shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

2015年に去った、ふたりの偉大なマスタリング・エンジニア

2016-02-01 | 音楽
すっかり遅くなってしまったが、2015年に他界された方のなかに、忘れられない偉大なエンジニアがいた。

一人は、アメリカ・ロサンゼルスのダグ・サックス(Doug Sax)氏。
追悼記事は、以下を参照。 ↓
http://www.e-onkyo.com/feature/74
https://en.wikipedia.org/wiki/Doug_Sax

自分が彼を知るきっかけは、TOTOのアルバム『TOTO IV』(著名曲:ロザーナ、アフリカ)だろうか。
そして、鈴木康博氏が抜けて4人組になったオフコースの再出発アルバム『The Best Year of My Life』
(著名曲:君が、嘘を、ついた・緑の日々)のLPカッティングも彼だったのだ。
デジタルサウンドの時代に入り、シャープなサウンドに驚いたのを今も忘れていない。


そして、札幌の音楽シーンにも多大な影響を与えた植松豊氏。
'90年代は東京のスタジオで「チャゲ&飛鳥(CHAGE & ASKA)」など多くのプロアーチストの録音などを手掛けた後
札幌で「John St!(ジョンスタ)」という録音スタジオを運営され、みのや雅彦やOLDなど、
自分の好きな道内アーチストの録音・ミキシング・マスタリングを一手にこなしていた。
改めて彼の実力を実感したのは、みのや雅彦氏のベスト盤『いい歌づくし』。
過去の音源がほんとうに高音質に仕上がっており、ミックス&マスタリングは東京でやる必然性がなくなったと
思えるようになった。
だから、音楽仲間の自主制作CDの録音に関われたならマルチ音源を持参して、植松さんに仕上げをお願いしようとまで
考えていた。

しかし、2014年9月末日付で「John St!」が突然閉鎖され、東京へ戻ってしまった。
まさか、この時点で彼が病魔に侵されていたとは思えなかった。
亡くなられたのは翌2015年の3月17日の朝だったそうだ。
まだ45歳の若さだった。
たいへん悲しいです。 
今、札幌で彼以外で同レベルのエンジニアって……誰がいるか、ちょっと思いつかない。

改めて、ご冥福をお祈りいたします(Rest In Peace)。

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