不安や大地震も川に流すトレーニング

伊勢白山道の過去記事には２０１０年ごろから、大祓詞（おおはらえのことば）の後半に明記されていますキーワードである、
“川の清流の「流れ」”
による心身の浄化法を書いて来ました。（過去記事http://goo.gl/d7CIQH）

この世の万物において、すべてが「流れ」と「ing」（行為・継続・最中）が重要なカギなのです。これを予想して認識・利用することが、社会での成功にも関係します。
人体の内部も色々な「流れ」が大切ですし、その人の寿命を分けています。体内の「詰まり」は死を意味しますし、心の「詰まり」も精神の病の原因と成ります。
自分の心も溜（た）めずに、何かに執着して心の流れを止めずに、自分の色々な物事・懸念を「流している」ことが重要です。
自分の心を素直に流して行きましょう。これにより、心身が回復を始める切っ掛けになります。

読者からの指摘によりますと、２０１２年に放送された健康番組でも、不安を無くすための脳トレーニングとして、自分の心配事を木の葉に乗せて小川に流すイメージを持つことが、不安症や心配症に有効であることが、医師の研究者により発表されたそうです。
やはり、これは非常に有効だと感じます。

伊勢白山道のやり方としましては、先ず問題を認識して、木の葉に乗せるイメージの時点で、
（１）　「問題の範囲に“区切り”を付けることが自分で出来ている」ということが重要なのです。

これが非常に大切なのです。心の病の人は、自分が何を不安に思っているのかが分からないし、自分で整理ができない漠然とした不安感が苦しいのです。
ここで自分を静観して分析し、１つ１つの懸念を洗い出して、不安点を切り取って、それを木の葉に乗せて川に流すイメージを自分で繰り返して行きます。

（２）　「流れの有る」川に流すことが、非常に良いのです。池や湖ではダメなのです。
海も、直接にはダメです。流した懸念や心配事が、波で押し戻されるような深層心理に成ってしまいます。

これこそは、神道の中枢のエッセンスです。大祓詞（おおはらえのことば）の後半に明記されています、万物を浄化するエッセンスを、この川に流すイメージは知らずに利用することに成ります。非常に実践力が有ります。

絶えず自分の心中に、小さな流れのある川を持っていましょう。
他人に嫌なことを言われましても、心中で直ぐに切り取って、流れのある川に流して行くのです。
そして「アハハハ～ハ」と、心中に笑いの風を起こして、風神にも手伝ってもらうのです。

今日から週末の中潮に向けて、防災意識を持ちましょう。報道の予想により、多くの人間の大地震への懸念が蓄積を始めています。
この大地震への懸念を、多くの人間が木の葉に乗せて心中で流して行くのです。
こういうことも、大祓詞においては真剣に作用するのです。国魂（クニタマ。日本列島の大地を身体に持つ大龍神）に、大祓詞のセオリー（理論・理屈）は届きます。
自分の中に、「流れ」のある小川を意識しましょう。血流にも、心にも、非常に良いです。

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