人生の轍

高知県。

今まで何度訪れた事でしょうか？

姉が高知大学を何とか無事に卒業出来、家に一本の電話がかかって来ました。

「もしもし姉ちゃんやけど、あんた高知へこーへんか、桂浜に連れて行っちゃるきー」と。

初めて見る桂浜、そして広い大きな海と澄み渡る青空。今でもその感動は忘れません。

次に高知大学を見学。

その次は大学近くの本屋さんに連れて行かれ、何とな～く立ち読みをしていると一人の男性が忽然と現れました。

姉が一言、「これや」。

それこそが今の姉の主人です。

私を高知へおびき寄せた最大の理由は、結婚相手を紹介する為だったのです。

最初、男性を見た時は「ふ～ん」と言った感じでした。

今では子供が二人立派な大人になっています。

主人の方は、後数年で学校教諭を定年です。

姉の方は、高校の時から養護学校の教諭を目指し大学を卒業後夢が現実のものとなりましたが、働き盛り半ばでそううつ病を発症し泣き泣き教師生活にピリオドを打つ事となりました。

そんな二人の高知大学から始まった人生の轍を、兵庫県からそっと見守り続けたいと想っています。

姉の病気が少しでも和らぎます様祈っています。　　　　　　　　　　♪人生の轍♪