前回ご紹介したファーストアルバム(TOTOⅠ~宇宙の騎士)と人気を二分していますが、玄人筋にはややファーストの方が受けがいいようで・・・しかし、しかし、なかなかこちらも侮れません。特に2大ヒット曲に隠された名曲もありますね。
- Rosanna
- Make Believe
- I Won't Hold You Back
- Good for You
- It's a Feeling
- Afraid of Love
- Lovers in the Night
- We Made It
- Waiting for Your Love
- Africa
1の「ロザーナ」!もう何も言うことのない名曲です。ここにTOTOの全てがあります。切れ味のいい演奏、グルーブ感満点のリズム、変幻自在のメロディ・・・
ボビーキンボール作の2「Make Believe 」もやや変則なリズムが魅力的ないい曲だと思います。途中のコーラスがいい感じ。そういえばⅠの「You Are the Flower」という曲もボビーの作でした。コチラも複雑なコード進行の陰影に富んだ佳曲でしたが、案外このヒト、風貌?と豪快なボーカルに似合わず繊細なヒトなのかも・・・
次の3「I Won't Hold You Back 」はこのアルバム中随一のバラードの名曲です。コチラはスティーブ・ルカサー作。セカンドアルバムの中にメロウな傑作「99」がありますが、確かこれもスティーブの作でした。ハードでがんがんに迫るギターとは異なり美しい曲を書きますね 声も優しくていいね!
5までは、比較的静かめな曲が多かったのですが、6・7・8とハードロックチューンが続きます。どちらも、当時のグループの大黒柱ソングライターであったデヴィット・ペイチの作です。ちなみにⅠでは10曲中8曲がペイチ作、このⅣでも10曲中5曲を作ってます。まさに乗りに乗っていたんでしょうね ただし6「Afraid of Love」7「Lovers in the Night」ともに単純明快なようで、途中にこった展開が用意されていてなかなか一筋縄ではいきません。聴けば聴くほど面白さが分かる2曲です。
そして最後を飾るのは10「Africa」。これまた説明不要の大名曲です。特に独特のリズムは一度聴いた全てのヒトを魅了する妖しい魅力がありますね。極めてユニークな曲だと思います。
さて、冒頭に書きましたようにⅠとⅣを比較するとどうでしょうかね。自分の勝手な採点では、 Ⅰは10曲中 5つ星の曲が3、4つ星の曲が5。対してⅣは5つ星こそ3曲で同じですが4つ星が3曲とやや劣勢。全体的にはⅠの方が元気なロックチューンが目立った分生き生きした印象がありましたね。
まあ好き嫌いは、イロイロあるんでしょうが・・・