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「わたしたちの教科書」の話11

2007年06月22日 12時35分30秒 | 2007年04月期ドラマ
木曜劇場「わたしたちの教科書」 {オフィシャルサイト} 第十一話・「激震!!最後の証人」(視聴率10.7%、平均視聴率11.05%)

積木珠子(菅野美穂)「先程、主尋問でお話された、明日香さんの夢の話は事実ですか?」
雨木真澄(風吹ジュン)「事実です。」
珠子「では、どうしてそれほど大事に想われていた明日香さんの教科書を紛失されたのでしょう?」
雨木「教科書を失くした事と、生前の明日香さんに対する注意義務と、別の問題ではありませんか?そもそも、あの教科書の落書きは、明日香さん自身が書いた物であり、担任であった加地先生の気を引き、困らせる為の狂言だったと考えております。」
珠子「しかしですね、三澤亜紀子さんはイジメの首謀者とされる兼良陸が、明日香さんの教科書を河川敷で焼いていたと、あなたに報告しているんですよ!教科書の落書きと、その報告とを結び付けては考えなかったのですか?」
雨木「三澤先生の報告は信頼の置けるものではありません。」
珠子「しかし」
雨木「仮に、三澤先生の報告に悪意が無かったとしても、おそらく三澤先生は明日香さんの嘘に振り回されていたのでしょう!」
珠子「熊沢茂市さんの証言にあった、明日香さんの靴が隠されていたという事実については、どうお考えなんですか?」
雨木「明日香さんの狂言です。」
珠子「体操服が捨てられたいたのは、明日香さんの狂言ですか?」
雨木「ええ。」
珠子「椅子に画鋲が置かれていたのは、狂言ですか?」
雨木「ええ。」
珠子「全て明日香さんの嘘だと!?」
雨木「ええ!嘘です。」
珠子「あなたは、全て明日香さんの嘘として片付けようとしているのではありませんか?それはつまりこういう事ですか?死人に口無しと!

雨木副校長との反対尋問は、全面対決となりました。
全てを藍沢明日香(志田未来)の嘘だと断言する雨木に、苛立ちを隠せない珠子。

加地耕平(伊藤淳史)「熊沢先生、ご協力して頂けませんか?」
戸坂篤彦(大倉孝二)「えっ、熊沢先生は賛同してくれると思ったけどなぁ!?あの証言は何だったの?」
熊沢茂市(佐藤二朗)「私は、自分の為に証言をしました。加地先生には山田の事を伝えましたが、これ以上問題を広げる事には、賛同出来ません。だいいち、私らが何を言ったところで、副校長の意見は変わらんですよ!
戸坂「希美先生は?イジメがある事は、うすうす感じてたって言ってたよね!」
吉越希美(酒井若菜)「私は…そういうの向いてないんです!だって教師の仕事は勉強を教える事でしょ!そういうのは、教員免許を取る時には、教わってないし。
戸坂「八幡先生は?…お前はいいや。
八幡大輔(水嶋ヒロ)「…」

八幡先生可哀想に!もしかしたら賛同してくれたかも知れないじゃん!有り得ないけど。
事、ここに至っても、何にも変わらない先生達でした。ちゃんちゃん!

雨木音也(五十嵐隼士)は、二度も事件を起こしていた。
事件の共通点は、二度とも相手がイジメの加害者だった事。
音也「もう一つ!二つの事件には、共通点がもう一つある。」
珠子「もう一つの共通点とは何ですか?」
音也「事件後、二つの学校からイジメが無くなった!僕のおかげで、イジメは解決したんだ!母さんは初め、イジメを公表して解決しようとした。だけどそれは、学校へのバッシングを助長しただけで、何の解決にもならなかったんだよ!そして母さんは気が付いたんだ、僕のやり方が正しいんだって!母さん、本当は明日香って子をイジメた奴が憎かったんだ!殺したかったんだよ。だけどやる勇気が無いから目を閉じてた。もう良いよ、昔の話だよ、刑罰も受けたし、もう更正したんだ!」

雨木副校長は、自分の息子の狂気も、無かった事にしているのか?

珠子と加地と、そして兼良陸(冨浦智嗣)が例の喫茶店で話している。
加地は、結局教師辞めてないし!再び珠子とつるんでるし!別に戸坂でも用は足りるんじゃないかと思う!
珠子「イジメは、複雑な要素が絡み合って起こる物だと思うの。あなた一人の事ではなく、全体として何があったかを教えて欲しいの。藍沢さんをイジメ始めたのは、いつから?」
陸「2学期の、10月頃です。」
珠子「きっかけは、あったの?」
陸「噂を聞いたんです。」
加地「噂?」
陸「藍沢さんが、父が援助交際してるって事を皆に言いふらしてるって。」
珠子「それ以前に、あなたと藍沢さんとの間にトラブルはあったの?」
陸「いえ。」
加地「藍沢さんには、確かめたか?ホントにお父さんの噂を流したのかって。」
陸「いえ。前にも言われたんです、藍沢さんがそんな噂を流すようには思えないって。」
加地「誰に言われたんだ?」
陸「雨木先生です。」
珠子「あなたと雨木先生は、イジメについて話してたの?」
陸「はい。藍沢さんとも話していたと思います。」
珠子「どうして分かるの?」
陸「藍沢さんの机の中の物を取った時に、筆箱に、手紙が入っていました。」
珠子「手紙?」
陸「雨木先生が、藍沢さんに宛てて書いた手紙です。」
珠子「その手紙どこに!?」
陸「ごめんなさい!河川敷の木の下に埋めました。」
加地「えっ。」

雨木副校長が証人として語っていた藍沢明日香との関係性は、まんざら全部が嘘ではないようだ。
少なくとも、良く話をしていたようである。
兼良陸が、手紙の入った筆箱をゴミ箱とかに捨てずに、河川敷という人が手を付けないだろう場所に埋めた事には、少し強引さを感じる。
一種のタイムカプセルだからね。

大城早紀(真木よう子)「副校長、イジメはあると認めてください。お願いします!」
雨木「…」
吉越「お願いします。認めてください!」
八幡「お願いします。」
戸坂「お願いします!」
熊沢「お願いします!」
加地「お願いします!」
雨木「当校には、当校にはイジメはありません!!

あくまでもイジメは無いと言い切る副校長と教師達の間に、とうとう大きな溝が出来ました。
各教師が自分の担任の生徒達にイジメについて説きます。
加地「人の気持ちを考えるという事は、簡単なようで難しい事だと思う。でも、良く今一度考えて欲しい。兼良!」
大城「私が皆に何より分かって欲しいのは、これは決して他人事では無いという事なんです。」
吉越「ここにいる全員の問題なの!全員が自分自身の心に問いかけ…」
八幡「全員が自分自身の心に問いかけなきゃ、いけないんだ。」
戸坂「君が、私が、あなたが、何をしたのか?」
熊沢「何を、しなかったのかという事。」
陸「この何日間か、ずっと考えてました。僕が彼女達に、どんなに酷い事をしたのか?彼女達がその時、どんな気持ちだったのか?ひとつひとつ考えました。教科書が無くなった時の気持ち!靴が隠された時の気持ち!体操服が隠された時の気持ち!」


珠子の執念が実り、雨木が明日香に宛てて書いた手紙が入った筆箱を見つける。
珠子「あなたには、明日香を守ろうとする気持ちがあった。だから兼良君とも個人的に会い、彼に働きかけていた。しかし、間に合わなかった。なぜ間に会わなかったのでしょう?あなたは、以前いた学校がバッシングを受けた事、息子さんの事件の事があって、どうすればイジメを止めさせられるのか、分からなくなっていたのではありませんか?息子さんが言うように、いじめっ子を排除する事でしか、イジメは解決出来ないのかも知れない。そんな考えが、頭をよぎるのが怖かったのではありませんか?恐れは、あなたの対応を鈍らせた。違いますか?」
雨木「あなたの、想像にすぎません。そんな手紙、そんな物、証拠に出されても」
珠子「証拠の話などしてません!!…私がお聞きしたいのは、あなたが明日香をどう思っていたかです!あなたは、明日香の為に努力されたのでしょう。苦労されたのでしょう。しかし、それでもあたしはあなたを許せません!あなたは、あなたは、明日香を嘘つきだと言いました!あの日、金木犀の木の下で、明日香はあなたに言ったんですよね。先生になりたい。雨木先生のような先生になりたいと…。」
珠子が雨木に手渡した小さな紙には、金木犀が押し花にされていた。
珠子「あなたに憧れていた明日香は、あなたの事が大好きだった明日香は、教えてください。明日香は、嘘をつきましたか?」
雨木「…いいえ。積木さん、あたくしの考えは変わりません。イジメを認めれば、学校は壊れます。しかし、これだけは言えます。藍沢明日香さんは、嘘をつくような子ではありませんでした!
珠子「…はい。」
雨木「お返しします。」

雨木副校長は、明日香の教科書を珠子に返し、教室を後にする。

包丁の刺さったヌイグルミ。一緒に刺さった髪にはカネヨシリクの文字。
音也の不気味な動きと共に、こちらも意味深な行動を取り始める仁科朋美(谷村美月)。
仁科朋美は、明日香の友人で自らもイジメを受けていた生徒として、一度は珠子側の証人として立つはずだった女子生徒。
明日香をイジメていた犯人が死刑になるかと珠子に聞いたりしてた辺りが、真犯人かこいつ!とか思っていたのですが、次回予告を見るともっと複雑なようで…。
仁科朋美が珠子から離れた後、現在進行形でイジメを受けていた生徒として山田加寿子(鈴木かすみ)がクローズアップされ、無事に生きて退場されたので、ああ、仁科朋美は最後証言台に立つんだなとは思ってました。
仁科「私に、証言させて下さい!」

雨木副校長は兼良陸の身に危険を感じ、学校に駆けつける。
だが、そこには兼良陸の首筋に包丁の刃を当てる音也がいた。
携帯電話を集めるように指示をする音也。
そして兼良陸を助けようとして加地は刺されてしまう。

仁科「私、明日香が死んだ時、私、その教室に居ました!」

明らかにされる謎。裁判の行方。人質を取り、学校に立てこもる音也。刺された加地。
次回予告で少しバレちゃた感じはあるが、覆して欲しいですね。
このドラマの個人的な評価は、最終回でどう落とすかで決めようと思います!

追記:【参考:6/21(木)】
木曜時代劇・夏雲あがれ…8.1
新・京都迷宮案内スペシャル…13.1%
まるまるちびまる子ちゃん…9回10.7%、平均10.58%
夫婦道…最終回12.4%、平均13.59%
孤独の賭け~愛しき人よ~…最終回4.5%、平均7.02%
木曜劇場・わたしたちの教科書…11回10.7%、平均11.05%
木曜洋画劇場「山猫は眠らない2狙撃手の掟」…8.0%

コメント (4)
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