網走番外編。 2006年03月10日 | 書いとけ。(文章物) 明るいホテルの一室…手すりにもたれて窓から顔を出す。 暗い外が見え、遠くにはぼんやりと人工的な光。 窓の下を見るとそこには何もない。ただ暗闇のなかにぼんやりとアスファルト。 1本の手すりで分けられた二つの世界。光と闇。 もしこの手すりが壊れたら…そんな気持ちが心に広がる。 頼りない1本の鉄の棒に全てを託すわけにはいかない。 窓を閉めて明るい世界へ戻る。 一瞬、闇に引き込まれた。そんな気がした。