須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

花月と人(5)~佐川満男

2021-03-28 08:29:11 | 日記
2021年3月11日木曜日、大震災のあった日ですね。大きなニュースに紛れて、ひっそりと関西のご長寿番組「ちちんぷいぷい」木曜日が終了しました。

「近くにお住いの佐川満男さんがここにインタビューを受けに来られた、ちちんぷいぷいが終わるねんて」と少し前にマネちゃんから聞いたのですが、その日テレビをつけると、終了のご挨拶少し前に、佐川満男さんが愛新覚羅溥儀の書を背に「明石の間」でお話をしていらっしゃいました。ほんの一分もかすらなかったので、家族にみせるための録画も間に合いませんでしたし、お話の内容もほぼ分からなかったのが残念です。

佐川満男さんは元々神戸っ子ですが、ウィキによるとけっこう波乱万丈の人生を送ってこられたんですね。全力疾走の日々を終えられ、神戸に戻られて終の棲家で海を眺めながらの日常は理想的でステキです。

佐川さんは画家としても有名ですね。花月あたりの高台から東に、「桜と海」を描いた絵画は今まさにタイムリー!レストランに飾られています。花月の所持品なのでマネちゃんの許可を得て公開します。皆さまもゆったりと「須磨の桜と海岸」をご鑑賞ください。



この景色は、須磨観光ハウス「花月」から眺められます。絵画も素晴らしいですが、本物の景色も素晴らしい!
皆さまもご自分の眼で景色をご覧になってみませんか。
花月猫ちゃん達も総出でお待ちしております。






お花見期間の営業情報はFacebookをご覧くださいね。





【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
ホームページhttps://www.suma-kagetsu.com
Facebookhttps://www.facebook.com/suma.kagetsu.sakura

「co-opステーション」お花見記事~花月の顔の男たち

2021-03-27 10:18:45 | 日記
「一人は万民のために、万民は一人のために」「私の一切は愛である」・・・歴史に埋もれていた日本の偉人、ノーベル賞候補にもなった賀川豊彦先生の愛した言葉です。彼は最近になって再評価され、小学校の副教材や「知恵泉」にも取り上げられました。

私の友人が「鳴門市賀川豊彦記念館」に深くかかわっていますので、賀川先生のことをお知りになりたい方はドライブがてら覗いてみてください。お隣には映画「バルトの楽園」でも紹介されたドイツ館もあります。

さて、徳島から神戸に活動拠点を移した賀川豊彦が実現させた大きな成果の一つが生協活動です。神戸っ子は「神戸生協」を、愛情を込めて「コープ(co-op)さん」と呼んでいます。コープさんで売っている商品は消費者目線で安心安全というのが神戸っ子の共通認識です。

この度、コープさんの情報誌「co-opステーション」4月号のお花見記事、須磨浦公園のページに「須磨観光ハウス花月」が掲載されました。

マネちゃんと料理長の許可を得てフェイスブック掲載の写真をいただきましたので、私からもご紹介いたします。




料理長、おせち料理でも紹介しましたが、真の料理人はやっぱり半袖ですねぇ。マネちゃんは自分でもそうおっしゃっていると、若女将から聞いたことがありますが「クマのプーさん似」かな?

お二人の穏やかなお人柄が出ているいい写真ですね。そのとおり!本当に尊敬できる方々です。「おもてなし」も「料理」も即ち人柄、日々の精進は表情、顔つき、雰囲気に出てくるものですもんね。

料理の写真ももちろんステキ!プロが撮るものはやはり違います。

お花見の予約はまだ受け付けています。HPやフェイスブックをご覧の上、ぜひご連絡ください!とのことです。







【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
ホームページhttps://www.suma-kagetsu.com
Facebookhttps://www.facebook.com/suma.kagetsu.sakura


花月のお料理(57)~特別注文・蟹のフルコース

2021-03-15 07:16:09 | 花月のお料理
正月明けに米寿を迎えた母を花月でお祝いしました。その時は日帰りプラン(お風呂入浴付き・和室)をアレンジしていただいたのですが、今回も無理をお願いしてしまいました。

蟹のフルコースです。3月に蟹・カニ??? もはやシーズンオフ直前なのに?

実はうちの母はフレイルのため足が弱くなっています。リハビリを重ね最近少しずつ良くなってきましたが、やはり長距離の旅行は難しいです。ましてこのコロナ禍で2年目の冬にあたる今年も、念願の蟹旅行は叶いませんでした。
 
花月の特徴の一つとして「お祝い事」が多いことあげられます。コロナ禍の今でも、結婚前の顔合わせや長寿祝いなど、ご家族の皆さまに集まって使っていただくこともしばしばです。加えて、コロナ前には退職祝いや歓送迎会、法要の集まりなど、ご家族さま以外でも、多人数でご利用いただける機会が多くありました。早くその頃に戻れるといいですね。

戻って・・・母は「これで2年間蟹を食べなかった。これで今年死んだらもう蟹が食べられないんやな~」と言ったのです。まだまだ元気、今年も元気に憎まれ口をきくでしょうが、すでに亡くなった猫達のことを思いだすと、自分も含めて誰にせよ寿命に絶対はありません・・・まして88歳、絶対はありません。私達、子供はそんな事後談を抱えて生きるのは嫌です。

なんで2月に言わなかったのか・・・というと、寒い中階段を上がる自信がなかったそうですが、先日「卒寿」のお客さまがいらっしゃったという話を聞いて、(たぶん負けん気で)気が変わったようです。

それでマネちゃんと料理長に無理を言い、津居山漁港等の蟹を調達していただきました。卵いっぱいのセコガニから始まり、華が咲いたような蟹のお刺身、焼蟹、甲羅焼、茹で蟹、蟹すき、蟹飯、デザート、コーヒーといただきました。蟹の味は説明しなくていいでしょう。料理長も「蟹は蟹で美味しいものだ」とおっしゃってました。

しかし特筆すべきは、セコガニのさっぱり薄く甘酸っぱい味付け、塩辛くないのに蟹の風味がいっぱいの甲羅焼、などなど・・・料理長ならではの味付けも随所に感じました。普通のフルコースで終わらないのがやはり料理長です!最後に食べた蟹飯、お出汁が軽く効いたご飯は蟹の風味を損ねず、絶品すぎて写真も忘れました。

では、特別注文・蟹のフルコース、写真だけですがご覧あれ!!










【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
ホームページhttps://www.suma-kagetsu.com
Facebookhttps://www.facebook.com/suma.kagetsu.sakura

花月のお料理(56)~梅肉あけぼの仕立てのお椀・ピーナッツ豆腐

2021-03-11 21:35:41 | 花月のお料理
春はあけぼのピーナッツ。
何度も申し上げますが、料理長は流しもの、寄せものがお得意です。今日のお豆腐、見た目で分かりませんが実は「ピーナッツ豆腐」です。
南京豆、落花生、色々な名前で親しまれるピーナッツは栄養価の高い豆です。ピーナッツバターを食パンに塗って食べると美味しいですよね。それがピーナッツ豆腐だと・・・やはり絶妙に美味しいです。





今回はこのピンクのお椀をご紹介しましょう。大好きな仲居さんが「開けちゃダメ」とおっしゃるので、言いつけを守り、「せ~の」で開けました。みんなの口から「わ~ぁ」と一斉に言葉が漏れました。ピンクのお椀って?生まれて初めていただきました。サクラエビしんじょを割ったら、中の桃色が可愛いです。

不思議な色のお椀でしょう?おかゆになったお米を更に粒々が無くなるまでグラインダーで潰し、梅肉でほんのりピンクに色付けしたお椀なんです。出汁の美味しさはそのままに、板ワラビとの配色が美しい・・・優しいお味です。麗しのあけぼの色に惚れ惚れします。
「もう二度と作らない」・・・又いただきました!!料理長の自信作だということでしょう!

以前紹介した「ダイヤレモン」試飲。こちらも優しいお味、飲みやすいサイダーです。暖かくなったら花月の名物としてぜひ復活させてほしいものです。



花月の名物は言わずと知れた「桜」、今回のお料理は、ピンク・桃色と可愛い同系色が来ました。

玄関の沈丁花も薫り高く満開です。3月末からの桜色がとても楽しみですね。







【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
ホームページhttps://www.suma-kagetsu.com
Facebookhttps://www.facebook.com/suma.kagetsu.sakura


花月のお料理(55)~メバルマジック

2021-03-10 22:37:15 | 花月のお料理
朝一で花月に電話して「今日、食べに行くから!」と急に予約。食材の調達に迷惑をかけたかもしれません(笑)。たぶんかけたでしょうね・・・。

幸運にも、この日は美味しいメバルが入っていました。もしかしたら電話を受けてマネちゃんは自分で中央市場??に行ったかもしれません。もしくは信頼できる業者さんに無理をお願いしたかも・・・。
1年近くブログを担当させていただいて、内部事情が少し分かってくると、花月の食材やお料理に対して、更に信頼感が増してきました。
マネちゃんも料理長も食材を決して人任せにしません。しっかりご自分達の目で選定なさっていらっしゃるようです。



という理由?で、メバル料理が2品出ました。
一品目・・・メバルマジック!!!アブラカタブラ、蓋を開けるとモワッっと煙が立ちました。薫製のいい匂いがモワッときます。以前のブリと違って単品、細長いステキな器です。



二品目・・・メバルの煮付け。料理長の煮魚は甘くなく、お醤油辛くなく、最後まで飽きずにいただけます。和定食・千鳥でアサリの佃煮を紹介しましたが、「甘くもなく、醤油辛くもない」のが料理長のさじ加減、この絶妙のバランスをいつも尊敬しています。味に片寄りがないことが、お料理を最後まで飽きさせない秘訣なのかも知れません。若タケノコを添えてくださって、いつもありがとうございます。

パンちゃん、シャム猫ではなく、雑種でもない?
いえ、血統書のない猫は全て雑種です。シャム猫系の雑種猫もいいよね、パンちゃん。雑種は片寄りがない、片寄った病気になりにくいという利点があります。片寄らないものは強いぞ~!!お釈迦さまも中道を生きなさいと教えてくださっています。だから個人的になんですが、一番バランスのいい猫って、もしかしたら雑種かな??と思います。これって、ひいき??




【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
ホームページhttps://www.suma-kagetsu.com
Facebookhttps://www.facebook.com/suma.kagetsu.sakura