shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

We never forget 11.Mar.2011. あの日、俺は/戦う男 (1997・エレファントカシマシ)

2024-03-11 | 日記
(初出:たしか2016年3月)

2011年3月11日、その日。

俺は当時の用務先で遅い昼食を食堂スペースで終えて、部屋に戻ろうとしていた。
テレビでは、よすべきだったのに石原慎太郎が「知事選再出馬」を生中継で言い出した時だった。

そして、震度5の激しい揺れが起きた。
同僚みんながテーブルの下に隠れて、揺れが収まるのを3分近く待った。


部屋に戻ろうとしていたら、すべての従業員が中庭に集まっていた。
揺れは断続的に続いていた。

待機すること1時間。
同僚の一人は宮城県出身であることがわかり、別の海沿いの町が津波に呑まれた報道を知る。
ついに「全従業員に帰宅命令」が出た。

最寄り駅まで歩き、一息つくためにカフェに立ち寄る。
やたらに混んでいた。

そして駅についたら、案の定電車は止まって、人がたむろし、駅員に再開を訪ねる人もいた。

30分以上待っても、まったく復旧のめどが立たない。
俺は、歩くことに決めた。
ケータイを取り出して電話をかけようとしたが、まったく通じない。
そこで公衆電話を探し、列に並び、家人に連絡をとった。
とにかく帰る、と。

当時の用務先から自宅までは、約15km。
歩いているうちに日が暮れて、どんどん暗くなる。
線路で電車はまったく走らず、幹線道路ではまったくクルマの列が動かなくなっていた。
停電になっていた。
交差点は信号が灯らず、警官の人が交通整理をやっている。

歩く。
黙々と歩く。
いつしかほかに歩く人も波と化していた。

完全に夜になった。
俺は歌を口ずさんでいた。
エレファントカシマシの「戦う男」だった。



戦う男 (1997)/ エレファントカシマシ


戦え男よ 聞こえる あのメッセージ
負けるな 男よ 
優しい思い出を 抱きしめて 旅立とう
Oh 走り抜けろ・・・・・・


歌詞:Uta - Net
 https://www.uta-net.com/song/9619/





部分的に電気の灯る地域
停電したコンビニにたむろす人々
電気の灯る駅のトイレで用を足す。
駅前の停電した居酒屋ではバーナーを店頭に出して、焼き鳥を焼いていた。

いつもの下車駅が近い。
奇跡的に、その周辺だけいつものように電気が点いていた。

自宅周辺の幹線道路は終夜クルマの渋滞が収まらず、
クルマの灯りを頼りに歩いて帰宅する人の波が続いていた。


3/11 — The Tsunami: The First 3 Days
(※冒頭から津波の映像が流れますのでご注意ください。東日本大震災の映像記録番組です。)
 - NHK WORLD PRIME


WARNING:
津波の映像が流れますのでご注意お願いします。
This program contains images that some people may find disturbing.

In 2021,
NHK commemorated the 10th anniversary of the 2011 mega-earthquake and tsunami with a story for future generations using footage shot at the time.
We sincerely thank all those who provided these images as a record of what happened during the disaster.

この番組は東日本大震災の経験を世界の人々と共有し、次の世代へ伝えていくために、
国際放送NHKワールド JAPANの特集として2021年に制作した番組です。

当時被災地にいた多くの方々が撮影した映像が含まれています。
番組制作にあたり、この未曽有の災害の貴重な記録として世界へ発信することにご賛同いただきました。
番組には地震の激しい揺れや津波の映像が多く使用されています。視聴にはご注意いただきますようお願いいたします。



------------------------------------


大船渡市街地に押し寄せる津波 【視聴者提供映像】



その夜、陸前高田市・女川町・気仙沼市などが壊滅したという報道に愕然となり、
テレビからCMが消えた。


ウィキペディア解説:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD

NHK「東日本大震災」アーカイブス
http://www9.nhk.or.jp/311shogen/


-----------------------------------

2023年3月追記:
あれから12年・・・

どれだけの人が、あの惨事を今も覚えているのだろうか

今年の「東日本大震災」関連番組は
首都圏の民放各社は「3.11」の発生時間14時46分周辺ばかりで
夜のゴールデンタイムはワールドベースボール(WBC)と
お祭りに踊らされる「一億総白痴」ぶりを如実に現わすバラエティー番組ばかり・・・

震災地の人たちも親子で話す人は
4割はもうしないと言う

広島の原爆ドームや南三陸町の防災対策庁舎のような「震災遺構」がないと
誰が「ここで津波や震災があった」と教えてくれるだろうか
石碑があっても、山に桜の並木があっても
伝えてくれる人がいないと何も伝わらないだろう。


そもそも「しろいちかん」と入力しないと「白痴」と出て来ない
パソコンからして無知なんだ・・・
























あの頃の深夜のFMで、忘れられない歌が流れる。

闇に,
人生に迷う人に、
この歌よ届け。


「孤独
 寂しさ
 希望

 それでも生きていく」
   温泉小僧 さんのコメント。


「全てがしんど過ぎてしがみつくように生きてた時に支えになってくれた曲です
 達郎ありがとう🥺👍
 長生きしてな頼むで🥺🙏」
   tomo. さんのコメント。


Tatsuro Yamashita-蒼氓(1988)

作詞・作曲・編曲:山下達郎

リンク:歌詞タイム
 http://www.kasi-time.com/item-21123.html





シティポップの達郎氏が、ついに「人生」も歌える域に達したことを示した、
なんて“深い”一曲だろうか。

オリジナルアルバム『僕の中の少年』(1988)、
ベストアルバム『OPUS ~ALL TIME BEST 1975-2012~』 などに収録。

--------------------------------------------------------------------------------

2018年3月11日付訪問者数:200名様
ぎゃあ~!! 嘘ぉ~!! 記録更新だぁ~!!
2023年3月12日付訪問者数:129名様
お付き合いいただき、ありがとうございました。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 改めて「宇宙(そら)よりも遠... | TOP | 老朽原発 新しい未来図描く... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 日記