蕎麦屋になりたい脱サラ親爺のブログ

自宅を蕎麦屋に‼️
令和元年5月18日にオープンしました‼️
ご予約受付中‼

漆塗りパート2 ❸木地の処理

2019年01月30日 | 日記

 いよいよ角せいろの漆塗りを開始するわけですが、実は塗りの前に大事な作業があります。
 木材(今回は檜)はどうしても「とげ」や「ささくれ」や「バリ」が出ます。また、接着剤がはみ出しているところがあったりもします。こういったものをきれいに処理をしてから漆を塗り重ねていく方が効率よく作業を進めていくことが出来、当然きれいに仕上がります。

[処理前]

  👇
[処理後]



[処理前]

  👇
[処理後]


 
 また、角せいろは角がポイントになるのですが、角の先端部分の形状(面取り)が歪な状態であったので形を整えました。

[処理前]

  👇
[処理後]

 並べてみると一目瞭然です。


全体的に面取りもあわせ行いました。(上が実施後、下が実施前)

 



 工房での孤独で地道な二日間の作業でした。

 

 

 

 

 

 

 


漆塗りパート2 ❷角せいろ(木地)が届きました!!

2019年01月26日 | 日記

2018年11月9日に投稿した記事のつづきです。
お蕎麦を盛る器の一つは、「角せいろ」(つのせいろ)にすることに決めました。

 「せいろ」は漢字で書くと「蒸籠」で「せいろう」と読むようです。食物を蒸すための調理器具(湯を沸かした釜等の上に重ねて置いて下からの蒸気で蒸す)のことで、古くは蒸して作った時期があった名残でお蕎麦の盛り付けにも用いられているそうです。
 角(つの)は接合部分の形状に由来するものです。

 さて、この角せいろ、当初は自分で作ろうと思い、材料を物色しに木場を歩いて回ったり、加工に必要な工具についていろいろ調べたり聞いたりしました。また、実用的な物が出来るのかどうかを4セット試しに作ってもみました(写真☟)。昨年4月に作ってこれまでに幾度となく使用していますが全く問題はありません。が… 問題は100%手作り(工具は鋸と木工用鑢だけ)なので板と板を簡易な方法でしか接合出来ず、強度に不安が残る点です。

 

 自作するかどうかを半年くらい考えた結果、職人さんに作ってもらうことにしました。そして早速サンプルの作成を名古屋の業者さんに依頼して出来上がったのが一枚目の写真の角せいろです。昨年の11月の事でした。このサンプル一見問題がなさそうに見えますが、残念ながら求めていたレベルではありませんでした。業者さんと再三再四交渉を重ね、最終的には名古屋まで出向いて当方の具体的な要望をお伝えしてご理解を頂きました。

 具体的な要望の一つは寸法です。何故かというと、どうしても使いたかった「竹簀」(たけす)があったからです。

 この竹簀は合羽橋にある蕎麦道具や漆器などを扱う老舗でたまたま見つけた品物です。品があって綺麗なのでひと目惚れしてしまいました。
 竹簀を作ったのは銚子の職人さんで、素材にこだわりを持って作られているそうで、曲がりや傷や汚れのある竹は使わないということらしいです。残念なことにこの職人さん、ご高齢で後継者不在のため廃業されてしまったとのことです。したがって、お店の在庫で終わりということになります。さらにこの在庫は現在この竹簀を使っているお蕎麦屋さん用のストックであることが分かりました。万事休すかと思いつつも、何とか入手したい気持ちを伝えたところ、可能性は一つだけあると店員さんから提案がありました。「今、銚子竹簀を使っている蕎麦店が早めに別の製品に切り替えることに同意されたら可能性はありますよ」と。

 年明け早々、15枚分けていただくことになりました。感謝感激です!! 受け取ったその日のうちに名古屋の業者に一枚送付し、このサイズに合った角せいろの制作がようやく開始となりました。

 そして先日、待ちに待った角せいろが届きました!!

 なかなかの完成度です。これから漆塗りをやっていきます。


塗りました~ 階段下はベージュ!!

2019年01月25日 | 日記

 先日保健所から指摘のあった厨房内の木部の防カビ対策ですが、本日一日でやり遂げました。狭い空間での作業だったので結構身体はきついです。

 ご覧のとおり階段下(裏)の造作ですが、通常は目にすることはないと思います。このスペースが厨房の一部分になっており、無塗装であるためカビの温床になる恐れがあるとのことです。

 今日、ここを塗装しました。養生は自宅改装時にプロから得た知識で便利グッズをホームセンタ—で仕入れました。 

  養生をした様子です。

 


 当初は赤色にしようと思ったのですが、この空間を明るくするためにベージュ色にしました。

 二度塗りして完成です。
 この直後保健所から連絡がありました。「正式な営業許可証が出来ました~」


保健所の立ち入り検査

2019年01月18日 | 日記

  先日、保健所に食品営業許可申請書を提出し、またO-157の検査もクリアしたことからいよいよ店舗(自宅)への立ち入り検査です。

 改装工事の着工前から何度も何度も保健所に出向き、ありとあらゆることを確認しながらここまで進めてきたので大きな問題はないであろうと思いつつも正直ちょっとだけ不安。

 厨房に関しては、床に這って細部まで点検作業が進められていきました。

 
 蕎麦打ち部屋も当然のごとく点検対象になります。
 特に大きな指摘はありませんでした。

 「こまめに掃除をして清潔をキープすること!!」

 
 今回の点検で二つの改善点が指摘されました。

 一つは階段下の木部の露出です。このスペースは厨房の一部になるので木部の露出はカビの発生に結びつくのでNGです。防水のために塗装するかあるいは壁紙やキッチンパネルを貼るといった方策が必要となります。自分で塗装することにしてます。赤かな!?

 
 もう一つの改善点はシンク等から繋がっている排水管と外部に繋がる排水口の接続部にゴムキャップを取り付けることです。排水管を固定して抜けないようにするのと、下水の匂いの逆流を防ぐためです。

 

 点検結果について書類が作成されました。

 正式な営業許可証は後日発行されますが、それまではこの書類を掲示すれば明日からでも営業することが出来るとのことです。


屋号は 『くにじ』 です!!

2019年01月10日 | 日記

 昨年末に改装工事が完了し、年が明けてから開業に向けて本格的な準備を進めているところです。お店の根幹をなすお蕎麦やメニュー開発を最優先に考えていますが、その他にもやること満載です。対外的には、融資(政策金融公庫)の手続き、[保健所]営業許可申請・食品衛生責任者設置届・O-157の検便、[税務署]個人事業の開業届・所得税の青色申告承認申請、仕入業者(食材・飲み物・消耗品・レジ・プロパンガスなど)との折衝業務などがあります。また、自分でやっていかなければばらないこととして、器集めと食器づくり(せいろの漆塗り)、備品関連(日本酒の最終決定、お品書きや店の立て看板の制作)、ホームページ作成、開店の広告や案内 などなど。細部に至ってはこのほかにもまだまだたくさんあります。これらを一つ一つこなしながら、4月下旬(25日予定)のグランドオープンを目指していきます。
 
 先ほど保健所に出した食品営業許可申請書の一部です。

 屋号は『くにじ』です。

 「くに」は名前の一文字「國」からとりました。「じ」は二つ意味があります。一つは歩む路の「じ」。もう一つは爺(じい)の「じ」です。因みに孫には國爺(くにじい)と呼ばせることにしています。
 この屋号にサブタイトルを付けて、何の店かが分かるようにします。例えば「手打ちそば くにじ」「手打ち蕎麦と日本酒 くにじ」のような感じです。もう少し考えてみます。