有名ですが、他の曲もなかなか良いですよ!ジャケも雰囲気いいし・・・

ブログをお見受けすると最近はツイッター三昧?のようですが、古い音楽もたまに聴いて見て下さい! ボチボチ書いていきますので時々覗いてくださいね!

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