雪が落ちて来そうなくらいの冷たい日
母の病院へ行って来ました。
部屋の中を そぉっと覗いてみてびっくり
ずず黒くて 今にも死にそうな顔色をしている・・・
なんで なんで
この間は 素晴らしく元気に明るくなって
いっぱいお話しできたのに・・・
一体何があったのだろう
恐る恐る近づいてみましたら
・・・どうも
母ではないみたい。
あら
反対側に移動していますわ
おいで おいでをしてくれたおばちゃんは消えています。
見渡してみましたら
なんだか
怪しい雰囲気のお婆ちゃんばっかし
母の隣にいたはずの
比較的顔色の良かった
のっぽな婆ちゃんもいません。
母がベッドごと移動したのは
良い事なのか 悪い事なのか
・・・なんだか
看護士さんに聞く気持ちにもなれませんでした。
母には「さわらんといてぇ」と言われながらも
そぉ~っと 足の甲を見てみると
やっぱり 変化なく膨れています。
母が嫌がるので
急いでお布団をかけて
今日はどこに点滴が刺されているものかと
腕を見ようとしましたら
・・・また違う個所の皮が剥がれかかった様子です・・・
『なんか 欲しいものなぁい~?』
そう聞いてみても
頭に浮かんで来るものも無い様子です。
家にいた時は いろんな人が幻になって
毎日毎日遊びに来ていましたのに
最近は その人たちもめったに訪れない様子で
なんだかとてもさみしい雰囲気
私は そんな風に感じてしまいました。
(廊下が見えないので 外を歩く人も見えなくなりました)
苦しんではいないけれど
痛い痛いとも言ってはいないけれど
私は やっぱり うれしくないのです。
いまさら
看護士さんたちに 母の事をいろいろ聞いてみても
答える方もつらいでしょうし
聞く私も 辛くなってきました。
2018年12月 とうとう冬の足音聞こえるらしい