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音楽大好き男の徒然なる日記

2024. 8. 9. 長崎平和祈念式典に思う

2024-08-11 | 日記
朝日新聞 2027年8月9日付社説
「被爆地の式典 納得できぬ米英の欠席」
 https://digital.asahi.com/articles/DA3S16007487.html?iref=pc_rensai_long_16_article



広島と長崎で、原爆が投下された日時に合わせ毎年開かれる式典は、
犠牲者を悼みつつ惨禍を思い起こし、再び核兵器が使われてはならないという決意を新たにする場だ。

二つの被爆地は思いを共有してもらおうと、広く海外の関係者に招待状を送ってきた。
原爆を投下した米国の大使も、10年以上前から式典に参加するようになっていた。

ところが、きのうの長崎の式典では、
米英など主要6カ国と欧州連合(EU)の大使級が欠席した。
これまでの積み重ねを損なう残念な対応であり、およそ納得できない


欠席は、主催する長崎市がイスラエルを招待しなかったことへの抗議という。
鈴木史朗市長は
「(同国の出席が)式典に与える影響を考え、厳粛な雰囲気の下で円滑に実施したいとの思いからだ」
と説明。
ロシアやベラルーシを招待しないのと同じで、政治的な理由ではないという。

どの国・地域に声をかけるかは、基本的に式典の開催地が決めることだろう。
ところが米英側は、長崎市の決定に対して
「イスラエルをロシアなどと同列に扱うのは誤解を招く」と反発した。

ハマスの奇襲を受けて戦闘を始めたイスラエルと、
一方的にウクライナに侵略したロシアとは異なるものの、
イスラエルは多くの市民を巻き添えにしており、けっして見過ごせない深刻な事態だ。

しかし主要7カ国(G7)はロシアを非難する一方、
人道を軽視するイスラエルへの対応は鈍いままだ。
この「二重基準」を、米英は被爆地にも持ち込んだとも言える。

日本政府の姿勢にも、疑問を禁じ得ない。


岸田首相は、広島でG7サミットを開催し、各国の指導者に被爆地訪問を促してきたはずだ。
長崎市は、事前にイスラエルに書簡を送るなど、決定までに時間をかけた。
その間、政府は事態打開に向けた取り組みを行ったのか。

被爆地でも、さまざまな意見がある。
広島は、政府が国家承認している国の大使を基本にイスラエルも招いたが、
被爆者団体からはイスラエルを除くよう申し入れがあった。
長崎の判断に対しては、紛争当事国を含めて全ての国を招き、平和を訴えるべきだとの声も出ている。

広島と長崎は、普遍的な価値観として核廃絶を訴えてきた。
今回の問題は、国際社会が分断される中で、このメッセージを共有することの難しさをあぶりだした。

唯一の戦争被爆国からの訴えをどう世界に広げていくか。
広島と長崎に任せるばかりでなく、考えていきたい。


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長崎・鈴木史朗市長「長崎を最後の被爆地に」 原爆投下79年で“平和宣言”(2024年8月9日)


西側諸国の圧力に屈せず、本心から平和を願われる長崎市長の真剣さが感じられます。
 それ故に、「核兵器がある限り人類の脅威はなくならない」、長崎が最後の被爆地に」
 という言葉が黙祷を終えた私達の心に刺さりました。

 既にバチカン市国やタイ王国、オーストリアも批准済みの
 ”核兵器禁止条約”の批准を求める大切さを再認識いたしました。」
  @LilyKittyful さんのコメント。

「私は原爆忌にはどの国・地域も招待するべきだと思うけれども、
 今回の長崎の決断にも敬意を覚える。
 おかげで侵略やジェノサイドへに反対する姿勢を表明できたし、
 日本政府含む欧米イスラエル等がいかに原爆の恐ろしさを理解していないか、
 人間というものがいかに力に流されるものかが明示された。
 自らの加害性に向き合い、あの戦争の本当の検証を始めるのはこれからだ。
 若い人たち、未来の人たちに願いを託したい。」
  @nekomanbow さんのコメント。

「当たり!
 平和を願ったり 鎮魂の意味を持った式典で、現在戦争をしてる国など呼べない。」
  @LOVE-dz6gz さんのコメント。

「ああ許すまじ原爆を、
 三度許すまじ原爆をとうたわれた意味を、今重く受けとめて頂きたい。
 演説に賛同します。」
  @あんずちゃん-x7c のコメント。

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