AORな日々をあなたに

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Quiet Life/竹内まりや(92)

2008-02-24 21:24:49 | CD紹介

 クリスマスクラシックを除く、全曲を彼女自身が作詞・作曲し、山下達郎が全曲プロデュース、まさに脂が乗り切った充実した内容になっています。

  1. 家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)
  2. マンハッタン・キス
  3. FOREVER FRIENDS
  4. COOL DOWN
  5. AFTER YEARS
  6. THE CHRISTMAS SONG
  7. 告白
  8. コンビニ・ラヴァー
  9. ロンサム・シーズン
  10. 幸せの探し方
  11. シングル・アゲイン
  12. QUIET LIFE

   再デビューアルバム「Variety」の冒頭を飾る「もう一度」に似た華やかな、「倦怠期夫婦」ソングの「1.家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」で幕が上がります。よく出来たキャッチ-なメロディがいいです。達郎・村田一人のコーラスも、「もう一度」によく似ていて曲を盛り上げてます

 「2.マンハッタン・キス」は本格的な不倫ソング。舞台をマンハッタンに設定している点でベタになり過ぎない工夫をしていますが、ゆれる女心を率直に歌い上げます。   

 ・・・ここであなたが見せる優しさに 偽りはないけど   どうして こんなに寂しい

    夜明けの足音 近づいてくると 何もなかったように  シャツを着る 

    愛しい背中  眺めるの

    私より本当はもっと孤独な誰かが  あなたの帰り 待っているわ

   すれ違う心の奥 見透かしながら・・・・  

 

  「 3. FOREVER FRIENDS」は、女友達との愉快な交流をハートウォーミングなメロディに乗せて歌います。ビートルズソングが最後に顔を出すのがご愛嬌。

  そして、続く「4.COOL DOWN」! 

  実は初めて聴いた曲なんですが、衝撃的と言ってもよいぐらい素晴らしい曲でした ピアノの導入から始まり、ゆったりとしたリズムで、クールかつスタイリッシュなメロディーが続きます。詩の内容は、いくつかの恋を経た大人の女なのに、本気になることに臆病な微妙な気持ちを歌っています。とにかくカッコイイ曲で、完全にノックアウトでございます

 ・・・最初の一歩踏み出せないの 求められたら クールでいたいの・・・

     DADADA・・二度と 傷ついて終らないために COOL DOWN・・・

     DADADA・・もっと そばにきて キスからはじめて COOL DOWN・・・

 

 「5.AFTER YEARS」も好きな曲ですね。ボサノバのリズムに乗せ、青春時代を少し懐かしむ心を歌います。サビの旋律がすごくイイ

 「6.THE CHRISTMAS SONG」を聴くと、彼女のボーカリストとしての実力が相当上がっていることがわかります。質感のある素晴らしいボーカルです。

 「7.告白」は昔の男からの電話にとまどいながらも、ある意味残酷な女心を歌っているシリアスソング。「8.コンビニ・ラヴァー」は一転して、「アッシー」男を笑い飛ばすブギーソングです。なかなか快調な曲でスライドギターのソロがイイ

 「9.ロンサム・シーズン」は故岡田由希子への提供曲でしょうか、「This song is dedicated to the memory of Yukiko Okada」とクレジットされています。

 コマーシャルソングにもなっている「10.幸せの探し方」も素晴らしいできですね!些細な日常生活にある幸せの徴を明るい夏空のようなトーンで歌います。

 「11.シングル・アゲイン」は、彼女の歌謡曲的失恋ソングの代表作品。ひりひりするような悲しみと絶望を切々と歌っています。

 ラストを飾る「12.QUIET LIFE」は3連譜のリズムに乗せ、都会で頑張る若者たちへの応援賛歌を雄大に歌います。コーラスに村田一人・佐藤竹善・安部恭弘が参加しています。

 専業主婦の作品とは言っても、実はかなり「アブナイ」歌も多く、バラエティーに富んだ内容になっています。彼女の曲作りのうまさ、そして何より微妙な心情を詠った詩がイイですね。愛聴盤になりそうな予感がひしひしとしております。

 



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