二度と飲み込まれないために／「まるで洪水のように」(1969)by 五つの赤い風船

ある日、坂崎幸之助氏（The Alfee）がDJをつとめるラジオ番組で、西岡たかし氏が率いるグループ「五つの赤い風船」の特集があり、この歌に思わず聞き込んでしまった。

「まるで洪水のように」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　作詞・作曲：西岡たかし



私達は今　思い起こさなければ
私達は今　平和を築かなければ
私達は今　兄弟を守らねば
私達は今　戦争を忘れてはならない

まるで洪水のように
なにもかもが………
引きずり込まれて行く
まるで洪水のように
なにもかもが………
引きずり込まれて行く

私達は今　世界を見つめなくては
私達は今　政治を学ばなければ
私達は今　あすの日を守らねば
私達は今　戦争を忘れてはならない

まるで洪水のように
なにもかもが………
引きずり込まれて行く
まるで洪水のように
なにもかもが………
引きずり込まれて行く

私達は今　戦争を忘れてはならない…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シングル「血まみれの鳩」カップリング曲
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オリジナルアルバム『おとぎばなし』に収録

尖閣諸島と竹島の領有権問題で中国・韓国との関係が悪化している。
その流れに便乗して国民にモノ言えなくして、アメリカのために戦争ができる国に変えようともくろむ安倍政権と、彼らを煽る好戦メディア。
大正時代から昭和20(1945)年の敗戦に至るまで、国民から自由を奪われ、日本で破滅に導いた源流は何だったのか――
国民の思想を縛り付け、（小林多喜二など）政府にそぐわない人間を抹殺して戦争・破滅への坂道を転げ落ちていく「治安維持法」。
「特定秘密保護法案」は明らかに、かつてのそれに準じたものだろう。

その悪しき歴史が今また繰り返されそうとしている現状を認識しなければ、
その坂道を転げ落ちないように、
私達は今、先の戦争を忘れてはならない。
私達は今　政治を学ばなければならない。
この歌を今また、再評価すべき時に来ている。

オリジナルの音源は残念ながら見つからなかったので、「はいびすかす」というグループによるカバー映像でお聴き下さい。
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【この記事は当初10月16日に一度アップしましたが、伊豆大島の災害発生により自粛して、今回再アップ致しました】

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