後撰集 巻第十五 雑歌一 太政大臣の、左大将にて相撲のかへり あるじし侍りける日、中将にてまかり て、こと終はりてこれかれまかりあか れけるに、やむごとなき人二三人ばか りとどめて、まらうと主酒あまたたび の後、ゑひにのりてこどものうへなど 申しけるついでに 兼輔朝臣人のおやの心はやみにあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな 藤原兼輔┬雅正─為時┬紫式部 └清正 └惟規