2019年2月21日、韓国・電子新聞は「サムスン・LGが世界のテレビ市場45%を占有、日中と格差拡大」と題する記事を掲載した。

市場調査会社・IHSマーケットの統計によると、昨年のグローバルテレビ市場で、サムスン電子が金額のシェア29.0%でトップに、次いでLG電子が16.4%で2位。前年よりそれぞれ2.5%、1.8%上昇、両社の合計も45.4%で前年に比べて4.3%高くなった。

3位以降にはソニー(10.1%)、ハイセンス(6.0%)、TCL(5.7%)が続いたが、ソニーとハイセンスは0.1%、TCLも0.3%下落するなど振るわなかったとのこと。これについて、記事は「韓国テレビメーカーの影響力が強まった」と伝えている。

一方で、販売数量のシェアは前年より低下しており、サムスン電子は昨年18.7%で前年に比べて1.3%減少、2011年以降初めて20%以下を記録したという。LG電子も0.4%減の12.2%で、記事は「プレミアムテレビのラインアップに集中するなど数量より収益を追求した結果」と予想している。

これを受け、韓国のネット上では「韓国製品は米国の電子製品売り場でひっそりと安く売られていたのに、わずか10年で急成長」「今や先進国では『サムスン製品だ』の一言で通じる。認知度がすごい」「韓国が保有するサムスンの最高品質が誇らしい」「K‐POPより断然誇らしい」など歓喜に湧いており、「政治家がどんなに(大企業に)圧力をかけても、グローバル企業を維持してることがすごい」「政府が何と言おうが、サムスン・LGが私たちの希望。頑張って!」など韓国政府の政策を「チクリ」と刺すコメントも寄せられている。
その他に「かつて1位だったソニーは弱くなったね」「これからもコツコツ努力していこう。ソニーのようになったら駄目だ」といった声も上がっている。(翻訳・編集/松村)