作詞・作曲:篠原美也子
編曲:萩田光男(光雄)
何をしても誰かに似ているようで なぜか不安で
どこへ行ってもうまく話せない気がして すこし恐くて
人込みをさけて歩けばどこか淋しい
ないものねだりの恋 いつもくり返す
汗をかいたドアに押し付けられて今日が始まる
寝不足のまぶたに生まれたての朝はまぶしすぎる
反戦集会が一瞬 景色をよぎる
ターミナルまではあと5分 息がくるしい
たわいのない言葉に笑い転げてはそっと溜め息
巧みに隠された皮肉をよけながら時を過ごして
誰もみんなこんな風に生きているんだし
辛く思えるのはまだ甘えているからね
面倒な時は笑顔を浮かべて頷けばいい
疲れてるせいにして はぐらかせるなら それも素敵ね
忘れることが出来なくちゃ生きてゆけない
胸にしまいこんだ夢が すこしざわめいた
肩をぬらして 雨は続く
雲は厚く 空は見えず
どうにもならないことばかり見える
雨は降り続く そして朝は来る
長い歌詞なので、以下略します。
デビューシングル曲、1stオリジナルアルバム『海になりたい青』収録ですが、残念ながら廃盤です。
テイチク内「BAIDISレーベル」スタッフ様、ぜひ復刻検討をお願いします。
「夢はいつか叶う」なんて、無責任かつ根拠のない“ガンバレソング”なんかいらない。
挫折やつらい日常を冷静に受け入れ、それを越えてゆける力をくれる歌こそ必要だと私は思います。
ここに、そのお手本たる歌を紹介します。
おそらくデビュー時の、レコーディングミュージシャン達による貴重なライブ映像です。
2016年2月追記:
去る2月8日、このライブでもエレキギターを弾いていた松原正樹さんが、ガンで亡くなられました。
理不尽や痛みを抱えながらも前を向こうとしている主人公に寄り添うようなソロ、素晴らしかったです。
ご冥福をお祈りいたします。