今週水曜日・NHK-BSプレミアム
旅のチカラ「失われた故郷の記憶を求めて~サヘル・ローズ イラン~」を見た。
(6月13日、AM8時から再放送します。ぜひご覧ください)
TVや舞台で人気のイラン人女優、サヘル・ローズ(27歳)。
幼い頃、イラン・イラク戦争の空爆で家族を失ったサヘルはがれきの下から救い出してくれた女性を養母として7歳で日本にやってきた。
今、活躍の一方で、自分を根なし草のように感じて自信が持てないという。
そのサヘルがこの春、自分の原点を確かめるために故郷イランへ。
記憶をたどりかつて自分が過ごした場所を訪れる中で見えてきた意外な事実と新たな思いとは?
(番組ホームページより)
自著の本「戦場から女優へ」の一節からも取り上げ、彼女の壮絶な過去と彼女を救った人たちの力強さ、今のイランの風景を紹介する59分だった。
首都テヘランは外務省ホームページやメディアが言うよりも緑豊かで平和な印象が強い。
しかしイラン・イラク戦争では、犠牲者がサヘルの実の両親を含む多数がおり、遺族の悲しみは深い。
そして我々日本人が考えなければいけないのが、彼女の来日後の姿だ。
ボランティアの女学生に救出され、孤児院に。この女学生に養女として引き取られるが、養母が両親から勘当される。
1993年、日本で働く養母の婚約者を頼り二人で来日するも、今度は「連れ子」の存在が原因で離別。その後、公園でのホームレス生活、クラスメートからのいじめ等を経験。
高校在学中よりJ‐WAVE「GOOD MORNING TOKYO」のレポーター等の活動を開始。
来日後彼女が義母とともに初めにたどり着いたのが埼玉県志木市であり、小学校の給食のおばさんがホームレス生活から救いの手を出してくれたそうだ。
同じ日本人でさえ違いを見つけてはいじめを起こす私たちの社会の貧しさと醜さ。
それが日本語さえ満足にわからない当時の彼女の境遇を考えると……言葉もない。
そんな時義母が言ってくれた言葉が心に沁みる。
「あなただけが生き残ったのには意味があるのよ。 自信を持ちなさい。」
自分は彼女の存在をFMラジオ・J-WAVEなどで知り、最近ではNHK総合「探検バクモン」ではアカデミックでありながら天然系なキャラクターでおなじみになっている。
どうか彼女が幸せであって欲しい。
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今日の一曲「博物館」(1980) by さだまさし
https://youtu.be/ohoF5mChY_M
ひとつ目の部屋には 手首の傷が置いてある
若い頃に失くした 愛の形見として
ふたつ目の部屋には 言葉を全部閉じ込めた
他人の心を いくつか殺した償いに
涙の数だけ 部屋を増やして
怒りの数だけ ドアを叩いて
流れゆく時のほとりで
哀しみ数え乍ら
思い出にするには 余りに重すぎるものや
忘れ去ってゆく程に 軽くもないものたち
みっつ目の部屋には 失くした人の面影を
美術館のように 静かに並べてある
よっつ目の部屋からは 明るい色で重ねたい
あざなう縄の様に 幸せちりばめたい
らせん階段昇り続けて
喜び悲しみ まわりつづけて
流れゆく時のほとりで
せめて上を向いて
そして最后の部屋は お前の為にあけてある
寂しいばかりでない 人生生きた証に
生きた証に
→オリジナルアルバム『印象派』に収録
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旅のチカラ「失われた故郷の記憶を求めて~サヘル・ローズ イラン~」を見た。
(6月13日、AM8時から再放送します。ぜひご覧ください)
TVや舞台で人気のイラン人女優、サヘル・ローズ(27歳)。
幼い頃、イラン・イラク戦争の空爆で家族を失ったサヘルはがれきの下から救い出してくれた女性を養母として7歳で日本にやってきた。
今、活躍の一方で、自分を根なし草のように感じて自信が持てないという。
そのサヘルがこの春、自分の原点を確かめるために故郷イランへ。
記憶をたどりかつて自分が過ごした場所を訪れる中で見えてきた意外な事実と新たな思いとは?
(番組ホームページより)
自著の本「戦場から女優へ」の一節からも取り上げ、彼女の壮絶な過去と彼女を救った人たちの力強さ、今のイランの風景を紹介する59分だった。
首都テヘランは外務省ホームページやメディアが言うよりも緑豊かで平和な印象が強い。
しかしイラン・イラク戦争では、犠牲者がサヘルの実の両親を含む多数がおり、遺族の悲しみは深い。
そして我々日本人が考えなければいけないのが、彼女の来日後の姿だ。
ボランティアの女学生に救出され、孤児院に。この女学生に養女として引き取られるが、養母が両親から勘当される。
1993年、日本で働く養母の婚約者を頼り二人で来日するも、今度は「連れ子」の存在が原因で離別。その後、公園でのホームレス生活、クラスメートからのいじめ等を経験。
高校在学中よりJ‐WAVE「GOOD MORNING TOKYO」のレポーター等の活動を開始。
来日後彼女が義母とともに初めにたどり着いたのが埼玉県志木市であり、小学校の給食のおばさんがホームレス生活から救いの手を出してくれたそうだ。
同じ日本人でさえ違いを見つけてはいじめを起こす私たちの社会の貧しさと醜さ。
それが日本語さえ満足にわからない当時の彼女の境遇を考えると……言葉もない。
そんな時義母が言ってくれた言葉が心に沁みる。
「あなただけが生き残ったのには意味があるのよ。 自信を持ちなさい。」
自分は彼女の存在をFMラジオ・J-WAVEなどで知り、最近ではNHK総合「探検バクモン」ではアカデミックでありながら天然系なキャラクターでおなじみになっている。
どうか彼女が幸せであって欲しい。
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今日の一曲「博物館」(1980) by さだまさし
https://youtu.be/ohoF5mChY_M
ひとつ目の部屋には 手首の傷が置いてある
若い頃に失くした 愛の形見として
ふたつ目の部屋には 言葉を全部閉じ込めた
他人の心を いくつか殺した償いに
涙の数だけ 部屋を増やして
怒りの数だけ ドアを叩いて
流れゆく時のほとりで
哀しみ数え乍ら
思い出にするには 余りに重すぎるものや
忘れ去ってゆく程に 軽くもないものたち
みっつ目の部屋には 失くした人の面影を
美術館のように 静かに並べてある
よっつ目の部屋からは 明るい色で重ねたい
あざなう縄の様に 幸せちりばめたい
らせん階段昇り続けて
喜び悲しみ まわりつづけて
流れゆく時のほとりで
せめて上を向いて
そして最后の部屋は お前の為にあけてある
寂しいばかりでない 人生生きた証に
生きた証に
→オリジナルアルバム『印象派』に収録